転職エージェントを利用してみて企業から紹介された企業に応募しても、なかなか受からないという方も多いのではないでしょうか。
一般的に転職エージェントは、転職サイトと比べて内定率が低いと言われています。
しかし、自分に合った転職エージェントを利用すれば、早い方は1社目や、2~3社目で内定をもらえるということもあるでしょう。
そこでこの記事では、転職エージェントを使うとほんとうに受からないのか、そして、少しでも内定率を上げるためには転職エージェント選びや自身の準備はどういったことをすれば良いのかなどをご紹介していきます。
過去に転職エージェントを利用してうまくいかなかった方や、これから転職エージェントを利用しようかと悩んでいる方は参考にしてください。
転職エージェントを使うと受からないという都市伝説
まず転職エージェント経由の場合、受からないという噂がありますが、これは全くのデマです。
そもそもどこを経由するにしても、企業側が掲載を許可しなければ案件に載ることはないでしょう。
企業も転職エージェント経由を許可しているのに、転職エージェントからきた応募者をわざわざ落とす必要がありません。
しかし、転職エージェントが受かりにくいというのは事実です。
転職エージェントを利用する場合、アドバイザーなどのサポートを受けますが、紹介してもらった企業が自分のスキルや経験に合っていなかったり、そもそも利用している転職エージェントが合っていない可能性もあります。
さらに利用する転職エージェントによっては、企業に応募書類を送る前に社内選考があります。
この転職エージェント内での社内選考で落ちてしまった場合も、企業選考で落ちた扱いとされることもあるため、転職サイトなどと比べて通過しなければならないハードルが多いでしょう。
転職エージェントで受からない人5つの確認事項
ただやみくもに応募をしても転職エージェントで採用をもらえることは少ないです。
そのため、企業に応募や面接などをしてもらう前に、以下でご紹介する5つのことをしっかり確認しておきましょう。
・自己分析
転職活動において、自己分析を事前にしておくことは大切でしょう。
自己分析では、企業にアピールできる自分のスキルや経験、長所や短所を見直すなどという意味もありますが、特に重要になるのは自分がどのような仕事に就きたいのか、という見直しです。
自分がなにをしたいのか、どういう待遇の中で働きたいのかなどがわかっていなかったりはっきりしていないと、いざ就職をしてから後悔する可能性があります。
自分に対する理解を、まずはしっかりとするようにしましょう。
・転職理由
転職理由は、面接時に多くの企業が聞いてくるポイントとなるため、事前に考えておく必要があります。
「御社の業界に興味があった」だけでは、ありきたりすぎて考えていない、やる気がないと思われてしまう可能性もあるでしょう。
そのため、アドバイザーに聞いたり事前にネットなどで情報を集めたりなどして、なぜその企業に転職をしたいのかをはっきり伝えられるような準備が必要です。
・書類選考対策
履歴書や職務経歴書などの書類は、経験やスキル・自分の強みなどをしっかりアピールできるよう充実させることが大切です。
アピールにならないかもと思い、経験やスキルがあっても全てを書かずに書類を完成させてしまう方は意外と多いでしょう。
自分にとってはアピールにならないと思っている経験なども、企業からすると貴重なスキルとなることも多いため、なるべく多くの情報を書類にまとめるようにするのがおすすめです。
・面接対策
せっかく書類選考に合格しても、面接で落とされてしまう方は多いため、自分が面接が得意か苦手かの把握をしっかりしておきましょう。
もし苦手な方は、なにが苦手なのかを把握することも大切です。
コミュニケーションがとれないのか、面接先の企業に関してリサーチ不足で全然喋れないのか、それとも緊張してうまく喋ることができないのか。
どのような理由で面接が苦手かによって、事前に対策をとる内容が変わるため、自身の過去の経験などからしっかり苦手に対する対策をするようにしましょう。
・そもそもスキル不足
応募した企業の条件に対して、自身のスキルが足りていなければ受かる可能性は低いでしょう。
そのため、スキルや経験をあまり必要としない案件を選んだり、自身のスキルをしっかり把握して、自分に合っているものを理解することが大切です。
まずは転職エージェントの見直しを!見直すポイント
転職エージェントが自分に合っていない場合、転職活動がスムーズにいかなかったり、希望と違う企業に就職して後悔してしまう可能性などがあるでしょう。
そうならないために、利用した転職エージェントが自分に合っているかどうかを見直すポイントをご紹介します。
・キャリアアドバイザーとの相性
キャリアアドバイザーは、転職エージェントに登録した段階で担当が決まっていることが多く、自身で担当を選ぶことができないのがほとんどです。
このキャリアアドバイザーとの相性として、専門性や連絡をしっかり返してくれる、上から目線じゃないなど、自身との相性が悪くないかによって転職活動の進み方がかなり変わるため、しっかり見直すようにしましょう。
・求人の案件数や職種
案件数や職種は、自身の求めている方向性によって大きく変わります。
たとえば、案件数や様々な職種を検討したい方は、大手の転職エージェントや総合型の転職エージェントが良いでしょう。
反対に就きたい職種が決まっている方は、特定の職種に強い特化型の転職エージェントのほうが良い場合もあります。
このように、自分の目的とする仕事が多く掲載されている転職エージェントを選ぶことが大切です。
タイプ別おすすめの転職エージェント3選
未経験者向け
・リクルートエージェント
リクルートエージェントの一番の特徴は、業界トップの求人数で12万を越えるというところです。
非公開求人数も数多く取り扱っており、職種もバランス良く様々なものに対応しています。
大手だからこそ、転職エージェントとしての企業からの信頼も厚く、未経験の職種などの紹介も柔軟に行ってくれるでしょう。
・doda(デューダ)
dodaはIT業界の求人が豊富にあります。
もちろん総合型エージェントのため、様々な職種が掲載されていますが、IT業界の求人は一万件程あります。
IT業界は近年人手不足などにより未経験を積極的に採用している企業も多いため、一度検討してみるのも良いでしょう。
・ワークポート
ワークポートは首都圏に特に求人が多く、職種はややIT業界が多い転職エージェントです。
希望している職種が未経験であっても社会人としての経験やスキルがある人は比較的仕事が見付かりやすいといえます。
しかし派遣経験しかなかったり、特に社会人としてのスキルや資格のない人は、あまりおすすめできないため、注意が必要です。
転職回数が多い人向け
・就職shop
就職shopは書類選考を免除してくれるため、転職回数の多い方でも安心して利用できます。
履歴書や職務経歴書に、過去の仕事がいくつも記載されていると、仕事の続かない人だと思われる可能性が高いでしょう。
しかし、就職shopでは面接のみとなるため、転職回数の多さがマイナスとなりません。
・DYM就職
DYM就職は、就職shop同様書類選考を免除してくれます。
さらに、DYM就職は内定率が96%と非常に高く、どのような職歴の方でも仕事がみつかりやすいと有名です。
今のエージェントと相性が悪い人向け
・レバテックキャリア
レバテックキャリアは、IT業界に特に強い転職エージェントです。
得意な業界がある分、IT業界に関して専門知識やフォローは手厚くしてくれるでしょう。
それにレバテックキャリアは、アドバイザーによる「無料個別相談」や、手厚いフォローなどが有名なため、特にIT業界に転職したい方は利用してみるのがおすすめです。
・パソナキャリア
パソナキャリアのキャリアアドバイザーは、担当となってから就職するまで、そして就職した後も相談に乗ってくれたりなどとにかくサポートが手厚いです。
フォローを手厚く受けたい方におすすめできるでしょう。
・doda(デューダ)
doda(デューダ)はリクルートエージェントの次に求人数の多い転職エージェントです。
地域や職種を幅広く取り扱っているため、それだけでも利用価値は十分にあります。
doda(デューダ)にはサービスが豊富にあり、ヘッドハンターやスカウト・年収査定などうまく活用すればあなたの転職活動は何倍も充実したものとなるでしょう。
転職エージェントとの上手な付き合い方
転職エージェントと上手に付き合うためには、キャリアアドバイザーとの関係を友好的なものにしましょう。
具体的には、以下のようなことです。
- 報告、連絡、相談をこまめにする
- 連絡・返信はいつまでもほっとかないで早めにする
- 細かな現状や希望をしっかり伝える
- 紹介してくれた求人に対して、はっきりと感想や意見を述べる
とにかく大切なのは、素直にしっかりと向き合うということでしょう。
具体的なことをアドバイザーと共有することにより、転職活動はスムーズにいきやすくなります。
逆にへんな気遣いや、気遣いによる嘘などをついていては、希望に合った求人を紹介してもらえなかったり、いつまでたっても転職活動が前に進まないでしょう。
まとめ
転職エージェントは、自身の向き合い方や選び方によって、転職サイトを利用するよりも数段効率良く転職活動が進むでしょう。
しかし、選んだ転職エージェントが自分に合っていなかったり、キャリアアドバイザーに気を遣い過ぎてしまって本当のことが言えないなどということになってしまう方は多いです。
まずは転職活動をする前に必要なことを再度チェックして、苦手な部分をキャリアアドバイザーにしっかり相談して、強みに変えれるようにしましょう。