「アダルトチルドレン」や「アダチル」などの言葉を耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
アダルトチルドレンとは何か？アダルトチルドレンになる原因は何か？向いてる仕事や向いてない仕事の特徴は何か？など、色々と気になることがあると思います。
今回は、アダルトチルドレンの人が向いてる仕事や仕事の特徴について、ご紹介します。
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アダルトチルドレンとは
元々「アダルトチルドレン」とは、アルコール依存症の親を持つ子供を指す言葉でした。
しかし近年、研究が進むにつれ、アダルトチルドレンは、アルコール依存症の親を持つ子供だけにとどまらないことが分かってきています。
アダルトチルドレンになる原因
では、アダルトチルドレンとなってしまう原因には、幼い頃のどのような環境が影響しているのでしょうか。
親に逆らえない環境
親が絶対的な存在となり、逆らえない環境です。
厳しすぎるしつけ
必要以上に行動などを制限する、度を越した「しつけ」です。
精神的、肉体的虐待
暴力などの何かしらの危害を加えることはもちろん、育児放棄などもこれに含まれます。
過干渉な親
子供に、考える時間や挑戦する機会を与えず、全て親が決め、手助けしてしまいます。
アダルトチルドレンの特徴3つ
上記で述べたアダルトチルドレンの原因から総じて言えることは、幼い頃、親から支配された環境であり、常に親の顔色を伺いながら生きてきた、ということです。
そして、これらの原因が成長後に以下のような弊害を生み出します。
⑴友人や同僚などの他人に、必要以上に気を遣う
人に嫌われることを極端に恐れているため、「NO」が言えません。
⑵完璧主義者である
「失敗すると怒られる」や、「期待を裏切ってはいけない」という気持ちがから、極度に失敗を恐れ、なんでも完璧にこなそうとします。
⑶自尊心が低い
自分を大切にできなかったり、自分自身の評価が極端に低く、自己嫌悪に陥りがちです。
アダルトチルドレンに向いている仕事の特徴6つ
アダルトチルドレンの特徴から、向いている仕事についてみていきます。
⑴成果が目に見える仕事
成果が目に見えることで、自分は認められている、と感じることができます。
⑵一人で出来る仕事
他人と関わることが少ないため、人間関係に気を遣うことがなく、精神の安定を図れます。
⑶責任の少ない仕事
責任を感じれば感じるほど、失敗できないという気持ちが強くなり、自分を追い詰めてしまうため、責任の少ない仕事の方が精神的負担を感じにくいです。
⑷直接、感謝される仕事
自分の行った仕事に対して直接感謝されることが、とても大きな原動力となります。
⑸覚える仕事が少ない、単純な仕事
アダルトチルドレンは常に気を遣い、精神を駆使していますので、その他の負担要素が少ない仕事が向いています。
⑹変化の少ない仕事
毎月、毎年、人員や仕事内容の変わる仕事は、精神的負担を招きやすくなるので、ねるべく変化の少ない仕事の方が、精神的負担を少なくすることができます。
アダルトチルドレンに向いている仕事7選
アダルトチルドレンに向いている仕事の特徴をふまえて、具体的な職種をみていきます。
⑴営業職
自分の頑張りが目に見えて分かり、また、評価されるので、自己肯定感を得られやすいです。
⑵工場などのライン作業
日々、同じ作業の繰り返しのため、精神の安定が得られます。
⑶派遣社員
正社員から指示を受け、業務にあたるため、一人で責任を背負いすぎることを防げます。
また、期間が決まっているため、合わないと感じる職場でも、契約期間が終了すれば、別の職場へと移ることができるというメリットがあります。
⑷美容師などのサービス業
直接、お客様から感謝されることの多い職業ですので、アダルトチルドレンにとって、それがとても大きな原動力となります。
⑸飲食業
比較的覚えることが少なく、日々の生活で行うような作業が多いため、誰でも始めやすく、覚えやすい仕事です。
⑹清掃関係
一人でこなすような清掃の仕事であれば、人間関係での負担が少なく、自分のペースで働けます。
⑺配送などの運転手
荷物を運ぶような運転手であれば、運転中は一人で過ごすことができるため、人に気を遣うことがありません。
アダルトチルドレンニ向いていない仕事の特徴
次に、アダルトチルドレンニ向いていない仕事の特徴をみていきます。
⑴失敗の許されない仕事
失敗をすると取り返しのつかなくなるような仕事は、完璧でなければいけないという気持ちをより強めてしまい、精神的に大きな負担となります。
⑵成果の見えにくい仕事
成果の見えにくい仕事は、「認められたい」「褒められたい」という気持ちの強いアダルトチルドレンにとって、頑張りの結果が見えにくいため、達成感を感じにくくなります。
⑶プレッシャーを感じやすい仕事
日々、様々なことに気を配って生活しているアダルトチルドレンにとって、その上にプレッシャーを感じることは、さらに自分自身を追い詰める原因となります。
⑷多くの人間関係の構築が必要な仕事
他人の顔色を常に伺ってしまうアダルトチルドレンにとっては、多くの人間関係の構築が必要となると、その全ての人に気を遣ってしまい、かなりの精神的負担となります。
アダルトチルドレンに向いていない仕事４選
アダルトチルドレンに向いていない仕事の特徴をふまえて、その具体的な職種をみていきます。
⑴医療関係
医療関係の仕事は、人の命をあずかっているため失敗が許されず、過度に自分を追い詰めてしまうアダルトチルドレンには不向きと言えます。
⑵芸能人やモデル
芸能人やモデルなど、多くの人の目に触れる仕事は、不特定多数の人から厳しい評価を受けますし、根拠のない批判をしてくる人もいます。
そういった批判が、自分自身のせいでなかったとしても、アダルトチルドレンは自分を責めてしまいがちなので、注意が必要です。
⑶スポーツ選手
皆の期待を一身に背負うスポーツ選手は、とても大きなプレッシャーを感じるため、心身に大きな負担となります。
⑷学校の先生
毎年、同僚や生徒が入れ替わるため、毎年新たな人間関係の構築が必要となります。
その度に、様々な人に気を遣うことで、多くのエネルギーを費やします。
アダルトチルドレンにとって仕事内容よりも重要な「職場環境」
ここまで、どのような仕事がアダルトチルドレンに向いているのか、についてみてきました。
しかし、どんな仕事であっても、アダルトチルドレンにとって一番重要なのは「職場環境」です。
アダルトチルドレンは、他人に対して極端に気を遣ったり、責任を感じやすいところがあります。
ですので、弱音をはけたり、気の許せる仲間や、社内規則などが、厳しすぎたり細かすぎない、ということも、精神的な負担の軽減に繋がります。
自分にあった仕事内容でも、働きづらさを感じている場合は、このような部分の問題もあるのかもしれません。
仕事が辛いと感じたら
アダルトチルドレンは、心優しく、様々なことを敏感に察知します。
とても気遣いができ、責任感も強いため、一般には気の利く人、仕事のできる人、と思われがちですが、本人にはとても大きな負担となっています。
四六時中、様々なことに気を遣うため、うつ病や、不安障害となることも珍しくありません。
少しでも辛いと感じたら、転職してみたり、休職することも必要です。
医師の診断書があれば、健康保険より、傷病手当金を受給することも可能です。
日々、自分自身を犠牲にして頑張っているのですから、自分自身のSOSを見逃さず、自分を大切にしてあげましょう。
まとめ
一口に「アダルトチルドレン」と言っても、人それぞれ、特性があります。
人によっては、そんなに完璧主義ではないけれど、人間関係に関してはどうしても気を遣い過ぎて疲れてしまう…や、その逆もあるでしょう。
まずは自分の特性をよく理解し、自分の弱い部分をあまり駆使しない仕事を選ぶようにしましょう。
