転職ノウハウ

大企業はスキルがつかない理由。大企業病にならないために

大企業スキルつかない

皆さんは、大企業は仕事が楽で高い給料をもらって福利厚生も充実していいよねと思っていませんか。

でも決していいことばかりではありません。

私は、一般に大企業と言われる会社で40年間現場を中心に働いていました。

その経験を踏まえながら、スキル(スキルとは技能、技量、手腕を意味します)をターゲットにお話ししたいと思います。

これから大企業に入ろうと考えている方や、大企業で働いていてスキルに不安を覚えているあなたの参考に少しでもなればと思います。

スキルがつかない原因は大企業病

すべての大企業とは言いませんが、大企業には慣例に従う一種の病気が存在します。

その病気とは、本店がすべての仕事を把握し、現場に意思統一を求めるものです。

今までは現場主導型も少なくはありましたが、企業のトップの意向もあり、今では本店主導型の傾向が強くなっています。

その内容を大まかにお話しします。

大企業病①

大企業は『本店の方針がすべて』です。

本店には様々な部署があり、その部署は年度ごとに方針をつくり、社長の了承のもと、その方針に基づき業務を遂行します。
その業務が計画どおりに進まなければ減点となりますので、社員は必死です。

本店と現場で意思統一の場はありますが、ほぼ決定事項です。

大企業病②

大企業は『本店の指示がすべて』です。

本店は、短期ではなく、中長期の経営を見据えて、計画をつくります。
上司、担当者は、その計画に基づき業務を遂行します。

計画どおりに進んでいれば問題ありませんが、別の仕事でトラブルが発生すると、その対応にも時間を割かなければいけません。この時間が後々、計画に遅れを生じ、最悪、最後までその遅れを取り戻せず、その年度が終わることがあります。

そうなれば、その上司、担当者の評価はガタ落ちです。
裏を返しますと、計画が順調に進み、問題なく遂行できると、評価は高くなります。

大企業病③

大企業で働いている人は『私たちは偉い』と思い込んでいる傾向があります。

社員の仕事は多岐にわたり担当しているため、場合によっては、下請けに任せ、仕事完了
のチェックのみに終わることがあります。

しかし、その仕事は下請けの人がしているにもかかわらず、自分で終わらせたという錯覚を
おこす社員も存在するのです。

無事に終わればそれでよい、これは自分が終わらせた仕事だと錯覚するのです。

スキルがつかないのはマニュアルのせい?

マニュアルはさすがに充実していますが、それを読み解くにはかなりの時間がかかります。

ある程度知識になっても、次の部署への異動で初めからやり直しです。

また、一つのマニュアルを読めば、すべて分かるものでもないのです。

読めば分かる主義

新入社員にとっては、会社のマニュアルをスキルアップのために覚えることは至難の業です。

まず、どういう名称か、どのように繋がっているか、はっきり言って初めは全く分かりません。

その苦難を仕事の合間にするのです。また、そのマニュアルは分厚く、読むだけでも苦痛です。

でも、その作業は仕事を早く覚えるためのツールなのです。

先輩の指導なし

先輩は知識が豊富で仕事が早いと思われがちですが、それはごく一部の人です。

大抵は、時間に余裕がなく、今の仕事が精一杯。人に教える時間も余裕もありません。

だから新入社員は自分で調べるしかないのが実情です。

大企業は安心という幻想

昭和の時代は高度成長期ということもあり、産業の成長は目覚ましいものがあり、多くの企業は組織が巨大化しました。

その時代の流れは平成も受け継がれましたが、大企業の不祥事が相次いで発覚し、その対策として、多くの企業がコンプライアンスの徹底を社会に掲げています。

『大企業だからある程度の失敗は許される』または『お客様に分からなければ大丈夫』という慢心の時代は過ぎ去りました。

スキルを持つために必要な心構え

スキルは何も会社でしか役立つものではありません。

お客さま、官公庁の職員、地域の方、各企業の担当の方など様々な対応が必要となる場面があります。

その場面ではマニュアルにはない知識が必要になることが多々あります。

しかし、マニュアルはあくまで会社のルールです。

社外の方に説明する場合には必ず仕事を知る以外に他のスキルが必要です。

第一にコミュニケーション能力、第二に各法律の熟知、第三にプレゼンテーション能力が必ず必要になる場面があります。

このスキルは、一朝一夕に身につくものではありません。

サラリーマン生活を充実したものにするための大切なスキルになりますが、ここはまず日常の仕事に活かすスキルを持つための手段を書きます。

仕事の横のつながりを知る

一般的に一冊のマニュアルを読めば大丈夫というものではありません。他のマニュアルと絡み合って、一つの仕事が分かるものです。

マニュアルはあくまでその企業の仕事のやり方が主になって作られています。

しかし、仕事はそれぞれ国や自治体の法律や取り決めに基づくものが多いようです。

内容にもよりますが、会社で役に立っても、社会では役に立ちません。

仕事の体系がつかめる表などがあれば、法律、規格、最後にマニュアルとつながっている全体像を知ることが必要です。

信頼する上司、先輩を探す

自分が所属する部署に知識、技量をもった信頼できる上司、先輩を探し、その人から仕事のノウハウを指導、伝授してもらうことが必要です。

何も会社の中だけの付き合いだけでなく、アフター5を利用して、情報を聞き出すのです。

職場以外でのコミュニケーションも積極的に活用すべきです。

レベルアップを常に目指す

仕事に慣れてきたら、仕事に活かせる資格の取得を目指しましょう。

特に大企業は、資格取得に力を入れています。

会社に必要な資格を取得すれば、祝い金を出している企業もあります。

取得できればOKですが、できなくてもチャレンジしたことに意義があります。

その知識は必ず、仕事に活かせます。

まずは今の仕事に役立つ資格を探し、チャレンジしましょう。

スキルを持つ上司、先輩と話そう

上司、先輩によっては、その仕事に対しては詳しいが、オールマイティな人はなかなか見つけにくいものです。

ルーチン業務は、新人でもすぐに慣れますが、急ぎの業務はスキルがものを言います。

その際、上司、先輩の行動をよく見てください。

 

必ず、その人は今まで培ったスキルを発揮していると思います。その人と信頼を築くのです。

あなたの仕事に対する姿勢を評価してくれれば、スキルを持った上司、先輩との信頼関係ができ、自分のスキルも上がるでしょう。

大企業の中でも、目標を持とう

大企業でのサラリーマン生活に慣れてくると、少しずつ気が緩むことがあります。

このくらいでいいだろうという気持ちです。

自分のペースを決めてしまい、チャレンジ精神が衰えます。これは危険です。

ある意味、大企業病です。

ぬるま湯に浸かって、何気なく日々を過ごしてしまい、気がついたらもう定年。

あまりスキルがなくても、ある程度の仕事はこなせているからです。

そつなく仕事をこなせる。それは昔のマニュアルに縛られ、効率化が進まない仕事にもかかわらず、日常に慣れてしまっているからです。

それでは、時間の経過とともに、これぐらいでいいかという殻をやぶれない平凡なサラリーマン生活を過ごすことになるでしょう。

これはという目標(資格でも趣味でも)を立てて、チャレンジ精神を持ちましょう。

人生を振り返った時の充実感が必ず持てます。

まとめ

仕事をする上で、求められるスキルの範囲はあまりにも広いです。

ここまでできる、知っているだけで大丈夫というものでもありません。

それに一度に身につくものでもないでしょう。

日々の積み重ねが大事になってきます。

自分を磨くために日々精進し、今の置かれている状況に満足することなく、吸収できることは若いあいだに身につけておくことがどの部署に異動になっても、必ず役立てられると思います。

あなたが持っているスキルは、次の後輩に必ず役立てられます。

自分に自信を持って、充実したサラリーマン生活を過ごしてください。