職場で私物を盗まれた!お店の売上金を盗まれた!なんで盗みなんか働くの?!犯人の気持ちが理解できない!
職場で窃盗事件が発生したら、誰だって困るし怒りますよね。
この記事ではそんな時の解決方法と、盗みを働く犯人の心理も分析。
そして昔、著者がアルバイト先で目撃した窃盗事件についても、併せてご紹介していきます。
窃盗事件が発生する職場とは?
従業員のロッカーが鍵なし
会社が従業員のロッカーに鍵をかけるのは基本ですが、中には鍵をかけずに貴重品だけを自分で持ち歩くよう指示する会社もあります。
そういう場合はうっかりロッカーに貴重品を入れっぱなしにしたことがきっかけで、窃盗事件が発生したりします。
従業員の私物管理がずさん
従業員が自分の私物をしっかり管理することは基本中の基本ですが、意識が低下すると、どうしてもおざなりになります。
その結果、隙を狙われ窃盗事件が発生します。
売上金や商品の管理、防犯対策がずさん
会社にとって一番大事なのは金銭や商品の管理ですが、金庫の鍵が壊れていたり、掛け忘れたり、出しっぱなしにしたまま持ち場を離れるなど
従業員の意識の低下や防犯対策が適当だと当然ながら隙を狙われ、窃盗事件が発生します。
窃盗を防止する為の対策
では、それらを防ぐにはどうしたらいいでしょうか?順番に確認していきましょう。
従業員のロッカーに鍵を付ける
会社側は面倒臭いかもしれませんが、しっかり鍵をかけて管理するだけで窃盗事件の発生率はぐんと低下するでしょう。
従業員の私物管理意識を高める
「この職場に盗みを働く人なんていないから大丈夫」「周りに人がいる中で盗むようなお客さんはいないから大丈夫」
と油断をするのが一番危険です。
自分(の貴重品)を守れるのは自分しかいません。
常に周りの目を意識するようにしましょう。
売上金や商品の管理方法の見直し
金庫の鍵が壊れているなら直す。
掛け忘れてしまうならダブルチェックをするなど周りが注意する。
持ち場を離れる時は必ず商品や金銭を所定の場所に戻す、しまうことを常に意識しましょう。
管理している場所をより安全な場所へ移動させる、防犯カメラを設置する、既に設置してあるなら台数を増やすといった方法もあります。
それでも窃盗事件が発生してしまったら?
警察へ通報する
最初に窃盗事件が発生した段階で警察へ通報する場合もありますが、著者が昔、会社で窃盗事件を目撃した時は警察へ通報する前に、防犯対策を強化することに力を入れていました。
会社によっては警察に通報することで事件が大袈裟に報道され、会社の信頼度や売上に影響をすることを懸念して、警察への通報はしない場合もあります。
しかし、事件をこれ以上起こさせない為、今後のことを考えるなら警察へ通報することが懸命ではないでしょうか。
証拠を揃えて犯人を特定する
防犯対策を強化し、警察へ通報をしても窃盗事件が続く場合は、犯人を特定してやめさせるしかありません。
しかし、ただ注意するだけでは効果はありません。
防犯カメラに犯行現場が映っている場合は、その映像を見せるなどの証拠の提示が効果的です。
職場で窃盗を働く人の心理とは?
さて、ここで少し観点を変えてみましょう。
どうして犯人は盗みを働くのでしょうか?
分析をしてみると、色々なパターンがあることが分かりました。
順番に見ていきましょう。
犯人の人物像や特徴
生活困窮者……生活に困っている人が生きていく為に高価な物や食べ物を盗みます
アルコール中毒者……酒に依存しているため盗みます
ストレス発散……生活に困っている訳ではないですが、何らかの理由でストレスを溜め、それが爆発した時に衝動的に盗みます
精神疾患の患者…通称「窃盗症(クレプトマニア)」正式名称は「衝動制御傷害」と言い、精神的な病気を患っている為に盗みます
高齢者……認知症の影響で繰り返し盗みます
犯人はこんな風に考えている
生活困窮者……盗んだ高価な物を転売して金にしたり、盗んだ食べ物でお腹を満たします
アルコール中毒……酒を買う金がないので盗むしかないと考えます
ストレス発散……鬱憤を晴らしたいから、と衝動的に盗みます
精神疾患の患者……窃盗という行為自体に快感を覚え、繰り返します。
幼い頃に母親から充分な愛情を与えてもらえなかったことが原因とされており、
盗んだ品物は「母親の愛情の代わり」だと言われています
高齢者……認知症患者なので自覚がありません
職場で窃盗事件が起こった時の目撃談
最後に、著者が昔バイトをしていた映画館で目撃した、窃盗事件についてご紹介します。
犯人…パートの主婦(子持ち)
犯行…数か月に渡り、ロッカー内に置いてあった従業員の私物(アクセサリー)、チケットの売上金を盗難、自分のポイントカードに大量のポイントを無断で付与
対策①…ロッカーに鍵を付ける、従業員の私物管理意識を高める
対策②…業務終了後の売上金締め時、上司立ち合いの元で売上金を計算、確認し、上司と従業員が二人で事務所の金庫へ入れる
対策③…上司による防犯カメラ確認の強化(特にチケットブース内が一人の時に見張りを強化)
結果…効果あり。が、逮捕はできなかった。
複数の従業員の目撃情報や証言から、早い段階で犯人を特定することは出来ました。
が、決定的な証拠は結局見つけられなかったので、会社は防犯を強化するという形で対策を取りました。
その結果、効果は抜群。
しかし、証拠が掴めなかったことと警察への通報はしなかった為、犯人を逮捕することは最後まで出来ませんでした。
その後、犯人はひっそりと辞めていきました。
自分に接する従業員の態度に違和感を覚え、居づらくなったのでしょう。
本人から直接聞いた訳ではありませんが、噂によると「窃盗症(クレプトマニア)」だったのでは?と言われていました。
見た目は愛想の良いママさんでした。
DVDを貸してくれたり、お菓子をくれたり。
何かに悩んでいるようにも見えませんでした。
証拠が掴めなかったので犯人は本当に彼女だったのか、真相はいまだに不明です。
まとめ
さて、刑事ドラマを見ていると、どんなことをしても犯人は最後に必ず逮捕されます。
しかし、現実はそう上手くはいきません。
対策を強化して事件を防ぎ、犯人を特定しても決定的な証拠を見つけられないと逮捕はできないのだということを、事件を目撃して実感しました。
では、どうしたらいいのか?答えは簡単です。
窃盗事件を起こさないようにすればいいのです。
会社と従業員は絶対に隙を見せてはいけません。
「事件を絶対に起こさない」との意識を、常に従業員全員が持ちながらしっかりと働くことで、トラブルのない素晴らしい環境を作ることができるのではないでしょうか。