転職活動をするときに、一つ受けて合否を貰ってから次のことを考える人もいると思いますが、求人などをみていて、良いなと思ったものにいくつか応募してみる人も多いと思います。
そんなとき、複数の企業から内定をもらって何処にしようか迷いませんか?
どれも働いてみたいと思って応募したため、何処を選ぶのが一番良いのかは決めかねると思います。
この記事ではそんなときにどういったところを気にしたり、比べれば良いのか、内定先を選ぶチェックポイントをご紹介します。
転職で内定をもらった企業を整理する
内定をもらったら、まずはその企業を整理することが大切です。
折角就職するのですから、入ってから後悔しないように出来ることは事前にしておくのが良いでしょう。
最近は、企業ごとに口コミがあったりするものもあるので、実際に働いたことのある人の意見が情報としていた―ネットで収集できます。
そのような場合は、全てを鵜呑みにはしないけれど、比較的いい意見が多いのか、悪い意見が多いのかくらいは把握しておいたほうが良いかもしれません。
良い意見や口コミ・悪い意見や口コミの理由を自分の中で整理すると、職場の雰囲気が想像できます。
企業の募集をもう一度見直すというのも大切です。
例えば勤務地だけで考えて応募していた場合、ほかの雇用形態や給料、福利などなにか見落としてしまっている可能性もあります。
仕事を探すときは急がないと、とどこか焦ってしまっていることもあり、こういった見落としの結果、後でこんなつもりじゃなかったと後悔しないように気を付けましょう。
転職理由は?自分のことを整理する
ある程度企業の整理が終わったところで、果たして自分のやりたい仕事はなんなのか、これでいいのかをもう一度自己分析しましょう。
内定が貰えたからなんとなく、とりあえず初任給が良かったから、家から近かったからなど目先の部分だけを見ていると、仕事を続けているうちにイヤになることが多いからです。
やりたいものがある人の場合は、就職する会社は果たしてそのやりたいことが出来るのかどうか、やりたいことがない人は自分がその仕事を続けられるのかどうかを冷静に考えましょう。
やりたい仕事をすることによる、メリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
・やりがいを感じやすい
やりたくない仕事の場合、どうしてもやりがいを感じられず、仕事=つまらないもの、という気持ちが強くなるのではないでしょうか。
・成長しやすい
私生活でもそうですが、やりたくないものをやっているとどうしてもつまらないため、効率が悪かったり、どうしたら上手く出来るのか等を考えないと思います。
仕事も同じで、好きなものややりたいもののほうが、自ら学んだり考えたりすることが多いため、結果それが成長に繋がりやすいと思います。
・精神的に安定する
嫌いなことをしていると精神的に追い詰められたりしませんか?
ほかにも嫌いなことの場合仕事そのものが辛く感じたり、長く感じたりと精神的に不安定になると思います。
逆にやりたいことや好きなものですと、嫌いなものに比べて充実した時間を過ごせ、ストレスが比較的たまりにくいため、精神的に安定するでしょう。
また、好きなことを仕事にするのはメリットだけではなく、同様にデメリットもあります。
デメリットとは、以下のようなものが挙げられるでしょう。
デメリット
・仕事にすることにより、嫌いになってしまう可能性がある
好きなことなので、当然最初は楽しく出来ると思いますが、仕事とはお金をもらって成果を出すものなので、上手く成果が出なければ上司から怒られたり、または伸び悩んでしまったり等して、楽しさはなくなり根本的に仕事が嫌いになってしまうこともあります。
・辞めたくても辞めづらくなり、ダラダラ続けてしまう
好きで始めたものの場合、いわば天職のように始められると思います。
しかし、いざ仕事にしてみると、理想と現実のギャップや、仕事になったことによるストレスというものは少なからず溜まると思います。
そうなると、もしこの仕事を辞めたいと思っても、元々天職と思って就いた仕事を辞めたら、今の仕事より他の仕事はもっとイヤになるんじゃないかと思い、決断できずにダラダラと続けてしまうケースは少なくないようです。
転職先の将来性を比較する
募集時の給料や福利など、お金に係わるもので大切なのは、スタートの時の金額だけではありません。
もちろんいくら将来的に給料が上がると言われても、スタート時の給料が生活できないレベルであったら、転職先として選ぶのは厳しいでしょう。
しかし、長く続けるつもりでいるのであれば、会社や、その会社での個人のビジョンも気にしたほうが良いでしょう。
具体的には、以下のようなものを例としてご紹介します。
- 昇給は年何回で、いくらくらいか
- 賞与は年何回で、何ヵ月分か
- 離職率はどのくらいか
- 新卒と中途の割合はどのくらいか
- 役職による給与アップはどのくらいか
大事なのは、自分の生活の今後のことを見据えて、「金銭的にやっていけるのか」と、「将来的に続けられそうか」ということではないでしょうか。
例えば給料が全く上がらない会社に就職した場合、若いうちは良いかもしれませんが、年齢があがり、家族などができた場合にこまると思います。
また、離職率が高かったらそれだけイヤになってしまった人が多い可能性もありますし、若手社員・新卒の割合が多い場合、中途の人がどんどん辞めてしまっている可能性もあります。
上記のような情報は事前に応募などでみれることはあまりなく、実際に働いてみて初めてわかるものかと思います。
しかし、事前に応募先の担当の人に、聞けるものは聞いておくというのも一つの手でしょう。
こういった聞き出せる情報はある程度聞いておき、まとまった情報のなかで企業同士を比較してみると良いでしょう。
転職先への不安要素を比較する
転職することにより、今の会社より給料が上がったり、やりたい仕事やスキルアップなどに繋がるなど、新しい職場に対する期待が膨らむことはあると思います。
しかし、内定をもらったものを見比べてみると、重視しているもの以外は異なる点が多いです。
不安要素、つまりデメリットになりうる部分というのもなるべく比較しておいたほうが、「やっぱりあっちのほうがよかったかも」と後悔するリスクは減ります。
例えば、営業と聞いて入ったけど、実際には苦手な事務作業ばかりだったり、給料が何円~何円と書いてあるけど、一番低いところの場合生活していけるのか等、情報は正しいのか、正しいとして幅がある場合その幅の下限ならどうなのかを慎重に見比べることをおすすめします。
内定したものだけではなく、他の企業もみてみることが重要です。
さて、内定をもらったものを色々な視点から見比べたところで一つ問題があります。
それは、内定をもらったもの以外にも企業とは数多くあること。
ネットや雑誌の求人は響い更新されており、新しい求人が次々と出てきます。
このときに、内定をもうもらったからその中から決めるというのも良い判断だとは思いますが、期限にゆとりのある人は、もう一度求人を見直してみるのも良いでしょう。
もしかしたら今内定をもらっているものよりも、自分の求めている条件が多く含まれている求人がある可能性もあります。
当然内定をもらっていつまでも放置していたら取り消しになる可能性もありますし、良い求人があったからといってそこで内定がもらえるとも限りません。
しかし、どうせなら後悔しないためにより自分にとって良い求人を見付けて、募集することをおすすめします。
決断するための判断材料を集めよう|まとめ
転職活動をするとき、大体の人は今いる、もしくはいた会社になにかしらの不満があって辞める人が多いと思います。
そうなるま必然的に次の会社への期待や希望が膨らむことが多いのではないでしょうか。
内定をいくつかもらったときは、そんな期待や希望をもった会社のなかから一番良いなと思ったものを選べる状態です。
そのようなありがたいチャンスを無駄にしないためにも、しっかりと見比べて、間違っても「これでいいや」と適当に決めてしまわないよう選ぶことが、良い決断に繋がるのではないでしょうか。