接客・サービス業

ホテルフロントの仕事内容、給料、向いてる人、やりがいは何?

ホテルフロントの仕事内容

ホテルに行くと、ホテルフロントの方が丁寧にテキパキ対応してくれると、安心できますよね。

消費者にとって、ホテルフロントは、そのホテルの良し悪しを計るバロメーターにもなっているので、非常に重要な役割となっています。

今回は、福岡県のビジネスホテルでホテルフロントとして勤続6年の方に、ホテルフロントの仕事内容や給料・向いてる人の特徴・仕事のやりがいなどをインタビューしましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。

ホテルフロントの仕事内容と給料

仕事内容

一概には言えない部分もあるかとは思いますが、私の勤務する福岡県のビジネスホテルでは、私は日勤のみの勤務で可でしたが、普通は日勤及び夜勤の可能性もあるかと思います。

仕事内容としては、まず朝お客様のチェックアウト受付業務です。

お客様から鍵をお預かりし、気持ちよくご挨拶をし、直ぐさまお客様のお忘れ物がないか部屋をチェックします。

また、エアコンの付けっ放し、水の出しっ放しがないかなど、エコにも気をつけて朝の業務を行います。

その後、全てのチェックアウト業務が終わると、当日のチェックインのお客様の情報を整理し、お荷物の事前お預かりなどがあればお部屋にお入れしておくなど、おもてなしの為の準備を行います。

そうしている間にも電話応対(予約受付)や、各OTAサイトからの宿泊予約受付→お部屋割りの作業があることは言うまでもありません。

お客様によっては「角部屋希望」とか「できるだけ静かな上の階で」など特別な希望あることも多く、見落としてはなりません。

見落せば苦情の要因にもなりえます。

あとはチェックイン時間になればお客様のおもてなしです。

にこやかな挨拶とともに、ご滞在を気持ちよくお過ごし頂けるようにきめ細やかな気配りが必要です。

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年収

年収は300~350万円が一般的です。

ホテルフロントの仕事のやりがい

やはり、お客様から「快適に過ごせました」「コロナで大変だと思いますが頑張ってください」など、温かくかつ感謝のお言葉を頂戴できた時が一番、社会に貢献出来ているのだと自己肯定感が高まり、この仕事をやってきて良かったと実感できる瞬間でもあります。

お客様はお顔の表情には出されなくとも、後日インターネットの口コミなどで「とても気持ちよく過ごせました」「フロントの方の対応が迅速でよかった」などと頂けるケースもあり、それもとても喜びを感じられる瞬間です。

やはり、人と人とのつながり、「仕事」を越えた何かを感じられる時がこの上ない喜びですし、そういった意味ではお客様とじかに触れ合う事ができるこのホテルフロントぎょうは、とてもやりがいのある業種なのではないかと思います。

それを実現する為に、お客様への笑顔でのおもてなしから始まり、各設備の老朽化に対するきめ細かなチェック、お部屋のちょっとしたほこりの拭き取りまでも、全てが大切なのです。

ホテルフロントの仕事で辛いこと

ホテルフロント業における最大のミスと申し上げるべきことが「オーバーブッキング」です。

このオーバーブッキングとは、例えば年末年始、ゴールデンウィークなど、ご予約が殺到する際に起こりうる「予約超過」の状態です。

当然厳格な管理のもとに行うお部屋割りなのですが、例えば各OTAサイトから入る予約が一斉に殺到し、かつ電話予約でアナログ的に予約を承った場合、それらのわずかなタイムラグが原因で、オーバーブッキングが発生してしまうケースもまれにあります。

オーバーブッキングが発生することはお客様にとってはものすごいリスクとなります。

それが発覚した際は、被害を最小限に食い止めるために一刻も早くお客様にご連絡します。

当然、お客様から叱責を頂戴します。

しかし、その他に方法がなければまずはお客様にこの事実をお知らせし、他のホテルをこちらで手配するなどの早急な措置が必要です。

このオーバーブッキングが発生した場合は本当にメンタルにダメージがくる事を覚悟しておく必要があります。

ホテルフロントへ向いている人の特徴3つ

向いてる人の特徴
  1. 真面目な方
  2. コミュニケーションが好きな方
  3. 好奇心旺盛な方

①真面目な方

ホテルフロント業においては、本当にいろいろなお客様、老若男女、国籍も様々、多種多様です。

そうした中では、ある意味「堅さ」が求められます。

あまりにガチガチでもいけませんが、砕けた印象は御法度です。

例えて言うならば警察官・公務員・銀行員のようなイメージで、清楚かつきっちりとした真面目な印象をお客様に与える事が肝要です。

また様々な仕事面でも、細かい作業、例えば宿泊代の決済一つにおいても、細かな数字達と付き合って行かねばなりませんし、様々な書類も発生し、また各OTAサイトの中でいろいろな交渉事などもありますし、ホテルフロント業とはいえ半分以上はサラリーマンのデスクワークが入っていると言っても過言ではないでしょう。

要は忍耐力が非常に求められるという点においても、真面目な性格と印象でないと、ホテルフロント業は勤まらないかと思います。

②コミュニケーションが好きな方

人とコミュニケーションを取るのが好きというのは、ホテルフロント業においてはまさに当然の事と言えると思います。

接客業ですから、当然お客様には「感じのいいフロント担当だ」という印象を持って頂けるようにならないといけません。

ですので、仕事だからではなく、普段のプライベートから人と携わるのが本当に好きという人が向いていると思います。

それを測るものさしが「友達が何人いるか」という事を考えてみるといいかと思います。

学生時代に、例えばクラス・部活・サークルなどで積極的にいろんな人と携わり、いろんなイベントに参加経験があり、とにかく人と会話する事が好きで友達も多いと言える人はとても向いていると思います。

ホテルフロント業はお客様だけではなく当然同僚達とのチームプレイになりますから、その辺の能力はとても重要視される事かと思います。

③好奇心旺盛な方

好奇心旺盛な方については、ホテルフロント業は仕事内容が多岐にわたるからです。

例えば、各OTAサイトとのやりとりにおいては、パソコンの専門知識がある程度あった方が格段に有利に理解できる面が多いです。

お客様のお部屋のトラブルに関しては、これも様々ありますが、例えば水道のお湯が出にくくなるケースにおいては、水道のポンプの仕組みなどについて詳しい方がより迅速に対応できます。

布団についた取れにくいシミについては、これをどの薬品で拭きあげたら即汚れが落ちるなどの豆知識があれば、仕事が円滑に進んでいくことは明白です。

これらの一例については、どれも迅速に対応することでお客様からの感謝の度合いも違ってきます。

そうした場合に、好奇心旺盛に、いろいろなことを知ろうとする事が大事になってきます。

教えられた事をやるのは当然、自分でどれだけ解決する力をつけられるかが鍵です。

ホテルフロントへ向いていない人の特徴3つ

向いていない人の特徴
  1. 時間にルーズな
  2. 綺麗好きではない人
  3. 自分に甘い人

①時間にルーズな

時間にルーズな人については、社会人として当然の事かもしれませんが、ホテルフロント業においても当然最重要事項となります。

特にホテルを利用されるお客様はある意味「時間を買いに来られている」のです。

当ホテルに宿泊することで、時間の短縮を図り、翌日のスケジュールを円滑にこなす目的、と言っても良いでしょう。

ともなれば、お客様ご自身が時間には敏感という事です。

例えば「明日の8時にタクシーを一台予約してください」という申し出があった場合、ホテルフロントマンとしての正解は「まずタクシー会社に事前に問い合わせる」です。

なぜなら、このコロナのご時世、事前予約を受け付けないタクシー会社もあるのです。

時間に敏感になるからこそ、事前に連絡しており、念を押し、7時57分にはタクシーを到着できるように徹底するのです。

これがもし時間にルーズな担当であれば、直前にタクシー会社に連絡し、連携がうまく行かずお客様にご迷惑をおかけしてしまう結果になるかもしれません。

②綺麗好きではない人

きれい好きではない人についても、社会人として当然の事かもしれません。

まずは当然自分のデスクをきれいにしないと仕事はできません。

またホテル業においてはフロント周り、お客様の客室までの廊下など、きれいにしておくべきポイントがたくさんあります。

この時にきれい好きでないといけないポイントが「気づき」です。

ビジネスホテルなどは当然基本的に「とてもきれいで清潔」な場所です。

なので一見気がつかないのです。

例えば常設しているパネルの裏側はホコリが溜まっていないか、廊下にある自販機のしたは汚れが溜まっていないか。

窓のサッシは光に照らして見ても汚れは目立たないか、など、きれい好きでないと気がつきにくいポイントがたくさんあります。

必要以上に、ホテルは清潔にしておく必要があるのです。

なぜならば普段ご自宅で掃除洗濯家事をしている主婦の方々にも「とてもきれいで気持ちいい」と感じていただく必要があるからです。

③自分に甘い人

自分に甘い人、これも社会人として当然のことかと思います。

ホテルフロント業においては、勤務の時間管理がしっかりしてるところがもちろん大多数を占めるとは思いますが、そういう話とは異なり、案件においては是が非でも残業を行わないと解決しない問題というのも出てきます。

これもどの業種にも言えることとは思いますが、「会社の扶養家族」にはなってはいけないのです。

自分が会社に収益をもたらし、自分が会社を成り立たせていく意識です。

自分に甘い人は、この意識を持つのが非常に苦手だと思います。

多少の残業をしてでも、自らの責任をきっちり果たし、他の同僚に迷惑をかけるようなことだけはしてはならないのです。

言い換えれば「愛社心」とも言えるでしょう。

自分に厳しく、人やお客様に優しく、愛社心を持って仕事に邁進できる能力がないと、この業界でやっていく事は難しいでしょう。

ホテルフロントになるには?

ホテルフロントの業務は主にインターネットの転職サイト等には多く募集されていることが多いです。

まずは、「ホテルのフロントに憧れるなぁ~。いいなぁ~。」そんな気持ちが大事です。

何の道も厳しいのは当然です。

しかし入り口は皆最初は単純な憧れから入るものです。その純粋な気持ちを忘れず、日々少しずつ、いろんな事を学んでいきましょう。

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