介護業界は、人材不足の影響もあって、求人募集が非常に多い状況になります。
未経験だけど、介護業界で働きたいという方には、グループホームの仕事はいかがでしょうか?
また、特別養護老人ホームや老人保健施設など大規模な施設で自分が思うような介護ができなかったと感じた人にとっても良いお仕事になります。
今回は、グループホームで働く方に、仕事内容ややりがい・向いてる人の特徴をインタビューしましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。
グループホームの仕事内容と給料
仕事内容
グループホームは特別養護老人ホームや老人保健施設などの大規模な入所施設と違い、1つの施設の定員が10人以下程度と小規模のものがほとんどです。
そのため入浴や食事介助、排せつ介助といった基本的な介護については大規模施設にありがちないわゆる時間に追われる流れ作業のような状態ではなく、入所者1人1人に対してその人のペースに合わせたきめ細やかな介護をすることが可能です。
また入所の条件が要支援2以上であるということで比較的体力のある元気な入所者も多く、そのような人たちと一緒に食事作りや掃除などの家事をしつつ怪我のないよう見守るという仕事があります。
また高齢者のグループホームは主に認知症に罹患している人が入所することが多く、どちらかというと寝たきりの高齢者の介護をするというよりも、情緒不安定、あるいは徘徊のリスクがある人の方が多く、そのような人たちをいかに日常生活の中でケアしていくかという重要な役割があります。
年収
正規雇用でボーナスも含めると年収250万円前後です。
グループホームの仕事のやりがい
特別養護老人ホームや老人保健施設のような入所者が100人規模の大規模な施設と違い細かなケアができる可能性が高いということで、入所者と話をしたりするなどして1人1人と深く関わることが可能です。
介護の道を志す人の多くは最初は介護を受ける人1人1人と向き合い、その人に合わせて理想の介護をすることを望んでいます。
しかしながら大規模な施設の場合は、業務内容が多すぎたり介護する相手が多すぎて入所者にとっても最も適したケアをしたくてもできないことが多いものです。
そして理想通りにいかなかったり不本意な仕事内容に納得できず、結果的に介護の仕事を離れる人も少なからずいます。
しかしグループホームは定員が少ないことから、1人1人の身体機能や認知の状況をきちんと把握できる可能性が高く、この人にはこのケアが適しているということがわかりやすいです。
よって自分も入所者も納得できるような対応ができて、笑顔が絶えない職場になる可能性もあります。
グループホームの仕事で辛いこと
介護事業所全般に言えることですが、働き手が本当に少なくいかに定員が少なくてもスタッフ1人1人の仕事は多いです。
なので仮に介護の仕事が初めてでグループホームに就職すれば、長くても約1か月で独り立ちせざるを得ない状況になっています。
また入所者が少ない分勤務に就くスタッフの人数も多くなく、夜勤帯は完全に1人で行うことが多いです。
入所者が日中活動量が多く、夜に就寝が可能であれば問題はないのですが、グループホームは認知症の方がほとんどなので夜になるとかえって目が冴えて居室だけでなく施設全体を徘徊してしまう人も多く、その人が怪我のないようにきちんと見守らなけれないけないというのはとても重労働です。
なので通常夜勤帯では必須の仮眠もほぼできず、気づけば残業も含めて24時間以上施設内にいたということも珍しくありませんでした。
スタッフ自体が少ないので、仮にスタッフが体調不良になっても他のスタッフでカバーしたり交代をすることもできず、心身に不調を抱えながら仕事をしている人は私を含めて数人はいたと思われます。
グループホームへ向いている人の特徴3つ
- 大規模な施設で介護ができなかったと感じた人
- 介護の仕事がしたいけれども身体介護は難しいという人
- 料理や掃除、洗濯などの家事をすることに苦を感じない人
①大規模な施設で介護ができなかったと感じた人
特別養護老人ホームや老人保健施設などは定員が100名以上というところも多く、それでいて慢性的なスタッフ不足なので日中はもちろん、夜勤帯でもまるで工場の流れ作業のようにひたすら心を無にして時間に間に合うように入所者を入浴させたりおむつ交換をするなどの介護を行っていることも多いです。
一般的な介護のイメージは入所者と向き合い、要望を聞いてその人に合った介護をするというものなのかもしれないですが、実際にそれができている大規模施設は少ない方だと思います。
そのような大規模な施設で働いてきてまるで物のように扱われる入所者の様子を見たり、あるいは入所者に感情もなく介護をする自分に嫌気がさして介護業界自体を離れる人も多いですが、そのような人に関してはグループホームで少人数の入所者に対応することで本来の介護とはこのようなものなのだと満足できる可能性が高いと感じられます。
②介護の仕事がしたいけれども身体介護は難しいという人
特別養護老人ホームや老人保健施設などは定員が100名以上というところも多く、それでいて慢性的なスタッフ不足なので日中はもちろん、夜勤帯でもまるで工場の流れ作業のようにひたすら心を無にして時間に間に合うように入所者を入浴させたりおむつ交換をするなどの介護を行っていることも多いです。
一般的な介護のイメージは入所者と向き合い、要望を聞いてその人に合った介護をするというものなのかもしれないですが、実際にそれができている大規模施設は少ない方だと思います。
そのような大規模な施設で働いてきてまるで物のように扱われる入所者の様子を見たり、あるいは入所者に感情もなく介護をする自分に嫌気がさして介護業界自体を離れる人も多いですが、そのような人に関してはグループホームで少人数の入所者に対応することで本来の介護とはこのようなものなのだと満足できる可能性が高いと感じられます。
③料理や掃除、洗濯などの家事をすることに苦を感じない人
グループホームは大規模な施設とは違い、日常生活と同じように入所者が料理や掃除、洗濯をすることで介護予防をしようとするのが1つの目的です。
介護の仕事ということで身体介護や認知症の入社への対応が得意であるものの、プライベートでは家事はほとんどしない、苦手だという場合でも仕事としてグループホーム内ではこれらの家事をする必要が出てきます。
従来介護はその仕事内容から働く人は女性がほとんどでしたが、近年では男性も介護の仕事をする人が増えており、もちろんグループホームで勤務すれば介護に加えて家事を入所者と一緒にする必要が出てきます。
なので性別問わず家事を普段からしている、あるいはこれまでにしたことがなかったとしても就業後に入所者と一緒に覚えようという気持ちのある人はグループホームの仕事に適しているといえます。
グループホームへ向いていない人の特徴3つ
- 人と話をするのが苦手な人
- 1人で適切な判断をするのが苦手だという人
- 気が短い人
①人と話をするのが苦手な人
グループホームでは定員が少なく、大規模な施設と違って入所者と何かとコミュニケーションを取る機会が増えます。
その話の内容によっては認知症の入所者の気持ちが安定することもあれば、逆に不安定になってしまい夜になって徘徊したり、最悪の場合施設を飛び出したりして行方不明になり捜索をしなければいけなくなったというケースも少なからずあります。
介護の仕事自体コミュニケーションを必要とする業種とみなされていますが、寝たきりの介護度の高い入所者の多い施設に勤務すると、なかなか入所者とのコミュニケーションを取る機会がなく、逆に話が苦手だという人があえて就業しているケースもあります。
このようにグループホームではどちらかというと人と話をするのが得意な人が働きやすく、逆に話が苦手だという人は勤務するのが難しい可能性が高くなります。
②1人で適切な判断をするのが苦手だという人
グループホームはスタッフの人数がそもそも少なく、誰かが休憩時間になったらフロアに1人だけという時間帯があることも多いです。
また夜勤に関してはその多くで1人だけしかいないというケースもあり、大規模な施設では常駐している看護師などの医療スタッフも不在であることが多いです。
高齢者は急に体調を崩すことが多く、中にはすぐに判断して救急車を呼ぶなどして対応しなければいけないこともあります。
そのようなことから、1人で今一体どうしたら最悪な状況を逃れることが可能かどうかについて判断が適切にできないとできないことが多いです。
しかも現在ほとんどのグループホームは人手不足なので、介護の仕事が未経験でもすぐに1人で勤務をする可能性も高く、とっさの判断ができるような人でないと後々責任問題に発展するリスクもあるため就業が難しいものです。
③気が短い人
グループホームには認知症の利用者が多いです。
認知症の利用者は正常な判断ができず、普通に人を傷つけてしまうような発言をしてしまいますし、中には暴力的になる人もいます。
仕事でなければ強い言葉で制御したりすることが可能なのかもしれませんが、仕事なので相手の心身を傷つけることなく穏便に対応して相手をなだめることが重要になってきます。
よって気が短く、入所者に言われたことに対していちいち反応しているといつもイライラしてしまい、怒りが頂点に達した結果、入所者に暴力を振るうなどして事件になっているケースが少なくありません。
そのためグループホームに勤務する場合には、気が短い人は適しておらず、逆に気が長い人は介護の技術がまだ未熟であっても認知症の入所者の対応が優れていることが多く仕事として適しているといえます。
グループホームで働くには?
大多数の求人情報を見ると比較的人口の少ない地方都市でも1つは情報が出ており、応募すると簡単な面接を経てすぐに採用される確率が高いです。
資格がなくても、働くことができる仕事になりますので、興味があれば一度求人に応募してみても良いでしょう。
働く場所やスタッフによって、環境は全然異なりますので、色々比較することをおすすめします。