介護・福祉

保育士は給料が安い?やりがいは?向いてる人の特徴

保育士向いてる人

「保育士」の仕事内容を皆さんはご存知でしょうか?

子供が好きというだけで、「保育士」の仕事内容や仕事のやりがい・つらいこと・向いてる人の特徴・なりかたなどを知っていないと転職活動ができません。

今回は、現役で「保育士」として活躍されている方に、インタビューのうえ、実体験を踏まえて根掘り葉掘り聞いてみましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。

保育士の仕事内容と給料

仕事内容

仕事内容は主にお仕事や産前産後など保育に欠けたお子様をお預かりします。

一時保育でない限り、ほとんどの園児が朝から夕方、それ以降の長時間保育となることが多いです。

ご家庭で保育できない代わりに、子どもさんの日常生活のサポートをします。

食事やおやつを与えたり、おむつ替え、沐浴、午睡など含め年齢に応じた対応を要します。

クラス分けは年齢によって振り分けられる園が多いと思います。

担任は正規職員とパート職員で複数担任として組まれることもあります。

担任は年間計画、月案、週案、日案、クラス便り、子どもの製作、壁面、個人記録(児童票)、連絡帳記入、保護者対応、各種避難訓練、クラス行事運営など仕事が盛りだくさんですが、クラス全体の責任者は正規職員が担う傾向にあります。

しかしパート職員でも上記の仕事も平等に振り分けられる園もあります。

保育園のほとんどが12時間近い開園となるので職員は時差勤務が主流です。

園の特色、園長や主任の人柄、子どもの受け入れ人数などによって雰囲気が様々です。

就職を決める前に園のHPや口コミをチェックした方が安心すると思います。

給料や年収

パートで年収120万円前後です。

正社員でも200~300万円前後となります。

保育士の仕事のやりがい

早い子は0歳から保育園に預けられ、6歳で卒園するまで昼間の生活のほとんどを保育園で過ごすことになります。

はじめての寝返りや一人立ち、はじめてのお喋り、はじめてのトイレでの成功など、保護者の方よりも初めての場面に対面できることが多いです。

また、お子さんの成長に不安や悩みがあるときに保護者、保育士、園長などたくさんの仲間と一緒になって考えたり悩んだり、分かり合えることができるのでその点でもやりがいがあります。

0歳の小さいお子さんでも保育園に慣れれば喜んで登園してくれます。

信頼関係ができることによって担任に愛着を持つようになり、担任以外の保育士を拒否することも・・・
その姿もまたとても可愛いです。

「ママ」より先に「せんせい」と言えるようになるお子さんも多いです。

1年ごとにクラス替えがあったり担任が変わりますが、進級しても慣れるまでは元の担任を求めて違うクラスに入ってくるお子さんもいます。

大変な仕事ですが園児との大切な時間はかけがえのないもので、やりがいはとてもあります。

保育士の仕事で辛いこと

4月1日に入園式をしてそこでクラス発表、担任とはじめましての園がほとんどなので、事前にお子さんに会ったり担任が集まって研修ということができません。

初日にクラス全員のお子さんの顔と保護者の顔を覚え、それぞれの特徴、降園時間、連絡帳記入、おやつや給食を食べた場合、個人の連絡帳にメニューと食べたもの、残したもの、おむつ替えの回数などの記入をする園も多いです。

日常でも常に、身体や体調の変化、小さな傷、どんな遊びをして食事はどうだったか、昼寝をどのくらいしたか・・・など、クラス全員分把握しなければなりません。

メモを取る時間もないほど園児のお世話に追われるので、記憶力が重要になってきます。

また、小さいクラスになるとおんぶに抱っこ、一度に2~3人が体にくっついてくるので肩こり、腰痛は日常茶飯事です。

大きいクラスになると早朝から夕方まで、夏も冬も園庭で走ることも多いので、子ども並の体力がいります。

また書類なども多いので勤務外に仕事が溜まっていることが多いです。

保育士へ向いている人の特徴3つ

向いてる人の特徴3つ
  1. 明るく元気なひと
  2. 周りに気を遣えて、臨機応変に動けるひと
  3. 自信過剰にならず謙虚なひと

①明るく元気なひと

保育士はクラスや園児の元気の象徴です。

先生が暗い顔をしたり園児の前で落ち込んだ姿でいると、クラス全体の雰囲気も悪くなったり、それによって園児同士がケンカをしたり、小さなサインを見過ごしてしまうことにも繋がっていきます。

子どもは毎日元気いっぱいなので、その姿に負けないくらいの明るさと元気さが必要となります。

また、保護者の方とも話したり相談を受けることもあるので、保育士が暗いと保護者も遠慮してしまい、うまく信頼関係が築けなかったりします。

保護者の方が話しかけやすいような担任を望まれることが多いので、常に明るく、ハキハキとした対応をされる方が良いです。

複数担任や担任についていないフリー保育士との人間関係もクラス運営をする上で非常に大事となってくるので、人間関係がうまく築くこともできる保育士さんだとありがたいです。

②周りに気を遣えて、臨機応変に動けるひと

保育士の業務をすることで一番と言っても良いほど重要なことは、常に周りに気を遣えて臨機応変に動くことができる保育士です。

それは何故かと言うと、子どもはいつどんな行動をするか全く予想が付かないことが日常だからです。

時差勤務などで時間によっては担任が不在だったり、園児が怪我や病気で担任が対応に追われていたり、担任の週休などで手が足りないクラスがあったりと予想外の出来事も毎日たくさんあります。

自分のクラスしか見えていなかったら困ることが多いです。

保育園はチームワークが大事なので、自分のクラスの先生や子どもたちだけでなく、隣のクラスで何かあったとき、ひとこと「大丈夫ですか?」や「手伝いましょうか?」と言える保育士になれると良いと思います。

保育士は目と耳が人の3倍は必要と思って普段から過ごしたらよいと思います。

③自信過剰にならず謙虚なひと

自分の意志に自信を持つことは大事ですが、子どもの成長のことや日常のことに「絶対」ということがありません。

考えても答えが出ないことも多く、常に勉強し、経験し、自分を向上させていかなければなりません。

そのことは簡単なことのようで、意外と出来ない保育士さんも多いのが実情です。

自分がこうだと思っても他の担任や保育士、園長、保護者がそう思っていなかったら何も進みません。

それどころか、自分の意志で物事を進めすぎたら必ずどこかにひずみが起き、クラス運営もうまくいかなくなるという事になりかねません。

自分の考えを押し付けることなく、まずは周りの保育士、園児、保護者の気持ちをしっかりと聞くことのできる保育士になると、自分が困ったことがあった時は自然と周りが助けてくれることもあると思います。

保育士へ向いていない人の特徴3つ

向いてない人の特徴3つ
  1. 急な欠勤、遅刻、寝坊の多いひと
  2. 仕事とプライベートを分けたいひと
  3. 平日に決まった予定があるひと

①急な欠勤、遅刻、寝坊の多いひと

保育士の仕事は、保育士一人につき子どもを見れる人数が決められています。

ほとんどの園が子どもの登園時間などを予想して、細かく時差出勤を決められているので、保育士が決められた時間に一人でも居ないことによって保育に大きな支障が出てしまいます。

保育士が足りない場合に事故やケガなどがあったら、市から調査や指導が入ることもあります。

それでも当日の急な発熱などもあると思うので、その場合は少しでも早めに園の責任者に連絡をつけるようにしましょう。

自身の子どもの病気などの場合も同様ですが、続けて何日も休むことになると、全員の時差を大きく変更しないといけないことになります。

万が一の場合のため、自身のお子さんの預け先もしっかり検討されていた方が良いと思います。

保育園は命を預かるところなので、責任感のある方、時間を守れる方が条件となります。

②仕事とプライベートを分けたいひと

近年世間でも叫ばれている働き方改革ですが、まだまだ保育士の世界は古い考えの世代も多く、現実的に一般の会社のように割り切った勤務は難しい職種です。

仕事のときはもちろん、近所のスーパーや買い物先、行楽地でも園児や園児の家族に出会うこともあったり、プライベートでも先生と呼ばれてしまうなどもあり、普段の行動もいつどこで、誰に見られているか分かりません。

保護者のネットワークは思った以上に広く、現代は昔と違ってインターネットでの情報も流通する時代なので、先生という職業に就いている自覚を持った行動も必要になってきます。

また、勤務時間が終わっても上司が仕事に追われていたら手伝うこともあったり、休みの日に仕上げなければいけない持ち帰りの仕事もあるのでなかなか仕事とプライベートをきっちり分けることが難しかったりします。

③平日にサークルや習い事など決まった予定があるひと

独身の若い方の中には、平日の夜にサークル活動をしている場合もあると思います。

保育園は時差勤務のため、毎日勤務時間が違います。

そして、勤務時間が終えたとしても園児の残っている人数と保育士の基準を満たされていない場合は残業になります。

また、自分のクラスの園児が怪我をしたり保護者に直接連絡事項がある場合は勤務時間に関係なく残って保護者対応をする園が多いです。

基本的に勤務時間は園児の保育が中心となるので、終業後に自分のクラスの作品を飾ったり環境を整えたりをしていると、勤務終了から保育園を退勤するまでに時間がかかることもあります。

サークル活動など、趣味がある方は双方の理解を得られた上でしていただき、あくまで仕事が残っている場合は最低限の所まででもきっちりと終わらせることをしてもらえたら良いかと思います。

保育士になるには?

転職サイト・保育士バンクなど求人サイトはたくさんありますが、公立の保育士(臨時職員)で働きたい場合は役所で保育士求人の登録をしたら直接公立園から面接の連絡が来ます。

面接だけで決まる場合もありますし、簡単な筆記試験、ピアノ実技などがある場合もあります。

保育士は世間でも低収入、重労働と言われていますが、古い考えを改めようと積極的に動いている園もあります。

また、企業なども参入し福利厚生がしっかりした所もあるので、マイナスの所ばかりでなく資格を取ったのなら思い切って飛び込んでみてもらいたいと思います。

保育士は今、応募を待っている園がとても多いので、ある程度の勤務時間や労働条件を提示しても考慮してくれるはずです。

また、勤続年数や経験が多くなるにつれて仕事の効率も良くなり、5年目くらいで主任クラスに昇格されることもありますので、どんどんキャリアを積んで可愛い子供たちと楽しい日々をすごしてほしいと思います。

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