医療関係

【仕事診断】臨床心理士に向いてる人の特徴3つ。なり方も解説

臨床心理士に向いてる人

人を精神的な面でサポートするお仕事が好きな方にとって、臨床心理士の仕事が向いてるのではないでしょうか?

心理的な面でカウンセリングやセラピーを行うことによって、人の人生を変えることもできるお仕事になります。

今回は、現役の臨床心理士に仕事内容やなりかた・向いてる人の特徴を聞いてみましたので、臨床心理士にこれからなりたい方にとっては、とても興味深い情報が満載です。

臨床心理士の仕事内容と給料

仕事内容

領域や対象、流派によってさまざまですが、共通して言えるのは、支援対象の問題の分析、介入案の立案です。

オーソドックスなのは、心理面接と心理検査です。

精神科領域では上記は必須です。

特に知能検査は外せません。

加えてグループセラピーもできると重宝がられます。

現時点でグループは心理士がコスパ良く診療点数を取れる数少ない手段です。

あとは、病院以外にも共通していますが、家族支援や他職種連携も含めたコンサルテーションのスキルが必要になります。

一般の人にもわかりやすく、対象者に効果的に関わってもらえるように解説するのは治療や支援の上でとても重要なことです。

個人への介入で改善が期待できるのは健康度の高い対象者に限られます。

そのため介入の効果を高めるためにも、環境調整のための家族支援や他職種へのつなぎ、コンサルテーションは非常に重要です。

あとは、コンサルテーションとも関連することですが、対象者を取り巻く人々の通訳および潤滑油になることが支援を効果的にする上でも、心理士自身が円滑に仕事を進めていく上でも、職場環境を良くする上でも大切ですし、意識すべきことだと思います。

給料

300〜600万円 非常勤や嘱託の仕事も多いので、経験年数が浅いうちは掛け持ちで繋ぐのもいいでしょう。

臨床心理士の仕事のやりがい

一生勉強、鍛錬が必要ですが、その分やりがいや面白みがあること、さまざまな方の人生に触れられること、自分だけでは経験できないことを疑似体験できること、自分の苦労や経験が全て仕事に生かせること、など、言ってしまえばすべてだと思います。

象者の方の苦しみや悩みに寄り添い、その方の健康的な部分を信じて支持して行くことでその方や周囲の変化が見えた時は心理士冥利に尽きます。

途中対象者の方もご家族も支援者も詰まる場合も時には出てきます。

けれども、そういった過程を経てこそ、変化や成長は得られるものです。

一般的には、支援者が治す、というイメージがあるかもしれませんが、実際にはその方の治し方はその方に聴いたり、確かめていかなければわかりません。

そのため、心理士ができるのは究極的には応援となります。

その方が最大限にご自身らしさや力が発揮できるようにサポートすると言うのがより近いかもしれません。

対象者のそういった体験や節目に立ち合えるのが醍醐味だと思います。

臨床心理士の仕事で辛いこと

人と人とのやり取りですので、行き違いも出てきます。

こちらの見立てや介入がいつでもフィットするわけではありません。

その方のその時の心情、ご家族や周囲の方々の思惑、他の支援者、社会情勢、などなど、色んな要素が複雑に絡み合って、対象者の苦しみや問題が形成されているわけです。

そこも含めて見立てる力が求められるわけですがそれらを見誤ると、対象者から怒りや非難を向けられることももちろんですが、ご家族や同じ支援者からもがっかりされてしますことも出てきます。

支援者からはっきりそれを示されることはありませんが、代わりに協働者と見立ての共有やすり合わせが十分でないがために、結果的に対象者を振り回してしまう、傷つけてします、なんてことがしばしば起こります。

複数の人間が関わるのでどうしてもそうなってしまいますし、だからこそ丁寧なコミュニケーションが求められます。

難しさでもあり面白さでもありますが、上記のように上手くいかなかった時にはこたえます。

あとは、良くも悪くも黒子で補助役、応援役なので成果が見えづらいのもあります。

臨床心理士へ向いている人の特徴3つ

向いてる人の特徴
  1. 人間に興味関心がある方
  2. 謙虚な方
  3. 周囲と協力してものごとを進められる方

①人間に興味関心がある方

人間相手であると言うことはもちろんですが、成果が見えにくいしトライアンドエラーを続けていくことが求められますの。

そのため、その方自身に対象者への興味関心がないと続かないからです。

しかもコピペでできるものでもなく、似ているケースはありますが、基本的にはケースごとにオーダーメイドであたっていくことが求められるので、そこを探っていく根気は、やはり人間への興味関心が基本的にないと厳しいと思います。

例えば、はじめに立てた見立てや介入が対象者にフィットしなかった場合や、陰性感情を向けられた時には、なぜそうなったのかを冷静に振り返って再検討することが必要になります。

それを可能にする原動力やモチベーションにもなりますので、この職業を続けていくには人間を知りたい、探求したいという欲求は欠かせないものだと思います。

②謙虚な方

こちらが導くことも時には必要ですが、基本的には対象者の力を信じて支えることが必要になりますので、あまり自己主張が強かったり、自分がやってやる、助けてやる感が強い方は向いていません。

そのような方が支援にあたると独りよがりだったり、対象者のためではなく自己満足や優越感のために対象者を利用することにもなりかねません。

たとえ、相手のためを思ってそうしてると思って熱意を持ってやっていたとしても、相手主体でできなければただのおせっかいや押し付けになってしまいます。

またご家族や他職種と協働する上でも、相手を立てて、こちらの領分をわきまえてできなければ、同じく押し付けやおせっかいになり、せっかくの支援も台無しになってしまいます。

あくまでサポート役、黒子役ですので、対象者や周囲を敬う心を忘れずに、おごらず、謙虚になることが大切です。

③周囲と協力してものごとを進められる方

コンサルテーションや協働、環境調整の重要性ともつながりますが、個人へのアプローチだけでは効果が限られます。

対象者が自立性や理解力、思考力、想像力、健康度をある程度備えている場合には、短期的なカウンセリングや心理教育、グループセラピーなどで改善されていくかもしれません。

しかし、実際に支援を求めてやってくる方々は、上記のような個人レベルの短期的な介入でこと足りる方は少数派で、専門家の援助を求めてくる方の多くは、それ以上の介入が必要となることが多いです。

病態が重い方や病識に乏しい方、お子さんに環境調整は欠かせず、医師やソーシャルワーカー、地域との連携が必要になります。

そのような時に、周囲の役割、自分の領分をきちんと理解し、見立てを共有していくためには、相応のコミュニケーション能力や協調性が求められます。

臨床心理士へ向いていない人の特徴3つ

向いていない人の特徴
  1. やってあげたいという気持ちが強すぎる方
  2. 感情中心で動いてしまう方
  3. 自分自身の精神的健康を保てない方

①やってあげたいという気持ちが強すぎる方

過保護な親の元で育った子どもは自分で考えて行動する力が育ちにくいのと同じで、対象者の主体性や積極性を重んじずに手出ししすぎるのは、相手の成長の機会を奪ってしまうことになります。

相手のことを一生面倒を見続けるというのであればそれでもいいかもしれませんが、心理士がその方に関われる時間は非常に限られています。

そのため、対象者が自分自身で問題を解決できる力、必要に応じてソーシャルサポートやさまざまなサービスを求められる力を育てることが心理士の役割です。

手出ししすぎることは相手の主体性や積極性を損ない、依存性を醸成しまいます。

そうならないためにも、あくまで対象者が自己回復できるための土台作り目的の心理教育やコーチング、他者を頼る練習、相談する練習、など目的を明確にして関わるべきです。

助けたい、やってあげたい気持ちが強すぎる人はその辺りを意識して自重しなければなりません。

②感情中心で動いてしまう方

心理士が行う支援は、目的を持って行われるべきものです。

また見立てと介入は対象者や周囲の反応、変化に応じて適宜修正を図っていく必要があります。

自分の見立てや介入が良かったかどうかの判断は対象者の反応を観察したり、自分の介入方法がどうだったかもある程度冷静に自己観察し判断できなければいけません。

そのような判断は心理学的な知見からなされるべきで闇雲に自分の感覚や感情の赴くままに行ってはいい支援はできません。

対象者も方針がないままに振り回されてしまうことになります。

そのため、見立てや介入が行き詰まっても短絡的にその場の感情に左右されずに、引いて冷静に状況を分析し、対象者や周囲、また自分自身の感情の波に巻き込まれないようにすることが求められます。

もちろん人間ですから毎回そう上手くはいきませんが、その都度振り返って修正を試みることが大切です。

③自分自身の精神的健康を保てない方

時々、自分自身が精神面で苦労をしていたので心理士になった、という方がいらっしゃいます。

それも立派な動機ですし、それを否定するわけではありませんが、心理士として働き始めた時にも、まだ自分の精神面をコントロールできていないのであれば話は別です。

支援を行う中では、時には上手くいかずに対象者や周囲から陰性感情を向けられる場合もあります。

またそれが正念場であったり、事態を変えるチャンスであったりもします。

そのような時に自分の精神的健康を保っていられないと上手く立ち回れません。

自分自身が資本であり道具でもあるので、自分自身をメンテナンスし健康度を保つことは不可欠です。

自分自身のモニタリングができていない方、自分自身の弱点やクセが自覚できていない方は自己修正や自己回復することは難しいのではないかと思います。

この仕事にはそういったスキルも柔軟性も求められますので、それがまだ十分にできていないのであれば心理士として働くことは一度立ち止まって考えた方がいいと思います。

でないと対象者や協働者に不利益がおよぶだけでなく、心理士自身の評判も下がってしまいます。

臨床心理士へ就職する方法

転職サイトや転職エージェント・ハローワークなどでも求人はありますが、希望勤務地の都道府県の臨床心理士会に所属しているのであればそのHP上の求人から探す方が確実です。

地域によって会の活動がどのくらい盛んかは違うと思いますが、横のつながりを作る意味でも各都道府県の臨床心理士会(公認心理師会)に入るのはお勧めです。

領域や対象が多岐に渡るため、抽象度の高い書き方にならざるを得ない所もありましたが、少しでも参考にしていただけると幸いです。

厳しいことや脅すようなことも書いたかもしれませんが、それだけ責任感ややりがいのある魅力的な仕事です。

1人でも有志、仲間が増えることを祈っていますし楽しみにしております。