子供の頃から、看護師に憧れている方も多いのではないでしょうか?
怪我をした時や、検血の時、入院した時など、看護師さんに誰でもお世話になった経験があることでしょう。
今回は、現役の看護師の方に、業務内容や仕事のやりがい・向いてる人の特徴などをインタビューしましたので、これから看護師を目指そうと思っている方にとって非常に濃い内容となっております。
看護師の仕事内容と給料
仕事内容
業務内容は医師からの指示(注射・採血・点滴・酸素投与・投薬、投薬管理など)と介護を含む看護ケア(おむつ交換・排泄介助・食事介助・入浴介助・体位交換・投薬介助・爪切りなど)とそれらの観察・記録がほぼメインの仕事になると思います。
環境整備(清掃)や検査の送り迎えも業務に含まれるところもあります。
広くいってしまえば患者さんの身の周りのお世話全般が看護師の仕事となります。
基本的には一日に2~3部屋程度の人数を受け持ち、受け持ちの患者さんの看護ケアを一日行っていくこととなります。
一人で行えない処置などは他の受け持ちの看護師同士で協力して複数名で行うこともあります。
緊急時や急変時などは他の看護師と連携して救命処置や医師との連絡などを行います。
病棟によっては忙しさはマチマチです。
落ち着いているときは患者さんやその家族とのコミュニケーションをとって会話したり、患者さんに外の空気を吸わせてあげるために病院内を散歩したりもあります。
給料
勤務先によって多く変化しますが、平均的に年収400万円前後になります。
看護師の仕事のやりがい
一番のやりがいは患者さんやご家族から感謝やねぎらいの言葉をもらえた時です。
「あなたのおかげで元気になれた」「あなたがいつもがんばってくれているから私も頑張れる」などのお言葉をいただけたときは一気に疲れがなくなるほどやりがいを感じます。
また患者さんの方から「〇〇さんにやってほしい」などと頼まれたりするときも看護師として働いてきて良かったと思える瞬間です。
スキルの面では注射などのスキルはやればやるだけ腕が上がっていくのが実感できると思います。
難しい血管を一回で確保できたり、採血ができたりすると処置に向かうのもどんどん楽しくなってきます。
他には別の仕事ををしている人とは休みの形態が異なる(シフト制など)ので休みの空いている職員同士で平日の昼間にランチに行ったり、すいているお店を買い物して回ったりできる点も看護師同士仲良くなれるきっかけになりますし、看護師として働いてきたやりがいといえるかもしれません。
看護師の仕事で辛いこと
まず看護師になって一番最初につらいと思うのが体力面での話になると思います。
入院の経験のある人ならわかると思うのですが、看護師はいつもバタバタと動き回っている印象があります。
自分の仕事が終わっても探せばいくらでも仕事があるので、勤務終了まで動きっぱなしの現場もあります。
さらに新人ですと帰ってからその日の復習や次の日の予習などもありますので、中々落ち着いて休める日は少ないかと思います。
つらいことで一番というのはやはり患者さんが亡くなってしまった時だと思います。
医療は日々進歩していますがそれでも亡くなられる方は必ずいます。
中には治療ができてもそれを望まない方もいらっしゃいます。
身内の死程ではないにしろ一度でも接点を持った方が亡くなられるという非日常は看護師にも大きな精神的ストレスになります。
特に新人の方は様々な葛藤の中でこういった経験をつんでいくこととなると思います。
自分なりのストレス解消方法がないとかなりつらいと思います。
看護師へ向いている人の特徴3つ
- 人間が好き
- コミュニケーションが得意な人
- 勉強をし続けることができる人
①人間が好き
人と触れ合う、コミュニケーションをとることが大好きという方は看護師に向いている方だと思います。
看護師のメインの仕事は注射や傷の処置と思われがちですが、実は情報収集というのが一番大事な仕事になっています。
患者さんとの触れ合いの中で自然にみえる「この人はどんな性格か」「どんなことが好きでどんなことが嫌いなのか」「よく話すのか無口なのか」「どんな不安があるのか」「困っていることや心配事、相談したいことはないのか」など様々なことを患者さんを通して情報収集していきます。
そしてその情報から患者さんとのコミュニケーションを円滑にし、信頼してもらうのが仕事です。
また、集めた情報を共有することで、ほかの看護スタッフや医師、介護士、ケアワーカーなどと情報共有できるコミュニケーションすきるが大切です。
②コミュニケーションが得意な人
看護師の仕事の大きな一つが円滑なコミュニケーションです。
看護師は院内の他の職種のスタッフと比べ、患者さんのそばにいる時間が圧倒的に長いです。
その分、患者さんと話ができる機会がとても多いです。
たわいもない日常の世間話から、患者さんの本音が聞ける機会というのはとても多いです。
そういった話の内容から今後の目標や治療に向けての意識づけをするということもあります。
「今日はいい天気ですね」から終わりには人生相談まで話が広がることもあるくらい看護師と患者さんの会話は大切です。
また医師やほかのスタッフとも円滑なコミュニケーションを取っておくことで、今後、どういう方法で患者さんの目標を立てていけばいいかなども具体的に考えられるようになりますので人と話をするのが好きな方は看護師に向いていると思います。
③勉強をし続けることができる人
学校で講義や実習に使われた知識は臨床では3年以上古いものと言われるくらい医療は日々進歩しています。
臨床にいても最先端の医療や看護技術は中々入ってくるものではありません。
そのため看護師は日々勉強をし続けなければならないといわれています。
本を読んだり研修に行くように言われることも多いかと思います。
新人でなくても経験を積めばリーダー研修などがありますし、毎年冬前にはインフルエンザやノロウイルスなどの勉強会があります。
医療器具が増えたり変わればそれも医療メーカーからの説明会があったり分厚い取扱説明書があります。
それを各自学習していく形です。
新型コロナウイルスの流行発生時には検査の仕方や器具の取り扱いの説明なども都度行われます。
なので勉強に積極的な方は看護師向きであるといえます。
看護師へ向いていない人の特徴3つ
- 人と話すのが嫌いな人
- 自分のペースで働きたい人
- 体力・体調管理に自信がない人
①人と話すのが嫌いな人
一人が好きであったり、極度の人見知りの方は看護師として仕事をしていくのはあまりむいていないかもしれません。
看護師の仕事は人ありきです。
医師や検査スタッフ、ケアワーカーと連携を取り合えなくては仕事に支障が起こりますし、看護師同士でも連携が取れていないと重大な医療ミスにつながります。
チームで働いている以上、コミュニケーションは必須のスキルとなります。
また患者さんの多くは入院生活を送る中で誰かと話をしたいと思っている人も多くいます。
そういう方とコミュニケーションをとることはその方の人となりを知るきっかけにもなりますし、その患者さんによりよい看護目標を立てるための情報にもなります。
人と話すのが嫌いな人や苦手な人、積極的に相手と関わり合いたくない人は看護師として働くのはつらいと思います。
②自分のペースで働きたい人
人に流されず自分のペースでコツコツと働きたいとお考えの人は素晴らしい才能ですが、あまり看護師向きとは言えないと思います。
看護師の仕事は探せばいくらでも見つかる仕事です。
その中でも優先順位をつけ、こなしていきます。
ですがいかに朝、完璧な優先順位を組み立てたとしても必ずイレギュラーなことが起こるのがこの仕事です。
忙しくでも患者さんがトイレに行きたがれば連れて行かなくてはなりませんし、発熱があれば医師に報告しなければなりません。
あくまで自分中心ではなく患者さんを優先した仕事ができなければ看護師としてやっていくのは難しくなってきます。
勉強することに関してはコツコツとはとても良いと思います。
ですが、看護師としてチームで働く以上、臨機応変な対応ができなければ仕事を続けるのは難しいです。
③体力・体調管理に自信がない人
看護師は一日中バタバタと動き回り、時には人の死にも立ち会わなければならない体力も精神力も必要な仕事となっています。
一日疲れて帰っても復習・予習がまっていますし、初めて人の死に立ち会ったときなども何人もひどければ何週間もひきずると思います。
ですので体力・体調管理に自信がない人は最初はとても苦労することになると思います。
私も新人で入社した時はほとんど睡眠もとれず翌日出勤し貧血で倒れそうになったこともあります。
精神的にも自分なりのストレス解消方法がないと気持ちが追いつめられることになるのではないかと思います。
仲が良かった友人と休みが合わず会えなかったり、夜勤があれば家族と生活サイクルもずれてきます。
つらい仕事も多いので、体力・体調管理に自信がもてないという方は看護師にはあまりむきません。
看護師へ就職する方法
看護学校や専門学校入学後、既定の講義と実習の単位をとって国家試験を受験します。
国家試験の合格後看護師となります。
求人はたくさん出ているので転職サイトや求人サイトで応募できます。
女性として認められている仕事のひとつであり、給与も夜勤をすれば高めです。
人の命・人生に関われる素晴らしい仕事であると思うので、興味のある方はせび目指してください。