看護師

【現役に取材】男性看護師は辛い?年収や仕事内容の特徴は?

男性看護師の仕事内容

「男性看護師」の仕事内容を皆さんはご存知でしょうか?

「男性看護師」という職業について、テレビや雑誌・ビジネスシーンなどで見聞きしたことがある方も多いのではないでしょうか。

「男性看護師」の仕事内容や仕事のやりがい・つらいこと・向いてる人の特徴・なりかたなどを知っていないと転職活動ができません。

今回は、現役で「男性看護師」として活躍されている方に、インタビューのうえ、実体験を踏まえて根掘り葉掘り聞いてみましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。

男性看護師の仕事内容と給料

仕事内容

看護師の業務は、保健師助産師看護師法により「療養上の世話」と「診療の補助」と定義されています。

療養上の世話に関しては「バイタルサインの測定」「巡回業務」「患者搬送」「食事や入浴、排泄介助」「体位変換」「ベッドメイキング」「その他ナースコール対応」「患者カルテの記載」が挙げられます。

診療の補助に関しては「点滴、採血の実施」「医師の治療の介助(物品の準備や手渡し、片付け)」「手術の準備」などが挙げれれます。

看護師の仕事は入院業務・外来業務・手術室での業務に大きく分けられます。

入院業務では24時間体制で患者の療養上の世話や診療の介助を行うことになるため、日勤業務と夜勤業務を行う必要が出てきます。

また看護師は他の医療施設と患者に関する情報の共有を行い、退院後もスムーズに患者が治療を受けられるように調整する役割も持っています。

そのため、地域包括支援センターのケアマネージャと呼ばれるスタッフと頻繁情報交換を行っています。

給料・収入

厚生労働省の調査によると、2021年時点の平均年収は492万円とされています。

勤務する地域によって給与の増減が大きい傾向にあります。

東京都心に近づくほど給与水準が高く、離れるほど給与水準は低下する傾向にあります。

男性看護師の仕事のやりがい

担当する患者の回復がなによりのやりがいとなります。

入院時は意識が朦朧としていた患者が治療が進むにつれて回復していき、元気になって退院していくときはおおきな達成感とやりがいを感じることができます。

また患者との日常的なコミュニケーションの中での何気ない会話や、名前を覚えてもらっていた時やねぎらいの言葉をいただける時には感動を覚えることもありました。

また退院困難なケースの患者に対して、家族や医師、その他コメディカルスタッフが集まるカンファレンスを開催することもあります。

その際に患者の希望を正確に引き出し利用通りの治療が受けられる環境を作れた時にはおおきな達成感を得ることができました。

また看護師には認定看護師や専門看護師などの専門性を高めるための制度が用意されており、その資格を取得してさらに専門性の高い看護を提供することでより効果的なケアを行えるようになるため取得を目指す看護師も多く存在しています。

男性看護師の仕事で辛いこと

シフト制であり、不規則な勤務であること。

職場にもよりますが病院勤務の場合、基本的にシフト制のもとに勤務をすることになります。

完全にランダムな勤務であるため慣れるまでは体調を崩してしまうことも多いです。

また夜勤を週に1回はする必要があるので昼夜逆転してしまう人間も多いです。

特に辛いのは高齢の認知症患者、精神疾患患者に対応することです。

病院内では患者から医療者への暴力が日常的に発生していますが、その多くが問題となってはいません。

認知症だから仕方ない、病人だからしかたいないとのいう理由で泣き寝入りをするしかないのが現実です。

私の経験では認知症の患者から顔面をグーで殴られた経験がありますが、特に何の保証も発生してはいません。

それどころが、なぜそのようなことが起きたのか原因を究明して報告書を提出するように求められました。

病院内で発生する問題の多くは医療者、特に看護師が我慢することで黙認されているケースが非常に多いと感じます。

男性看護師へ向いている人の特徴3つ

向いてる人の特徴3つ
  1. 忍耐強い我慢強い人
  2. 人間関係を良好に保つことができる人
  3. どんなときでも優しく対応できる人

①忍耐強い我慢強い人

看護師には常に強いストレスが付き纏います。

看護師は病院内で比較的弱い立場に置かれることが多いので、パワーハラスメントの対象になってしまうことが多く、理不尽な叱責や責任を押し付けられることが多いです。

患者と医師からのハラスメントに悩まされる看護師は少なくありません。

また病院内で発生するクレームの多くは看護師が解決する必要があります。

患者と直接関わることが多い看護師に、院内で発生したクレームが全て集中するからです。

認知症を患っている患者への対応時にも多くのストレスが生じます。

暴力を受けることも少なくはありません。

そんな時でも笑顔で対応しなくてはいけません。

その他にも通常業務に加えて、資料作成やレポートの作成、勉強会への参加など報酬が発生しない業務にも積極手な参加を求めれれるので、体力が消耗するだけではなく、プライベートの時間が減少してしまいます。

②人間関係を良好に保つことができる人

看護師の業務は直接人間に接する業務がほとんどなので、良好な人間関係を構築しておく必要があり、人間性が非常に重要となります。

看護師は病院内という非常に閉鎖的な職場での勤務を余儀なくされます。

職員の多くが女性であるという特徴もあるからか、一度グループの輪から外れてしまうと非常に働きにくい職場で働かなくてはいけないことになります。

しかし裏を返せば、良好な人間関係を築くのが上手な人間にとっては一度良好関係を構築した後は、働きやすい職場で業務を行うことができるということになります。

また患者や医師、その他コメディカルとの人間関係置いても、常日頃から丁寧な対応をして良好な関係を結んでいれば、大きな問題は発生しづらくなる傾向にあります。

常に相手の立場に立って物事を考えれれる人間が重宝される職場であると言えると考えています。

③どんなときでも優しく対応できる人

看護師業務の中心は患者への看護提供です。

どのような患者に対しても常に笑顔で対応する必要があります。

また同業者に対しても丁寧に接し良好な関係を作ることが重要になります。

近年、医療界で問題となっていることの一つに高齢化に伴う認知症患者の急増があげられます。

認知機能が低下してしまうことによって、安全に治療を受けることができなくなってしまう危険性があります。

また認知症患者の中には、他者に対して攻撃的な言動を取る方もいらっしゃいます。

そのような方に対しても常に寄り添い優しく丁寧な看護を提供する義務が看護師にはあります。

また同業者に対しても良好な人間関係を構築していくために、互いにフォローしあったり励まし合いながら業務を行う必要性があります。

他人を思いやる心があり穏やかな性格の持ち主が向いていると言えると思います。

男性看護師へ向いていない人の特徴3つ

向いてない人の特徴3つ
  1. 国家資格を持つ職業だから看護師を選ぼうと考えている人
  2. 攻撃的な性格をしている人
  3. 高収入の仕事に就きたい人

①国家資格を持つ職業だから看護師を選ぼうと考えている人

国家資格を持ち安定した収入を得る目的で看護師を選ぶのは安易であると考えます。

その理由で選ぶのであれば、他の職業を選んだ方がいいと思います。

医療に関わりたいと考えるのであれば、医師や歯科医師など指示を出す側を選ぶべきです。

特に男性で看護師を目指そうと考えている方は、相当な強い意志や目的も持っていないとドロップアウトしてしまう可能性が高いと思います。

看護師の仕事は管理職ポストの数が極端に少なく、いつまでも平社員として働くことも少なくありません。

新入職員と同じ業務をいつまでも行うことになり給与の上昇もあまりありません。

また看護師は激務です。

国家資格を持って働くのであれば他にもいろいろ選択肢がありますので、そちらを選択することをお勧めします。

看護師を仕事として選ぶ場合は、国家資格が必要だったので結果として所得する必要があったと言えるくらいの人でないとつとまらない仕事です。

②攻撃的な性格をしている人

看護師に必要なスキルの一つに寛大であることが挙げられると考えています。

看護師は病院内で最も理不尽な事案を押し付けられることが多い職種です。

患者からのクレームやセクシャルハラスメント・医師からのパワーハラスメント・同業者から仕事を押し付けられて位まうことも多く雑用係を強いられます。

それらの事柄にいちいち腹を立てていては、こちらの身が持ちません。

様々な事柄に対して寛容である必要があります。

ある程度のことは笑って許すことができるくらいの人間でないと務まりません。

近年、高齢化を背景に認知症を患っている患者が急増しています。

認知症の患者との関わりには強い忍耐力が必要になります。

強い口調や険しい表情をしていると、認知症の患者も攻撃的な行動を取ることが多くなりトラブルの原因となります。

どんな時、どんな相手であったとしても笑顔で丁寧な対応ができる人間でないと苦しむことになりかねません。

③高収入の仕事に就きたい人

看護師は高収入の職業であるという認識は間違いです。

看護師の給与水準はそこまで高くはありません。

大学卒業後の20歳代前半までは、大手企業並みの年収を誇りますが、その後確実に年収は逆転されます。

看護師の給与はほとんどが手当で補填されており、基本給はほとんど上昇しません。

そのためボーナスや退職金などは低水準のままですので、生涯年収を計算するとそこまで高い収入の職業とは決して言えないです。

また看護師の給与は夜勤手当てなどの特殊手当によって補填されているため、家庭の事業で夜勤を行えず日勤勤務だけになると約100万円ほど収入が激減します。

私自身、社会人になりたての頃は同級生よりも多くの収入がありました。

しかし32歳になった今では逆転されてしまっていることが多く、今後も給与が上がる見込みもほぼありません。

購入収入を求めている方は、目先の年収に囚われるのではなく生涯年収に注目して職業を選択してはどうでしょう。

男性看護師になるには?

看護師免許が必要です。

看護師免許を取得するためには2月に行われる「看護師国家試験」に合格する必要があります。

看護師国家試験の受験資格を取得するためにはいくつか方法があります。

高等学校卒業後に大学・短期大学・看護師養成所などで3年から4年間の教育を受ける方法と、准看護師の資格取得後2年間の教育を受ける方法。

高等学校の看護学科において5年間の教育を受ける方法が挙げられるます。

看護師業務は激務です。

今後超少子高齢化社会に突入する中で、さらに過酷な現場になっていくと予想されます。

しかし専門的な知識を取得できる特殊な職業でもあります。

これから看護師を目指す方には、目先の看護師という仕事だけではなく、看護師の経験を他にどう活かすか!を考えてみるといいかもしれません。

ABOUT ME
STANDBY編集部
転職プロ集団が運営。 運営メンバーは転職エージェント・転職サイトへ精通しており、元人事や採用担当・面接官の経験がある者が在籍しております。 執筆者は基本的に『匿名』としているため、採用側の裏事情や転職ノウハウを包み隠さず情報提供しております。 運営者情報
人気記事ランキング

他の人は読んでます