女性の方で保険営業の仕事を検討しているけれど、周りから「保険営業はやめとけ」「地獄だぞ」などと反対されたり、ネットで情報をみていたら「やめとけ」などというものをみかけたことがある方は多いのではないでしょうか。
世間には保険営業を楽しくやっている方もいますし、優秀な成果を上げている方も大勢いるのになぜそのように評判が悪いのでしょう。
そこでこの記事では、女性が保険営業をやめとけ・地獄と言われる理由や、保険営業をすることによるメリット・デメリット、そして女性が保険営業をするコツなどをご紹介します。
女性でこれから保険営業を始めようかと検討している方や、既にやっているけどなかなか成果のでない方は参考にして下さい。
保険営業はなぜやめとけといわれるのか?
保険営業は、ネットで調べると「やめとけ」などというキーワードがよく出てきます。
なぜやめとけと言われるのかは下記のような理由が考えられます。
離職率が高い
保険営業の離職率は、約90%とかなり高いです。
これはほかの業界と比べてもかなり上位で高い数字と言えます。
それだけ成功する人が少なかったり、きつい面があるというのが、この離職率から伺えるでしょう。
契約がとれないと給料が上がらない
保険営業の給料は、一般的に基本給と歩合です。
しかし、基本給が低いところが多く、契約をとれなければ一ヶ月の給料が物凄く少なくなることがあります。
契約が全然とれない月などは10万以下などというのも当たり前のようにあるでしょう。
友達を失くしたり信用を失う可能性がある
契約が全くとれない・アポがとれないなどの理由から、家族や友人に営業をすることもあるでしょう。
しかし、仕事のためと思って無理に進めたりなどした場合に、家族や友人から信用を失ったり、最悪の場合疎遠や縁を切られてしまう可能性もあります。
もし知人に営業をする場合は、しっかり相手のことも考え、メリットをちゃんと提示できるようにしましょう。
自腹となる経費が多い
企業により項目は異なりますが、保険営業は、営業する上で様々な経費を自腹で払わなくてはいけません。
例としては以下のようなものがあります。
- 移動のためのガソリン代
- ノベルティ代
- 営業相手との飲食・コーヒー代
この他にも、社用車のないところは自家用車での移動となり、走行距離が増えるため、車が痛むのも早くなるでしょう。
男性よりも女性のほうが向いている
近年ではとくに、保険営業の企業が男性よりも女性を求める傾向が強まっています。
理由としてはもともとセールスレディを営業力のメインとしていた保険会社に加え、外資系や保険代理店などの増加に伴いさらに女性の保険営業の需要が高まったためです。
そのため、女性のほうが就職や働きやすさは有利になりやすいでしょう。
また、最近では育児や家庭の両立がしやすいよう考慮してくれる保険会社も増えているため、育児中のお母さんや、家庭との両立をしたい方にも比較的取り組みやすいと言えます。
そして、収入の面においても、当然稼げたほうが良いに越したことはありませんが、たとえ成績が凄く良くなくてあまり稼げなくても、少しでも生活の足しになればと考えている主婦の方がいるのも女性のほうが向いている理由です。
また、長年育児をしてきて社会復帰をしたい方にとっても資格や未経験でも取り組めるというのは嬉しいポイントでしょう。
女性が保険営業をするメリット・デメリット
女性が保険営業をするメリット・デメリットは以下のようなことがあります。
メリット
・福利厚生がちゃんとしている
保険会社の多くは、福利厚生がまともであり、産休や育休など女性にとってありがたい制度がしっかりしている会社が多いです。
また、保険営業に女性が多いということもあり、子供や家庭の事情による休暇制度や、急な休みなどの対応も柔軟にしてくれる会社が多いのも魅力でしょう。
・新人でもはやくから稼げる可能性がある
保険営業のほとんどの給料は、基本給と歩合制の合計のため、契約がスムーズに取れれば早い段階で稼げるようになります。
当然契約がとれなければ全く稼げないということもありますが、女性の事務職などのように収入が上がりにくい職種と比べると頑張り次第で高収入を得ることも可能です。
男女関係なく結果で収入が多く得られるというのは比較的給料を多くもらいにくい女性にとっては大きなメリットにもなり得るでしょう。
・人脈が広がる
保険営業の仕事は、職種により個人・法人と様々な方と関わりを持ちます。
契約をとることができれば長期的な付き合いにもなりますし、定期的な更新などで度々会うことにもなるでしょう。
業務的な話のみで終わる方も当然いますが、大抵の場合は世間的な話や、仲良くなればプライベートな話などで盛り上がることもあります。
女性の方で特に子育てや家庭を持ったことにより世間との関わりが減ってしまっていた方にとっては、このような人脈の広がりは人生を豊かにしてくれるのではないでしょうか。
デメリット
・給料が不安定
保険営業の給料は良く言えば大きく稼げる可能性があるですが、悪く言えば不安定です。
先程もお伝えしたように保険営業の給料は基本給と歩合で、どの保険会社も基本給の額はかなり少ないと言えます。
そのため、基本給のみではとても生活できるレベルはもらえません。
夫の給料に少しプラスできれば良いだけなら構いませんが、それなら他のところでパートなどをしているほうが精神的にもマシでしょう。
ある程度生活に変化のでる給料を稼ぐためには安定して稼ぐための努力や経験が必要となります。
・ワークライフバランスが保てないこともある
保険営業の仕事は、お客さんの予定や都合に合わせるのが基本のため、プライベートをある程度犠牲にしないといけないこともあります。
例えばアポをとっている相手が平日の夜しか予定が合わなかったり、土日しか無理という場合もあるでしょう。
仕事の出勤日や出勤時間内に関わらず、このようなプライベートな時間でしかアポがとれない場合は、契約のためにもそれなりに自分の時間を犠牲にすることも必要となってきます。
女性が保険営業をするコツ
女性が保険営業をする上で、相手から舐められてしまったりしては契約まで行き着くことは難しくなります。
では、保険営業として成功していくためにはどのようなコツがあるのでしょうか。
それは、下記のようなものです。
見た目の清潔感
営業職にとって、見た目というものはとても重要な要素となります。
仮称が崩れていたり、髪がボサボサ、服装がだらしないなどの状態でお客さんと会った場合、「仕事ができなそう」「良い保険内容ではなさそう」といった印象を与えてしまう可能性が高いです。
働く女性として相応しい清潔感のある見た目を心がけるようにしましょう。
セールストークの事前準備(シミュレーション)をしっかりする
これは営業の種類や性別に関係なく全ての営業に共通して言えることですが、どのようなアポの取り方であっても、事前になにを話すのか、どのような展開で契約に持っていくかなどの次善準備はしっかりしておくことが大切です。
話す流れが自分の中でまとまっていなかったり、決め手となる契約への話などがパターン化していて、尚且つ柔軟に対応できなければ自分も相手もリズムがごちゃごちゃになってしまいます。
そうなると結局なにがメリットなのか、なにを伝えたいのかが相手にうまく伝わりません。
勢いで毎回話すのではなくしっかりとしたシミュレーション、話の流れ、様々な質問に答えられる知識をみにつけるようにしましょう。
まずは寄り添うところから始める
女性が男性よりも圧倒的に優れているところは、共感力や寄り添った接し方ができるところです。
このような特有のメリットを利用しない手はありません。
具体的には、アポがとれたあとにすぐに保険契約をするのはNGです。
最初は世間話などで相手との距離を縮めるところから始めましょう。
なにも契約を初めて会ったときにとる必要はないため、最初は世間話や相手の話を聞いたりなどして、最後に軽く保険の説明と資料を渡し、次回のアポをとるところまででも大丈夫です。
そして距離が縮まった状態で、次回のアポの時に保険契約への提案をしたほうが、一見遠回りにみえますが契約のとれる可能性は高まります。
女性が保険営業職を探すオススメの転職エージェント
実際に保険営業に挑戦してみたいと思った方は、以下のような転職エージェントを利用すると、求人がみつかりやすいでしょう。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界最大手の求人数を誇る転職エージェントです。
未経験・幅広い年齢層にも柔軟に対応してくれて、地方の求人も豊富にあります。
様々な条件の方にとって、自身に合った求人がみつかりやすいため、保険営業を探す女性にも是非利用してほしい転職エージェントです。
doda(デューダ)
doda(デューダ)は求人数も多く、女性の転職に強いという特徴のある転職エージェントです。
IT業界の求人が多い印象もありますが、営業職の求人も豊富にあるため、比較検討しながら自身に合った仕事を探すことができるでしょう。
女の転職type
女の転職typeは、女性専用の転職エージェントです。
女性ならではの求人が豊富にあり、営業職も600件以上あります。(2021/09時点)
また、スカウト機能や転職ノウハウのコンテンツなど、充実した機能もあるため、納得のいく転職活動や、効率の良い転職活動をしたい方におすすめです。
まとめ
保険営業は、実際に働いていた方でもやめとけという人は多いでしょう。
実際に契約がとれずに続けることを諦めてしまう人も大勢います。
しかし、頑張って成果を出した分だけ収入として返ってきますし、人との関わりが多くやりがいを感じる方も多いでしょう。
目標を持って仕事をしたい方、人との関わりが嫌いではない方は、挑戦する価値は十分にある仕事です。