「前はそうでもなかったのに、最近人と話すのが苦手になった」
「メールでは言いたいことが出てくるのに、会って話すと伝えたいことが出てこない」
そんなもやもやを抱えていませんか?
コミュニケーションを取らなければいけないことはよくあるけど、こういう悩みを抱えていると日常生活を送るのも大変ですよね。
そこで今回は、どうして人と話すことが苦手になるかといった原因や、克服するにはどうしたらいいか、会話が苦手な人に向いている仕事はどんなものがあるかといったことを、お伝えしていこうと思います。
人と話すのが苦手になったと感じる人の割合
そもそも「人が苦手と感じる人」ってどのくらいいるのでしょうか?
総務省の調査結果によると、「コミュニケーションが苦手な人」は全体の7割もいるということが報告されています。
3人いたら2人はコミュニケーションが苦手という状況ですね。
意外と多くの人がコミュニケーションに苦手意識を持っていて,自分だけが悩んでいるわけではないようです。
そうは言っても、やっぱり会話に苦手意識を感じるのは辛いものですよね。
まずは、なんで人との会話が苦手になったのか原因から見ていきましょう。
人と話すのが苦手になった原因
①面と向かって話をする機会が減ったから
コロナやSNSの普及によって直接人と会わずに、コミュニケーションを取ることができる状況が広がっている中、『面と向かってする会話が苦手』と感じる人が増えているようです。
これは、『使わないと忘れたり出来なくなる』ということが関係しているからです。
例えば、筋肉なども使わないと衰えますし、学生時代に必死で暗記したこととかもすっかり忘れてしまっていたりしますよね。
これと同じで、コミュニケーション能力も使わないと下手になってしまうのです。
こういったことを防ぐ為にも、時々は人と会って話をするようにした方が苦手意識を感じにくくしてくれるでしょう。
②過去に会話で嫌な経験をしたことがあるから
人と話をするのが苦手になった原因の一つに、昔自分が発言したことで嫌な思いをしたことというのがあります。
自分が言ったことで楽しい雰囲気が壊れたり、自分の発言に否定的なことを言われたりした人というのは、自分から話しかけることに恐怖を感じるようになってしまいます。
こういった人は、会話だけではなく人と会うことすら苦手になって引きこもってしまう傾向もあるので、早めに対策を考えた方がいいでしょう。
③話をまとめられずに理解されないことが増えたから
会議やスピーチのような人前で立って話をするような時、言いたいことが上手くまとめられず、相手に内容が伝わらないことがあります。
言いたいことが伝わらず、誤解が生まれると正当な評価を下されなくなることも。
話をすることで、誤解が生まれて損をしている気持ちになるので、苦手だなと思うようになる場合もあります。
④相手からよく見られたい気持ちが強すぎるから
会話をしていると何かいいことを言わなきゃとか、いい人間に見られたいといった気持ちになることがあるかと思います。
出来る人とか、面白い人と、思ってもらえるのは嬉しいですよね。
でもよく見て欲しい気持ちが強くなり過ぎると、会話中相手の評価ばかりが気になって話に集中できなくなったりしてしまいます。
言葉を選ぶことが多くなりすぎて、会話に詰まってしまうようになってしまうのです。
苦手を克服するためにやって欲しい5つのこと
①相手の話を頷きながらじっくり聞く
会話というと、どう話したらいいのかを考えてしまいがちですが、実は話すことよりも、聞くことの方が会話をする上では大切なことなのです。
話をしている人は、自分の話に興味を持ってもらえると嬉しいからです。
相手を主役にして、聞き役に回ることであなたといると楽しいと思ってもらえたり、また話をしたい人という気持ちにさせることが出来ます。
②とりあえず笑顔でいるようにする
誰でも手軽に始められて、相手に好印象を与えられるのが笑顔です。
先ほども触れた通り会話に苦手意識を抱えている人というのは、意外と多いのです。
当然、会話が苦手な人同士で話となると、緊張したりそれが相手にも伝わってしまったりと、なんとなく緊張感のある空気になってしまったりなんてことも。
そこでおすすめなのが、なるべく笑顔を作るようにしてみることです。
笑顔は場を和やかな雰囲気にしたり、緊張感を取るのにも一役買ってくれますよ。
③相手の話で気になる所を質問してみる
会話が詰まってしまったり、途切れて困るという人は、まず相手の話の中で気になることがあったら質問するという癖を付けてみましょう。
具体的には
「その後どうなったの?」とか、
「今はもう平気なの?」
といったその後を気にかけてみるような言葉がいいかもしれません。
相手の事を考えている気遣いや相手の話に興味を持って聞くことで、話をどんどん広げていくことが出来ます。
④まず結論、次に理由という順番で話すようにする
話をしていると言いたいことがまとまらなくて困っているという人には、最初に自分が伝えたいことの結論から話し、次に理由を足していくようにしてみるのがいいでしょう。
例えば、
「昨日の仕事の帰り道で通勤で使っている電車が、遅延して1時間半も待たされて酷い目にあった」
といった内容なら、まずは「昨日酷い目にあったんだ」ということから話して、酷い目にあった理由を話すといった感じです。
ビジネスの場面でも、使える手法なので【結論から理由】を習慣付けて、いざという時に慌てずに話を出来るようにしておきましょう。
⑤苦手な人には程よく距離を取る
なんとなく相性が悪い人、苦手に感じる人というのは誰しもいると思います。
そういう人とも上手く会話が出来たら一番いいですが、無理をすると会話に対する苦手意識を高めてしまうことにも繋がってしまいます。
苦手な人と会話すると、緊張したり、流暢に言葉が出なくなることがあるからです。
なので苦手な人とはあまり距離を詰めずに、程よく距離を取り、逆に話しやすい人との会話の時間を増やして、会話力に磨きをかけていきましょう。
場合によっては心療内科も
人と話すのが苦手を取り越して苦痛を感じるような時、うつや統合失調症などの精神疾患を患っている場合があります。
こういう時は、自分の考え方を変えるだけでは改善が難しい時もあります。
大きなストレスとなる出来事があったり、慢性的な過労、自己否定され続けられる環境など、心身とも長期間辛い状況にさらされた時、精神疾患を発症してしまうことがあります。
一概にそうとは断定しづらい所もありますが、もし上記に当てはまる所があって気になるような時は、一度心療内科を受診するのもいいかもしれません。
人と話すのが苦手な人に向いている職業
仕事は、一日の大半を占めているので、そこで人と会話する必要性がない仕事を選ぶのも
人と話すのが苦手な人にはいいのかもしれません。
そこで、こちらでは人と話すのが苦手という人に向いている職業をご紹介したいと思います。
①工場や倉庫の作業
工場や倉庫の作業は、基本的なやり方さえ覚えてしまえば後は一人で黙々と取り組むことが出来るのが特徴です。
また食品工場の場合は、マスクや帽子が義務付けられている所がほとんどなので、人の顔色が気になってしまう人には気が楽になれるという点もあるようです。
②在宅ワーク
在宅ワークは自宅に居ながらできる仕事で、仕事内容もデータ入力のような仕事もあればクリエイティブな内容の仕事もあったり幅広い選択肢があるのも特徴です。
自分一人で取り組めたり、自分のペースで作業できるのも嬉しいところです。
③ドライバー
ドライバーの仕事は長距離トラックの運転手だったり、宅配運転手などいろんな種類があります。
運転している時は、自分一人という環境になるので気楽な時間を過ごすことができるでしょう。
④SE(システムエンジニア)
SEの仕事は、一日中パソコンと向かい合っての作業になります。
集中力が必要とされ、周囲の人ともあまり話をしないほうが効率よく進むので会話が控えられていて、会話が苦手な人にも向いている職業と言えます。
少し技術的には難易度の高い仕事ですが、身に付ければフリーランスとして自宅で高収入も見込めるので、専門職に興味がある人にはいいでしょう。
まとめ
人と話すことが苦手になった原因は、環境の変化や、話し方の問題や、会話に対する苦手意識などが関わっていました。
しかし、これらのことは克服方法を覚えて身に付けていってみることで、いつからでも改善は可能です。
また、一日の大半の時間を占める仕事などを、自分にとってストレスの少ない働き方で選ぶことによって、人生を有意義なものに変えることもできます。
取り組めるところから始めてみて、より良い生活が送れるようになるといいですね。