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漫画家になるには?現役に年収や仕事内容をインタビュー

漫画家になるには

絵を描く事が好きな人であれば、一度は漫画家という職業を考えたことがあるでしょう。

ヒット漫画を生み出せば、アニメ化・実写映画化・舞台化と収入も増えるチャンスも多いです。

今回は、漫画家の方に、仕事内容や年収などをインタビューしましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。

漫画家の仕事内容と年収

仕事内容

勤務している場所はパソコン作業ではなく、紙とペンでの制作でした。

現在でも、画材にこだわりのある方など、パソコンをメインとせずアナログ作業でお仕事をされている方も多くいらっしゃいます。

アナログの場合の作業内容は、

  1. ストーリーを考えプロットを作成
  2. コマ割りなどを考え規定枚数の中に1話をおさめるようネームを作成
  3. 原稿用紙へ下書き
  4. ペン入れ
  5. トーン処理や詳細の書き込みなどで仕上げ

と言った流れになります。

詳細は次のようになります。

<1>ストーリーを考えプロットを作成

これは、TVなどで紹介されるようなシナリオ形式でかかれる方もいらっしゃいますし、小説のように文章を書かれる方もいらっしゃいます。

また、プロットとネームを合体させて進める方もいらっしゃるので、人によってやり方は様々ですが、これまで一般的だった出版業者ではなく、youtube他様々な媒体に関する企業などの場合は、プロットありき、ネームありきで制作を始める場合もあるようですので、所属する会社によっても作業内容は変わります。

<2>コマ割りなどを考え規定枚数の中に1話をおさめるようネームを作成

これは、作成したプロットやストーリーを元に、実際にどう規定ページ数内におさめるかを考えながらコマ割りを行います。
4コマ漫画など仕様がある程度決まっている場合を除き、コマ割りは作品をどう見せるかの醍醐味です。
効果的にページを大きく使用する大ゴマなど配置したり、細かすぎるコマを排除したり、台詞をコマ内におさめるのか、コマをはみ出して配置するのか、台詞だけのコマにして心情を伝えるのか、などなど。
画力は勿論必要ですが、見せ方が下手だと読みづらく飽きられたり、面白くないと思われるので重要な作業です。

<3>原稿用紙へ下書き

鉛筆などで下書きをする方、水色の色鉛筆などで下書きをする方、下書きはざっくりと書きペン入れから仕上げに作業を費やす方、下書きから細かな線まで書き込む方など、人それぞれの作業になります。

<4>ペン入れ

使用される画材も、やり方も様々です。

使用するペンを細かに変える方もいれば、気に入っているペンだけで描きあげる方みいらっしゃいますし、筆やミリペンで線を入れていく方もいらっしゃいます。

既製品を使用する方は勿論多いですが、筆など毛先を自分で切って作業しやすくカスタマイズされる方もいるので、何が正解、などはありません。

必須なのは「印刷に耐えられるか」ということ、最近では媒体も増えているので「表示に耐えられるか」も必要だと思います。

<5>トーン処理や詳細の書き込みなどで仕上げ

トーンをあまり使用しない方もいれば、トーンを多数使用するかたもいらっしゃいます。

しかし、共通するのは背景・詳細などを書き込んで仕上げることです。

背景や小物がない漫画は、よほど特殊な状況を描いていない場合を除いて魅力がありません。

細かい作業はたくさんありますが、クリエイティブな仕事では必須だと思います。

また単純な作業内容だけではなく、プロットの段階から出版社などの担当者と打ち合わせがあり、こまめにチェックが入ってストーリーやコマ割りの修正など添削がありますし、仕上げ後に修正を促されることもあります。

ストーリーを考えるところから仕上げまで一人で作業する方もいれば、アシスタントを雇って複数人で仕事をする方もいて、多種多様な作業風景があります。

年収・給料

描いた枚数×単価であったため、歩合でした。(仕事をしていた当時、白黒原稿1枚5000円が高額でした)現在ではweb漫画なども大きく普及し、月給制や10ページ○万円などの固定金額など、支払い方法や金額などの幅が広がっているようです。

漫画家の仕事のやりがい

自分の書いた作品が、公の場に出ていくことが、嬉しい部分です。

自費出版やイラスト投稿サイトなどで作品を公表していく場所があるとはいえ、それを仕事にできること、自分の手で作品をうみだすことは、一線を画すと思っています。

また、読者や閲覧者が増え認知度が上がり、自身の評価も上がっていくと、大きな自信や次の仕事へと繋がる一歩になります。

そしてこの職業を目指したい方は、絵を描くことが好きなのは当然だと思います。

絵を描くことを仕事にすることは、漫画を描くことが趣味、同人誌やSNSで人気があるなどということとは全く別です。

出版社や会社は、最終的に利益を上げなければならないので、仲間内などで楽しむこととは違い、自分の意見だけを反映させるような作品は出せません。

その代わり、自分の考えたキャラクターやストーリーが出版されたり各種媒体で公開され、公の場に出ていったとき、沢山の人の目に触れたとき、自分の作品がダイレクトに利益に繋がったときなどは、「この仕事をやり遂げた」という実感と喜び、そしてモチベーションや意欲が上がります。

漫画家の仕事で辛いこと

基本的に、作業が孤独です。

集中力が必要な仕事なので、ついのめり込んでしまったり、作業時間が深夜にずれ込んでしまったり、生活リズムが不規則になる場合も多々あります。

また、作業を進めたいのに筆が乗らない、ストーリーが納得いかない、集中力がとぎれて作業が進まないなど、気分やモチベーションが下がって効率が悪くなり、作業が詰まって仕事が辛くなることもあります。

場合によってはお手伝いやアシスタントを頼む場合がありますが、それぞれが個々で作業を進めるため、私語ばかりで時間を浪費できません。

根気と集中力をどう維持して作業を進めるかが重要になりますが、他社とのコミュニケーションが減って気が滅入ることも多いです。

そして、仕事として作業をしているので当然ですが、会社側は利益を求めます。

漫画自体の人気、漫画を通してサービスや小売など購買に繋げるなど、様々なシチュエーションが考えられますが、自分の意見が通らず、他者の求めるようにキャラクターやストーリーを変更したり、修正や削除を行わなければならなかったりすることもあります。

漫画家へ向いている人の特徴3つ

向いてる人の特徴
  1. 絵が描けるだけではなく、ストーリーを作ることが出来ること
  2. 自分の考えを持てること
  3. 他人の意見を聞けること

①絵が描けるだけではなく、ストーリーを作ることが出来ること

掲載される媒体や仕事内容によっては、プロットありき、ネームありきの仕事をする場合もあります。

しかし、絵が描けることは当然として、自力でストーリーを作れることが出来なければ、「これを任せてみよう」を思われることはありません。

また、読み手の方は絵柄は勿論ストーリーの面白さを重要視します。

寧ろ、少々絵に癖があろうとも、ストーリーが面白ければ大ヒットになることもありますし、逆に流行の絵面であってもストーリーに面白みがなければ駄作と言われでしまうこともあります。

会社などからプロットありき、ネームありきの仕事を求められる場合も多々ありますが、「読み切りのストックネタをいくつかつくっておいて」や、「○○を売りたいから10ページ以内で紹介漫画のネーム切って」など、アバウトに作業を振られる場合もあります。

それは必ずしも完成まで辿り着ける作業ではないかもしれませんが、「突発的に空いてしまった枠に読み切りのネームを持っている作家がいるから仕事を回そう」とか、「小売店から他の商品のランディングページにも漫画を入れたいと希望があった」など、後の仕事に繋がる場合があります。

②自分の考えを持てること

キャラクターの顔、髪型、服装、性格、バックグラウンドなどは勿論、世界観や仲間、敵、対人関係など様々な設定が必須ですし、既存の漫画のものとあまりにも共通項が多いと非難されることになります。

自分が生み出した案をしっかりとストーリーに組み込み形作るため、矛盾がなくオリジナリティのある考えを持つことが大切です。

作品を作り上げる上で、起承転結は必須です。

大枠を用意し、徐々に肉付けしていくことが漫画を描く仕事です。

自身の手がけるオリジナル作品だとしても、他者の意見ばかりに耳を傾けて最初に用意した大枠の部分があまりにもぶれてしまうと、読み手はそこに矛盾を感じてしまいます。

コンセプトになる部分を強く意識すること、また、それを出版社や会社にプレゼンしたり、自分の考えを曲げたり変えたりせずしっかりと伝えることなども大切です。

③他人の意見を聞けること

自分の考えを持つことは勿論大切ですが、編集者やオファー元の担当者などの意見を聞き、納品先の希望に沿うことも重要です。

全てを自身のオリジナルで制作できることは難しく、会社側は利益になることを必要としているので、ストーリーの添削や描き直しは当然、と思っていないといけません。

特に出版社は、これまで積み重ねてきた人気の出る作品のノウハウを持っている場合が多いので、強い指摘や大幅な改変などのテコ入れが発生する場合があります。

AとBとCの三角関係が主軸のストーリーでAとBが結ばれるということで進めていた話が、出版社の意見でAとCが付き合うことになる結末に変更になった、など、ストーリーに根幹にかかわる変更も実際にあります。

そこで意見を受け入れるか受け入れないかなど、人によって結果は違いますが、仕事として漫画を描いている以上、会社やクライアントの意見を受け入れなければならないことも理解しなければならないと思います。

漫画家へ向いていない人の特徴3つ

向いてない人の特徴
  1. 絵が描けるだけのひと
  2. 他人の意見が聞けないひと
  3. 根気がないひと

①絵が描けるだけのひと

素晴らしい絵を描くイラストレーターの方は、イラストレーターとしてのお仕事をされています。

漫画家を目指すのであれば、他者の考えたストーリーだけではなく、自身でプロットを制作できる力がないと仕事の幅が広がりません。

youtubeなどの漫画動画などは、プロットやネームが用意されたうえで漫画を描くと言った募集が目立つように感じますが、自身の考えた漫画を描きたいと思うのであれば、絵を描くだけでは成し遂げられません。

そして、ストーリーを作ることが出来ても、漫画としてコマ割りを考える際、センスがないと見づらかったり面白さが欠ける仕上がりになる場合があります。

モブの人物を描くことや、背景や小物を描くのが面倒だったり苦手だったりするひとも多々いらっしゃると思いますし、大御所と言われる漫画家の方もデビュー当時はそう言った場合もあるのはよく見かけます。

それでも、人物ばかりのいわゆる「顔だけ漫画」は読者からも評価が低いので、絵を描く以外の努力も必須だと思います。

②他人の意見が聞けないひと

自分の意見を持つことは勿論大切ですが、編集者やオファー元の担当者などの納品先は利益を上げなければならないので、ストーリーやキャラクターなど全てに意見される場合があります。

絶対に譲れないと言う気持ちは必要な場合もありますが、仕事をしている限り、クライアントの希望に沿わなければならないことを理解していないと難しい場面があります。

自身の意見だけを取り入れた漫画は、趣味の延長でしかなく、仕事ではありません。

また、出版社はこれまで手掛けた作品などから、売れる漫画のノウハウを持っていることも多いし、企業や会社からの依頼の場合はオリジナリティではなくクライアントの意見が最優先されなければなりません。

「○○と言う商品を20~30代女性をターゲットに販売したい」と言う依頼なのに、一般的に男性が好む萌えキャラやロリキャラばかりの出てくる漫画では依頼通りに制作できていない、と言うことになります。

仕事で描いている以上、自分の意見ばかりが通ると思ってはいけません。

③根気がないひと

クリエイティブな仕事は当然な部分がありますが、作業が細かく、集中力が必要な上、締め切り期日までに納得のいく作品を仕上げることは簡単ではありません。

モチベーションの低下による不調などがあっても、プロであれば仕事を投げ出すことは許されないので、どれだけ根気強く作業に没頭できるかが重要です。

作品を作るには、ストーリーを作るプロットやネーム、下書きをした後ベースとなる線画制作、いかに魅力的に見せるか仕上げていくベタ入れやトーン処理、背景・小物・効果の描き入れなど、慣れればルーチンとして流れが作れるとは言え、膨大な作業が待っています。

いかに効率よく、モチベーションを下げず、設定されている締め切りまでに高いクオリティで仕上げるかが、漫画家の重要なポイントだと思います。

クリエイティブな仕事には終わりがなく、納得がいく仕上がりも難しい場合が多々あると思いますが、どれだけ根気強く努力を続けて作業できるかと言う部分が必須です。

漫画家へ就職する方法

特別な資格や専門学校の卒業などは必須ではありません。

現在でも出版社へ直接持ち込みや応募などから仕事へ発展しますし、同人誌販売イベントやイラスト投稿系サイトやSNSから応募・スカウトに繋がる場合もあります。

また、youtubeの人気に伴い、漫画から動画を作成する業者様も増えてきているので、クリエイター向け転職サイトでなくても、在宅ワークとして募集をしている会社も見かけます。

ごく最近では、Indeedの在宅ワークで検索した際に複数のyoutubeに関する漫画家募集が掲載されていました。

特定の出版社に絶対入りたい、と言う場合はこまめに持ち込みや応募を続け、担当者のめにとまるよう努力が必要ですが、出版社や業者にこだわりがない場合は、スカウトや通常の求人サイトから仕事へ繋がる場合があります。

漫画家を目指したい方は、そもそも漫画を描くことが好きなひとだと思います。

また、クリエイティブな仕事なので、技術力はもちろんあるでしょうし、物作りが好きなタイプだと思います。

好きなことを仕事にすると言うことは大変素敵なことですが、自分の作り上げた作品を利益に繋げるために変えていかなければならない場面では苦しい思いをするかもしれません。

それもプロとして飲み込み、素敵な作品を作り出してください。

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