文章執筆やライティングが好きな方にとって、文章に関われる仕事は魅力的ではないでしょうか?
ただ、自分で小説を書いたり創作することは苦手だという人にとって、校正のお仕事がおすすめです。
今回は、校正のお仕事に従事されている方に、校正のお仕事内容や給料・向いてる人の特徴をインタビューしましたので、校正のお仕事に興味がある方の参考になることでしょう。
校正の仕事内容と給料
仕事内容
在宅ワークでは校正の仕事はリライトと言います。
文章の文法に間違いがあったら訂正します。
例えば~したり~したりという書き方、自分のことを自分と書くのか私と書くのか私達と書くのか注意を払います。
同じ類義語でも少し言葉を変えるだけで意味が異なるため、言葉の意味にも注意を払います。
またですやますを連続して使いすぎないことや、文章の間にしません、でしょうかなどの言葉を入れて体制を見やすくするのも私達の仕事です。
簡単な校正はこれだけで終わりますが、クライアントによっては文章を殆ど書き直すことを求めているクライアントもいます。
ときには文章を付け足したり添削する部分もいるため、時間がかかる仕事なんです。
タスクならいつでも出来る仕事ですが、いつもあるとは限りません。
職務の階層やクラスはなく、在宅ワークの場合クライアント、クラウドソーシングサイト、ワーカーのやり取りで決まります。
簡単な仕事な方なので給料も低いです。
給料
月収は20万円前後ですが、フリーランスとして月収数百万円稼いでいる人もいます。
校正の仕事のやりがい
文章を学ぶことが出来ることです。
例えば自分でも類義語が思いつかない場合類義語辞典を使って勉強します。
類義語辞典で類義語を見ることで、忘れかけた言葉を思い出す、あるいは覚えることが出来ます。
時間はかかるけれどチェックというのはとても大事な仕事であり、信用に関わります。
半端な気持ちで仕事するのはよくありません。
一生懸命やればやるほど覚えるものもある仕事なので、やりがいがあります。
校正をすることで周りから信頼を得られたり、得意分野があることを分かってもらえます。
成績がいいと他のクライアントからスカウトが来ることもあります。
他のクライアントから仕事が来ればより高収入な案件で稼げる場合もあります。
地道にこつこつと働く仕事なので真面目な人には向いています。
努力が結果になるという頑張り次第の仕事なのでやりがいがあるんです。
在宅ワークという自宅で働く仕事ですが、クライアントは私達を信用しながら応募してくるんです。
校正の仕事で辛いこと
まず給料です。
成績がない、あるいは承認率が低い、タスクの仕事を続けていても給料は低いままです。
校正の仕事で高収入を得るには就職する、あるいは在宅ワークで何件もプロジェクトを契約する必要があります。
また最近はリライト自体の案件も少なく、仕事を見つけるのが難しいです。
案件があったとしても100円や200円の案件ばかり、出来高制なので少しでも間違えたら承認されることはありません。
私もミスをしないように努力していますが、どこか見落としがあったりクライアントとワーカーの求めているリライトが違ったりするので大変です。
少しリライトすればクライアントから殆ど書き直すようにと言われることもあるためとても辛いです。
クライアントによっては一から書き直される場合があります。
一から書き直すのも時間がかかりますが、元の文章の文字量も多いです。
文字を考えながら打つので1時間以上はかかります。
もう少し給料を上げてくれれば辛さも少なくなります。
校正へ向いている人の特徴3つ
- こつこつと地道に挑める人
- 文章力があり文法も得意な人
- 給料が低くてもしっかり業務をこなす人
①こつこつと地道に挑める人
校正はこつこつと地道に取り組む作業ばかりです。
類似度チェック、文字量のチェック、一つの文字数チェック、ワードを使いながら間違った文章があるかもう一度チェックすることも必要です。
文章を地道に考える作業も必要ですが、文章を作成した後のチェックにも時間がかかります。
ワードの場合文章が間違っていると赤い波線が出ます。
赤い波線のところを書き直してエラーが出なければ文法としては間違いはなくなります。
また類似度チェックツールは別サイトにあります。
ただ人によって類似度が50%以下を求めている人、60%まで求めている人様々います。
類似度がなさすぎても問題があるため、50から60%の中間で判定が出るように文章を考える必要があります。
適当な文章を書くだけではいい判定も出なくなります。
校正は時間と気遣いのいる仕事です。
②文章力があり文法も得意な人
校正はライターの一部分の仕事でもあるため、文章力も問われます。
クライアントの多くは文章に自信がないためワーカーに校正を求めてくるんです。
しかしワーカー側の文章力がないと文章を訂正することが出来ません。
人に何かを説明する力と説得させる力も必要なんです。
そのためには、曖昧な文章はよくありません。
です、ます、出来る、出来ない、などの断定した言葉が必要なんです。
クライアントの視点に立ちながら自分なりの考えはどうかもう一度考え、自分なりの文章を組み立てます。
自分なりの文章が出来たら類似度チェック、類似度チェックが通れば後はクライアントの判定になります。
文章力がないと、ですを使った方がいいのか、ますを使った方がいいのかさえ分からなくなります。
文法だけではなく四字熟語も覚えると長い文章を省略したり長くしたり調整することも出来るんです。
③給料が低くてもしっかり業務をこなす人
在宅ワークでの校正の仕事の給料は低いですが、諦めない人が向いています。
校正は先ほども書いたように時間のいる仕事です。
契約したけれど途中で諦めて投げ出すと信頼を損ねてしまいます。
決して難しい仕事ではありませんが、校正が好き、真面目でありきちんとした業務をしたい人、常に注意深い人が向いています。
給料よりも校正の仕事に力を入れる人が特に向いています。
給料の中では低いですが、ライターの中でも校正はやりがいのある仕事なんです。
すぐ投げ出してしまうとずっと集中力のいる仕事をすることが次第に出来なくなります。
校正をやってみたい、初心者でも出来る仕事をしてみたい人には校正は向いています。
給料はクライアントによって多少差はありますが、高収入の校正は少ないです。
タスクで募集していることもあるので、根気よく行える人が望ましいです。
校正へ向いていない人の特徴3つ
- 勉強することが好きでない人
- 時間ばかりに捕らわれている人
- 休憩ばかりしている人
①勉強することが好きでない人
校正の仕事は先ほども書いたように類義語で調べたり勉強になる部分もあります。
クライアントによって校正のジャンルは異なるため、勉強が嫌い、特別な分野が嫌いな人にはおすすめ出来ません。
特に今ではパソコン関係の話、ビジネスの話をネタにする人がいます。
ビジネスの話が苦手だからと思って契約すると、その契約がビジネスの分野にあたる確率も大きくなります。
またときには本を読んで勉強したりインターネットを見ながら勉強したりする必要もあります。
文章の組み立て方の勉強、文章の上手な人のブログもときには参考になります。
仕事だけしていればいいという考え方でいると、仕事が次第に来なくなるケースもあります。
校正の仕事は休憩時間に本を読むのも仕事の一貫であり、校正の仕事についていることを忘れてはいけないんです。
勉強するのが嫌いな人には不向きです。
②時間ばかりに捕らわれている人
校正の仕事はすぐ終わる仕事ではありません。
一見文章を一から考える普通のライターより簡単なように見えますが、実は一から書く文章よりも大変です。
文章は全てお任せではなくある程度指定されます。
クライアントからこういうふうに書いてという指定もあります。
指定通りに書けないと仕事にはなりません。
指定通りに書くには少し考える時間もいるし文章をどう添削するか付け足すのか時間もいります。
違った言葉を書くと文章全体も違った印象になります。
相手の視点に立って文章を考えなければいけないため大変です。
例え文章が自分の意見と合致していなくても相手に合わせることは忘れてはいけません。
人によってはこれを苦手な人もいるため、3時間~4時間は時間がかかります。
少しでも辞めたい、寝たいと考えると今日一日の仕事は進まなくなります。
③休憩ばかりしている人
校正の仕事は先ほども書いたように時間のいる仕事なので休憩も本来少ないです。
20分仕事をして休憩をしようと思っている人、一度だけならいいですが毎回続くと仕事を終えるのが遅くなります。
基本的に集中力がいるので15分から20分経ったときが一番集中力がつき始める時間にあたります。
休憩ばかり挟んでいると文字を書いた文章やどういう思いで書いたのか忘れてしまい、思い出すのにも時間がかかります。
仕事の効率さとしては休憩を挟みすぎるのはよくありません。
少なくとも1時間は続けて文章を書いたり添削したりする必要があります。
休憩は必要ですが過度に取りすぎるのもよくありません。
集中力がつかないことにより文章全体がおかしな文章になったり、意味の通らない文章になったりすることはよくあるんです。
少しでも意味のある文章を作るには集中力もいります。
校正へ就職する方法
転職サイトで募集は少ないため、複数の転職エージェントに相談した方が良いでしょう。
在宅ワークなら資格もいらずに始めることが出来ますが、文章の書き方、例えば文法、主語、熟語、などは知っていた方がいいです。
簡単な仕事ですが実は地道な仕事です。
校正を専門にキャリアを重ねている方は少ないので、重宝されることもあります。