仕事をしていると、充実感や挫折感を味わう時期が必ずあります。
挫折すればふと考えるのは転職または退職でしょう。
今の職業が合っているのか分からず、このままでいいのかと迷うのです。
この仕事は性に合わない、続けるのが辛い、休める時間がない等と悩み始めます。
特に精神的な苦痛が続く場合、出社困難になることもあるでしょう。
心身に異常をきたせば問題ですが、一時の気の迷いで退職し、また、転職の繰り返しは、人生において必ずしもプラスとはならず、マイナスになる可能性を秘めています。
あなたが独身であればまだいいですが、家族を養っている人はよく考えなければなりません。
安易な転職は避けたい所ですが、体を壊してまで、今の仕事を続けるのもどうかとは思います。
では転職を考えるきっかけは何かを紐解き、最善策を考えていきましょう。
在職期間が短いのに、なぜ転職するか?
その前に、転職先も決まらずに、安易に仕事を辞めるというやり方は絶対に取らないで下さい。
まず、転職先を決め、先を見通してからでないと、生活が困窮します。
転職したい理由が多い6つ
- やりがいが感じられない
同じ仕事の繰り返しで自分が成長した実感がない。 - サービス残業が多い
出勤時間が早朝で退社時間が遅く、残業代もでない。 - 休日出勤が多い
決まった休みがなく、常に仕事に追われている。 - 職場に馴染めない
人間関係が良好でなく、孤立感がある。 - 雑用が多い
仕事が与えられず、スキルを持てない。 - 将来に希望が持てない
ベテラン社員がおらず、周りに転職者が多い。
早朝から深夜まで働いているにもかかわらず、給与が少なく、休みがない。
雑用に追われ、これといった実績もなく、時間が過ぎていく。
この繰り返しで疲弊し、希望が持てないため、転職を考える人が多くなるのではないでしょうか。
体を壊しては元も子もありません。
では、転職する前に抑えておきたいポイントを説明します。
在職期間が短い転職のメリット・デメリット
何か行動する場合、必ず、大なり小なりメリット・デメリットは生じます。
その結果が良くも悪くも転職してからの答えです。
でもその時では遅すぎます。
ここでは、考えられるメリット、デメリットを知りましょう。
【メリット2つ】
希望する仕事に就け、スキルが増える。
心身の負担が減る。
新たな仕事に就くことで、前向きになります。
日頃のストレスもなくなり、意欲が芽生え、やりがいも生まれます。
【デメリット5つ】
初めからのスタートになる
人間関係の再構築が必要となる。
転職前後を比較してしまう。
転職を繰り返す可能性がある。
退職金がないまたは少ない
新しい職場では新米であり、すべてが一からのスタートになります。
若い後輩から指導される場合もあり、屈辱を感じることもあるからです。
また、仕事のペースも変わり、多忙になります。
合わない仕事、職場と分かれば、また次の転職先を探すきっかけになる可能性があります。
ではどうするか。
その気持ちになった時は一度立ち止まり、気持ちを整理することが必ず必要です。
ここでは、在職期間が短いにも関わらず転職を決めることによりどうなるか書き出してみます。
短い在職期間で転職を決めた場合のモチベーション
- 転職を考えながらの仕事はミスを誘発し、さらに自信がなくなる
- 常にマイナス思考でやる気が出ない
- 早くこの日常から抜け出したいという逃げの気持ちがある
- 今の職場を辞める罪悪感がある
すでに気持ちが切り替わっており、仕事のすべてにおいてやりがいがなくなります。
それは、転職が今の自分を変えてくれるという希望を持つからです。
新しい仕事、職場を必ず生きがいを与えてくれるという錯覚に陥ります。
焦りがもたらし、周りがみえない状況です。
では、転職先に求めるものは何でしょうか。
その人が置かれている立場や気持ちが第一ですが、最低限必要な条件はあるはずです。
【転職先を決める最低条件4つ】
- 働きやすい職場で経験が積めること
- 勤務時間、休日が決まっていること
- 転勤がないこと
- 資格を持つこと
自分に折り合いをつけて条件を決めることです。
本当はどの仕事がしたいのか見極め、その会社で必要な資格を取ることです。
給与が前職より高ければなお良いですが、まずは続けられる会社かよく考えましょう。
なぜならば、在職期間が短いため、経験、スキルがなく、希望する会社が限られるからです。
転職はリスクがあります。
好条件ばかり追い求めると、チャンスを逃すことになります。
少しでもキャリアアップを目指したいという気持ちで臨むべきです。
では、転職を成功させるためにとる行動は何でしょうか。
むやみに突き進むと後で後悔します。
自分に何の仕事が適しているか、その仕事をするにはどのようなスキル、資格が必要か、また、雇用形態の確認も必要です。
最低条件は4つありましたが、さらに条件が加わればなお良いですね。
でも必ずしも、すべて希望が叶うわけではありませんから、自分で優先順位を決めておきましょう。
【好条件8つ】
- 希望する職種であること
- 将来に不安のない会社であること
- より高い給料
- 残業が少ない
- 休日は確実にとれる
- スキルが高められる
- 今持っているスキルが活かせる
- 途中で諦めない強い気持ちが持てる会社である
条件が合う項目が多いほど、転職に希望が持てます。
辞めたい気持ちが強いと安易に転職先を決めてしまい、また、繰り返すことになります。
職歴が増えるだけで、何も残りません。
希望する条件はより多く見つけておいてください。
転職が悪いとは言いませんが、決断するなら、これが最後という強い気持ちを持ってください。
転職前に確認すべきなこと
希望ばかりが通れば、何も苦労はしませんが、現実は転職サイトなどを見ても条件は厳しいです。
転職を考えるならば、早目に求人サイトなどに登録して、事前にリサーチしておきましょう。
希望をすべて満たす会社はなかなか見つかりませんが、今の待遇と比べることで、転職の判断基準となるはずです。
【必要な情報8つ】
- 年齢
- 給与
- 勤務地
- 休日
- 福利厚生
- 通勤経路(車通勤が可能か)
- 必要な資格
- 待遇
会社が求めている情報も必要ですが、働く上での条件の確認も必要です。
なぜなら、求人サイトには多くの企業が募集していますが、職種によっては条件がありますので、応募できないこともあるからです。
転職先を決めるためには、情報を得ながら、これだという企業には事前に確認しておくことです。
まとめ
一つの会社に勤め続けるには、やりがいを持ち続け、最後まで諦めないことです。
人はどうしても苦しいことがあると先に進めない状況に陥ることが多いです。
苦しいから逃れるために、今を変えてやり直す。
一度、逃げると、同じことが起こるとまた繰り返す。
最初は通用するかもしれませんが、社会はそんなに甘くありません。
いずれは八方ふさがりになります。
安易に転職してしまうと、何かあればまた次の仕事を探せばいいやという感覚に陥りやすいのです。
企業側も事前に履歴書で確認し、面接では必ずといっていいほど、職歴の確認や転職の理由を確認されます、転職の理由が明確に答えられず、ただ転職したいだけでは採用は難しいです。
特にスキルも資格もない人はアピールするものがありません。
あなたが正社員を目指しているのならば、なおさらです。
在職期間中に少しでもスキルの向上、資格取得に努めるべきです。
「人生山あり、谷あり」です。
良い時もあれば、悪い時も必ずあります。
転職を楽観的な考えで決めれば、必ず後悔します。