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シナリオライターとは?年収、勉強、未経験からなるには?

シナリオライターになるには

シナリオライターという仕事にイメージが付かないという方も多いのではないでしょうか?

実は、ゲーム・漫画・映像作品・小説など、シナリオライターが活躍する場は増えています。

最近では、Youtuberのシナリオライターや、INSTAGRAM動画のシナリオライターなども活躍しています。

今回は、現役のシナリオライターとして勤める方から、仕事内容とは、向いてる人の特徴、未経験からなるにはどんな勉強が必要かなど、インタビューしましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。

シナリオライターの仕事内容と給料

仕事内容

ゲーム・漫画・映像作品のシナリオ制作、小説の執筆などが求められています。

完全に一から制作することもあれば、用意されたプロットをいかに面白く作品にするかといった仕事もあります。

今はYou Tubeに多くの漫画動画が投稿されているので、紙芝居形式の漫画のシナリオ募集が多いように感じます。

そういった漫画の場合は、話の流れだけでなく、登場人物の動作やしゃべり方・場面描写も含めて指定するのがライターの仕事とされる場合があります。

どうすれば読者/視聴者を引き込める絵や語りになるか…シナリオライターとしては専門外のようにも思える部分ですが、そこまで求められるケースもあります。

ゲームのシナリオでは、それぞれのゲームシステムに合ったものを制作します。

時にはゲーム内のギミックも含めて提案します。

映像作品は映画やプロモーションビデオのストーリー制作で、こちらもト書きが必要になるケースがあります。

話の流れを考えるだけではなく、作品をいかに面白く見せるか、総合的に考える仕事だと思います。

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年収・給料

年収250~300万円です。

シナリオライターの仕事のやりがい

シナリオライターのやりがいは、やはり作品を見た人から好感触の感想を言ってもらえることです。

「面白い」という言葉からは、その人を笑顔にすることができたんだということが。

「感動した」という言葉からは、その人の心を動かすことができたんだということがわかって嬉しくなります。

続きが気になるという言葉や、ストーリーに対する考察、がんばってという応援の言葉も大きな原動力です。

自分の考えたシナリオが、誰かの「好きなもの」になったのだと感じられて、これからもがんばろうと思えます。

中でも嬉しいのが、自分が関わった作品のファンアートを作ってもらえることです。

もちろん言葉だけでも十分に嬉しいのですが、絵にしても小説にしても、作品という形にするには労力がかかります。

そうまでして、好きという気持ちを表現するに値する作品を作ることが出来たのだという自信にもなります。

シナリオライターはあくまでも制作スタッフの一員ですが、シナリオを褒められることが多いので、やはりファンからのアクションを得られることが大きなモチベーションです。

シナリオライターの仕事で辛いこと

面白さというものは、人によって基準が違うので、誰にでも受け入れられる完璧な作品というものはおそらく作れないことです。

はじめは面白いと思って作ったシナリオでも、何度も読み返していると本当に面白いのかわからなくなることがあります。

ファンの声援が嬉しい反面、その人たちを落胆させないだろうかという心配が付きまとう仕事でもあると思います。

また、既に公開済みの作品を見返した時、もっとこうすれば…という反省が浮かぶこともあります。

一度公開されてしまうと、多くの場合取り返しがつかないのでそれも辛いところです。

そして、もう一つは、作品を作り上げるためにチームとして動かなければならないことです。

自分一人で全てを手がけるのなら、力不足なところがあっても誰にも迷惑をかけることはありません。

ですが、小説の執筆以外の多くはチームプレイなので、他の役割の人の手間を取らせてしまったり、シナリオのせいで作品を台無しにしないかという不安感があります。

シナリオライターへ向いている人の特徴3つ

向いてる人の特徴
  1. ストーリーを考えるのが好き
  2. 人を楽しませるのが好き
  3. リテイクが苦にならない

①ストーリーを考えるのが好き

ストーリーを考えるという作業は、シナリオライティングの根幹です。

やはり、それが好きだと楽しんで仕事をすることにも繋がります。

シナリオライターは「名前が売れる」というのも重要になるので、続けるという点でも大事な要素だと思います。

自分の得意なジャンル以外を制作する仕事もありますが、ストーリーを考えること自体が好きだと慣れないテーマに対応するのも苦になりません。

苦手なことをやらされている、ということにならないのです。

それに、技術は努力で身につくものですが、この作業そのものが楽しいんだという気持ちは努力ではどうにもなりません。

好きこそ物の上手なれと言いますが、本当にモチベーションは作品の質にも関わってくると思います。

そういった点から、ストーリーを考えることが好きだというのは、シナリオライターになる上で一番大切な要素だと考えています。

②人を楽しませるのが好き

人を笑わせたい、感動させたいといった気持ちも大きな原動力になります。

もちろん誰にでも受け入れられる作品を作ることは困難を極めますが、どうすればより多くの人に楽しんでもらえるか、それを考えて試行錯誤することさえも仕事の楽しさになり得ます。

そういった人は、利用者からの感想の重みが増すので、もっと良い物を作ろうという向上心にも繋がりやすいです。

人を楽しませるには様々な手段がありますが、シナリオライターは時間や場所にとらわれず、不特定多数の人が利用できるコンテンツに関わることが多いです。

そして小説や漫画、ゲームといった作品はファン同士の交流のきっかけにもなりやすく、先々まで人の笑顔に繋がるものを作ることができます。

こういった理由から、人を楽しませることが好きな人は、シナリオライターに向いていると考えます。

③リテイクが苦にならない

シナリオというものは、人の好みによって評価の良し悪しが変わるものなのでクライアントとの相性によってはリテイクが出やすいです。

もちろんレベルの高いシナリオを書くことができればリテイクの数も減りますが、キャラクターの性格やシリアス/コメディの配分など「クライアントの好み」を強く反映する部分もあります。

自分が作り上げた芸術品として作品の内容にプライドを持つタイプの方がいますが、それよりも求められたものを作ることができる人の方がシナリオライターには向いていると思います。

前者のようなシナリオライターは売れないというわけではないのですが、リテイクに前向きに対応できる人材の方がクライアントも安心して仕事を任せてくれます。

なにより、リテイク対応を苦に思わないことで一番得をするのは自分自身なので、これも重要な要素だと考えます。

シナリオライターへ向いていない人の特徴3つ

向いてない人の特徴
  1. ストーリーを考えるのが取り立てて好きではない
  2. チームプレイが苦手
  3. 自分の作品に対するこだわりが強すぎる

①ストーリーを考えるのが取り立てて好きではない

ストーリーを書き出すというのは、絵や音楽と違って、一見するとハードルが低いように思えます。

意味の通る文章なら、多くの人が書けるからです。

しかし実際のところは、人の心を動かすことのできるストーリーやキャラクター、演出など、工夫すべきところがたくさんあります。

たとえば、どれだけわかりやすい論文を書ける人であっても、面白いストーリーを書けるかどうかは全く別の話になります。

文章が書ける、だけではなく、ストーリーを考えるのが好きだという熱量がなければやりにくい仕事だと感じています。

テンプレートに沿ったような王道展開だけなら大丈夫かもしれませんが、仕事を選り好みすることになるので現実的ではありません。

シナリオライターというのは、自分の仕事内容に強い興味があるかどうかが大きな意味を持つ職業だと考えています。

②チームプレイが苦手

シナリオライターは多くの場合、他のクリエイターと一緒に一つの作品を作り上げます。

直接やり取りすることがなくても、連携というのはとても重要です。

たとえば、漫画のシナリオを担当した時に、ページ内に収まらないなど絵で表現しづらい指示を出してしまったとします。

するとイラスト担当の方はなんとか形にしようと工夫してくれるのですが、それがこちらの意図しない改変になっていて面白さが薄れる可能性もあります。

お互いに専門外のことをカバーせざるを得ない状況というのが生まれるのですが、作品の大本を担当するシナリオライターが先々の工程の人たちのことまで考えているとそういった不具合が減ります。

シナリオの面白さだけでなく、他のチームメイトのことまで考慮した的確な指示を出せる人でなければより良い作品づくりというのは難しいかもしれません。

③自分の作品に対するこだわりが強すぎる

自分の作品にこだわりや誇りを持つのはいいことですが、改変も許せないほどのプライドを持っているとリテイクを受けるのが辛くなります。

それでもこの内容で行きたいのだとクライアントを説得する選択肢もありますが、どれだけ自分が良いと思っている内容でもクライアントが同じように感じるとは限りません。

あくまでも、作品を作る工程の一部として機能することがスムーズな仕事の条件となります。

後の工程の人を待たせることにも繋がるので、スピード感は重要です。

かと言って、言われたことを書き出すだけの存在ではいけないのだと思います。

クライアントの希望に沿うことは必要ですが、シナリオライターとしては自分からも提案できると仕事の幅が広がります。

「こうしたい」という気持ちを受け入れられなかったら「それじゃあ、これはどうですか?」と柔軟に対応できる、そんな人材が理想だと考えています。

シナリオライターへ就職する方法

特別な資格は必要ないので、クラウドソーシングのサイトを利用するなどして受注実績を作ることが着実な方法です。

シナリオというのは、作品の根幹で責任重大かつ万人受けも難しい部分ですが、人からもらった感想や応援を大切にして書き続けてください。

きっと、それが力になってより良い作品を作っていけると思います。

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