『プログラマーは高収入かつ、安定している。』
『圧倒的に引く手あまた、ニーズは増え続ける。』
このような話を聞くと、視野に入れたいと思う人は、少なくありません。
しかし同時に、とても難しそうであったり、とちゅうで挫折したりという話も多いです。
そうなると、これから目指して良いものか、とても心配になりますよね。
そこで、この記事では現役プログラマーの視点から、以下のような点について、お話して行きます。
- 挫折するのという話は本当なのか?
- 挫折からの脱出法はあるのか?
- モチベーションを保つ方法
最新かつ、リアルな視点にてお伝えします。最後まで読んで頂ければ、いま悩むあなたの、道しるべになると思います。
挫折する人が多いのは本当か?
プログラマーやITエンジニアは、有望な職業なのか? かつて、公式の場で聞かれたホリエモンは、こう答えていました。
「プログラミングは、むかしは難しかったよ。でも今は、すごいカンタンに学べるしさ。ぜったい稼げるのに、なんで皆やらないんだろうって思う。」
一方で現実には挫折する人もいるので、なにが真実なのか迷いますよね。
私から見ますと、ホリエモンの言う『カンタン』は、人一倍の努力と、作業量がベースにあると感じます。
習得の手段がわずかだった昔に比べ、ずいぶん分かりやすくなったのは、真実だと思います。それでも正直、これから始める人に『楽勝だよ』とは、言えません。
おそらく誰であれ、何度も行き詰まりはあるでしょうし、モチベーションの維持がもっとも難しいです。詰まって、何時間も解決しないときもあり、これはなかなかツラいです。パソコンを開いたまま、しばらく手を付けたくない気分になるときもあります。
このように現実から、挫折する人も多いのは事実と言えます。とくに独学だと、そうなりやすいでしょう。
プログラマー挫折からの脱出法3選
一方で着実にスキルを身につけ、手に職をつけて活躍している人も、大勢います。それでは、どのように取り組めば、挫折しなくて済むのでしょうか。代表される、おススメの方法を3つに絞り、以下でお伝えします。
①地域の勉強会へ参加
一例として『もくもく作業会』という集まりが、各地で開かれています。種類も『プログラミング言語〇〇作業会』『ワードプレス作業会』など、多種多様です。
コワーキングスペースなどでの開催が多く、費用は1日で数千円単位です。皆でやっていると、モチベーションも続きますし、だいたい主催しているのは上級者。分からないところを教えてもらえるので、私もよく利用し、プログラミング仲間の繋がりも出来ました。
②いきなり就職してしまう
あなたが、もし20代前半であり、絶対に手に職をつけるという熱意があれば、いきなり就職を目指すのも、1つの手です。未経験からでも採用し、1から教えてくれる企業も存在します。
プログラマーやITエンジニアは、現段階でも人手不足です。そのため初心者から育ててでも、採用したいというニーズがあるのです。きっと最初は詰め込むことが多く、大変でしょう。しかし仕事となれば、やらざるを得ず、最速で実践スキルも身に付きます。
この業界において『実務経験がある』という実績は、いちばんの信頼となります。給料も得つつ、将来のキャリアアップに繋がる、最短ルートと言えるでしょう。
③プログラミングスクールへ通う
とうぜん、それなりの費用は掛かります。しかし資金的に厳しい場合は、就職してからの出世払いや、政府が給付金を出してくれるスクールもあります。プログラミング学習に、最善のカリキュラムが組まれており、たいてい就職の斡旋もしてくれます。
ただスクールとひと口に言っても、学ぶ期間やスキルなど、個性は様々です。たとえば短期集中で、教えるのは必要最低限という代わりに、安いスクール。個々のペースで、丁寧に教える代わり割高といった具合に、かなり違います。
また中には、就職先をあるていど固定し、卒業したらそこへ就職する約束の代わりに、すべてが無料というスクールも存在します。自身の資金や希望と照らし合わせ、適切なカリキュラムで学べば、就職という現役へのスタート地点に、導いてもらえます。
スタート時は目標を明確に
ひと口にプログラミングと言っても、種類は星の数ほどあります。分野が異なれば、やる事もまったく違います。モチベーションどうこうの前に、まずは『自分が何を目指したいのか?』それをスタート時点で、しっかり決めておくべきだと思います。
はたして、あなたは何を作りたいのでしょうか。WEBサイト?アプリ?企業のシステム?AI?ゲーム?電化製品?・・まずは、好きなモノや得意分野を、思い浮かべ『こういうモノをつくるなら、この言語』といった風に、決めて行くと分かりやすいです。
目標があいまいでは、どうしても挫折の確率が上がります。逆に目指す形が鮮明であれば、つねに大きなモチベーションとなるでしょう。
プログラミングの楽しさ
ここまで仕事のスキルとして語ってきましたが、プログラミング自体にも楽しさはあります。ITエンジニアの中には、趣味でコードを書いている人も、大勢いるくらいです。
やはり好きで続けるというのが、一番のモチベーションに。そこで以下では、私が感じるプログラミングの魅力について、お伝えしたいと思います。
いちど動けば完全完璧
あなたは今まで、炊飯器が炊き方を間違えたのを、見たことがあるでしょうか。電卓が計算間違いしたことが、あったでしょうか。これらのシステムも、立派なプログラミングです。
人間と違い、ひとたび完成したならば、絶対に間違えません。命令と違う振る舞いをすることもありません。これは当たり前の様ですが、とてつもない事です。
いつかあなたが、何かのプログラムを完成させれば、この喜びを肌身に感じるでしょう。それが、どれほど小さなものであったとしても、動いた時の喜びはひとしおです。
カッコよく見られる
プログラミングの画面は、一般人が見ても、しょうじき訳が分からないものです。それだけに、何かとてつもなく高度な事をしている様に見られます。
もちろん見せかけでなく、特殊で高度なスキルというのは事実です。しかし作業をしているだけで、なぜかカッコ良く見られ、尊敬される事も少なくありません。
もっともプログラマーは職人気質や、ストイックな人が多く、モテたい・尊敬されたいという理由で、目指している人は少ないです。しかし現実として『知的』『頼りになる』というイメージで見られると、しょうじき嬉しいものです。
クリエイティブなスキル
プログラミングは、すでに存在するものと似たシステムを作ったり、改良するケースが多いです。しかし同時に、いまの世の中には無い、新しいモノを生み出す事も少なくありません。
とてもクリエイティブなスキルであり、アメリカのオバマ大統領(元)も、若者に「ゲームをやるよりも、創りましょう。プログラミングは、私たちの未来を左右します。」と、熱く呼びかけました。
その性質から、理系の人に適性があるイメージですが、私もバリバリの文系から、身に着けられましたので、大丈夫です。むしろ理系だけ、プログラミングだけというのではなく、何か別の素養を足して行く方が、新しいものを生み出す可能性は大きいです。
スティーブ・ジョブズは、日本のワビサビからヒントを得て、シンプルなiPhoneを生み出しました。『東方プロジェクト』を作ったZUN氏は、歴史・作曲・デザインと、シューティングゲームを掛け合わせた、プログラマーでした。その独自の世界観は、いまや日本を超え、一大人気ジャンルとなっています。
このように、プログラミングはただの機械的なパズルでなく、あらゆる事への掛け合わせが無限大の、クリエイティブなスキルです。
まとめ
プログラミングは試行錯誤の連続であり、努力と継続も必要です。そのため挫折する人がいるのは事実ですが、誰であれ適切に学べば、たとえゼロからであっても、習得できます。
もし趣味で触れるだけであれば、独学でも良いでしょう。しかし手に職をつけ、稼ぎたいと思う場合は、誰かに教えてもらえる環境が、とても重要です。
今ご興味をお持ちのあなたも、ぜひ挫折への落とし穴を避け、プログラマーへの道を目指せる未来を、お祈りしています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。