ここ数年でマッサージ屋さんや整体・ストレッチなど、健康に関するお店が増えてきています。
店舗数が増えているということは、求人の需要も高くなっている業界ということになります。
今回は、現役のマッサージ師の方に仕事内容や、なるには何をすれば良いか・向いてる人の特徴などをインタビューしましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。
マッサージ師の仕事内容と給料
仕事内容
施術業務・予約業務・施術に使うタオル等の洗濯業務があります。
主に行うのがお客様への施術になります。
私が勤務している店舗では、施術コースが4種類(全身コース・足つぼマッサージコース・ハンドリフレコース・クイックヘッドコース)お客様の好みによって15分単位で組み合わせていくようになります。
施術時はその日のお疲れ部分を確認しその人に合わせた施術を担当セラピストが自身の判断で施術の進め方・強さ加減を決め実際に行います。
現在は予約システムがネットに切り替わっているので予約が入り次第、セラピストが決められた時間にお迎えし施術を行います。
会計業務も行います。
キャッシュレス決済も導入されましたのでタブレット等で会計操作を行います。
予約はお客様が来店したいときにするので、次回の来店予約のその場でとることもありませんし、よくある回数券の販売を行うこともありません。
セラピストが直接お客様への営業活動をすることもありません。
給料と年収
年収は350~400万円前後となります。
マッサージ師の仕事のやりがい
接客業ならではのやりがいがあると思います。
お客様と直接コミュニケーションを取りながらの仕事になるので、反応がちょくせつかんじられます。
その時の施術が良くて気に入ってもらえれば「気持ちよかったです」「楽になりました」等の言葉を直接もらいるのは大きなやりがいになると思います。
指名制度を設けているのでその結果指名してくれるお客様へとなることもあるのでよりその方との信頼関係を結ぶこともできます。
また、手に職を付けるというところでもやりがいに繋がると思います。
インターネットが普及しAIに取って変えられる時代になりつつありますが、機械には代えられない人の手で行うこの仕事はなくなることがないとおもっています。
入ったばかりのころは技術力が未熟でも続けていくことで技術も磨くことができます。
お客様からのフィードバックで自身の技術が向上していることも確認できますし、その結果信頼を強くすることもできます。
技術が向上するにつれてやりがいもましてくる仕事だと思います。
マッサージ師の仕事で辛いこと
上記と同様に接客業なので、良いフィードバックだけではなく悪いフィードバックももちろんのこと直接返ってくるところです。
技術面はもちろんのことなのですが、感覚的な部分も多い職人のような仕事ですので、お客様の好みに合わないこともあります。
人と人とのやり取りなのでちょっとしたコミュニケーションのズレでも不快感を与えてしまうこともありますので繊細にならなければいけない部分もでてきます。
また、体を使う仕事なので体力的にしんどくなるような日も多々あります。
体が動かなければ仕事もできず、怪我や病気で長期に渡って休みを取らなければならない場合は給料が発生しないので健康管理も大変なところです。
予約が入らなかったときも同様ですが、待機時間だけが多く全然稼げないような日もありますので精神的に辛くなるときもあります。
現在コロナが蔓延し始め休業や時短営業を余儀なくされ、余計に収入面での圧迫を感じます。
休業補償等もないので辛いです。
マッサージ師へ向いている人の特徴3つ
①気配りができる人
②コツコツと技術を高められる人
③忍耐力のある人
①気配りができる人
どの仕事にも共通していると思いますが、職場全体・予約状況・お客様、いろいろな状況を広く見れなければスムーズな施術はできないと思うからです。
技術だけが良くてもお客様は満足して帰ってはくれません。
接客だけが良くても同じです。
その日担当したセラピストの雰囲気でお客様のこのお店または業界の印象が決まってしまうため気配りができて繊細な対応ができる人が向いていると感じました。
お客様の小さな変化やことに気づいてあげられるセラピストは自然と信頼されこちらからの提案もスムーズに聞き入れてくれることもあります。
人と人との仕事ですので小さなことを見落としてしまったばかりに怒らせて帰ってしまったり二度と来店してくれないようなこともありますので全体的な状況をしっかりと見て業務をこなせる人が成功していくのではないかと思いました。
②コツコツと技術を高められる人
技術というのはすぐには身につかないからです。
人の体を預かって施術を行うので、その人その人で体の大きさや形、おつかれ部分が違うのでその人に合わせた施術を提供しなければいけません。
研修所での施術指導だけではパターン化されたものですので日々自分自身で練習・勉強していかなければなりません。
それができなければ技術の向上は認められず、その結果が収入に現れてくるからです。
通常の会社員とは異なり、拘束されている時間で収入が決まるわけではないので、自分自身の力を上げて稼いでいく必要があります。
コロナ渦の現在、普段よりも予約数が少ないので稼げずにやめてしまうセラピストも少なくありません。
そんな中でのコツコツと自分のできることを一つ一つできるような性格の人はこの仕事に向いていて安定的な収入を得られやすいのではないかと思います。
③忍耐力のある人
コツコツと自身の技術力を高められる人と似ていますが、やはり忍耐力がないと厳しい業界だと思います。
体力的にも収入的にも安定しない職種だからです。
体力的な面から言うと、自身の体を使うのでどうしても体力が必要になります。
勤務時間も長いのでそれに合わせた体調管理や施術方法を自身で学んでいかなければなりません。
疲れている人が来店する場所なので、筋肉が固まっている人を押す際は親指が当然痛くなります。
そんな人を一時間・二時間と連続で揉まなければならないのでかなりしんどいです。
収入面については、コロナ渦で収入が落ち込むのでそれでも希望をもって業務をこなす必要があります。
今の時期はかなり忍耐の時期なのでこの仕事で食べていこうと思っている人は忍耐強くある必要があります。
心が折れそうになることも多い仕事ですので必要な力だと思います。
マッサージ師へ向いていない人の特徴3つ
①すぐに稼ぎたい人
②安定した収入を得たい人
③コミュニケーションが取れない人
①すぐに稼ぎたい人
会社員とは違い毎月基本給がもらえるわけではありません。
完全歩合制をとっているところが多いので、すぐに稼ぎたい人には向いていないと思います。
人の体を預かる仕事で間違った方法や確認を怠ると怪我を負わせてしまう危険性があります。
ダブルワークや時間の合間を使って稼ぎたい主婦もセラピストとして働いていますが、その人達もしっかりと技術を学びお客様から信頼を得た結果収入につながっています。
歩合制はすぐにたくさん稼げるようなイメージを持たれがちですが、現実はしっかりと力をつけた人たちが真面目にコツコツと仕事をして収入につながっています。
技術を身につけるのはそれなりの時間と努力が必要になります。
研修期間だけでも最低一か月という期間が必要となるためすぐに稼ぐということはできません。
安易な気持ちで入ってくる人はすぐに辞めていってしまいます。
②安定した収入を得たい人
完全歩合制をとっている場所が多いので毎月基本給を得ることはできないからです。
安定を求める人は違う職業についたほうが良いと思います。
今後、手に職をつけていくことを考えているならマッサージ業を行う施術者になるためにはかなりの時間と努力が必要になっていくと思います。
それまでの間は職人と同じように収入より技術力をつけることに重きを置かなければならないこともおおく出てくると思います。
技術がしっかりと身につくまでは収入はかなり低くなると思います。
お客様が来なければ1円にもならないので安定はしません。
コロナのような事態になってしまうと休業や時短営業の要請対象になってしまうのでその間は無休になります。
休業補償もないのそのようなことも踏まえた上でマッサージの仕事をしていくか考えていく必要があるのではないかと思います。
③コミュニケーションが取れない人
人と人とのコミュニケーションの仕事なのでコミュニケーションがしっかりと取れない人は難しいと思います。
お客様の要望をしっかりと確認できず、自身が行う予定の施術プランを説明できなければ満足のいく施術を提供できないからです。
お客様満足度に関わることはもちろんですが、怪我や持病がある方も来られるのでしっかりとお客様の体の状態を確認できなければ疲れを取りに来ているのに怪我を負わされて帰る羽目にもなってしまいます。
マッサージ業界では骨折事故が多く出ています。
技術不足もありますが私はコミュニケーションの不足が招いた結果でもあると思っています。
しっかりと力加減などを確認できなかったり持病の見落としが大変な結果を招きます。
ただマッサージすれば稼げる仕事ではないのでサービス業・接客業という意識をしっかりと持てる人でなければならないと思います。
マッサージ師へ就職する方法
求人サイトから募集を見つけて面接を申し込みが可能です。
その後、実技審査を受け問題なければ勤務地が決まります。
将来性のある業界だと思いますが、向き・不向きはあると思いますので、仕事内容を事前に情報収集してから応募することをオススメします。