転職ノウハウ

自分に向いてる仕事の見つけ方とは?【高校生のあなたへ】

自分に向いている仕事の見つけ方

「じぶんには夢がなく、なにを目指して良いか分からない」
「漠然と、将来が不安でたまらない」

このように感じている方は、少なくないのではないでしょうか。むしろ、こう思っている人の方が多いというのが現実です。

実はかつての私もそうでした。いまは社会福祉士というお仕事をしていますが、途中で幾度も転職しました。しかし今は何だかんだで、望みに近い人生を送れています。

そこで、この記事ではいま迷うあなたへ、先々の職業について、どのように考えたら良いかお伝えします。

すべて私自身の知見に基づいてお話しますので、きっとあなたの道しるべになれるかと思います。

大きくなったら何になりたい?を真に受けないで

あなたは小学生くらいの頃、きっと上記のような事を聞かれたと思います。

「サッカー選手!お花屋さん!」
「あらステキね、きっとなれるわよ。」

こんなやり取りは、とても微笑ましいですね。しかし同時に、夢がないのは良くない事という焦りも生んでしまいます。

そのうえTVや本では、夢を貫いて成功した人の物語で溢れています。これらに背中を押され、心の奥底ではそこまで望んでいないにも関わらず、無理やり「夢」を設定してしまう人も。

そして専門学校やセミナーなどに、多大な労力とお金を費やし、大切な人生を遠回りしてしまう人もいます。

そうなってしまうより「とくに無いです」と割り切った方が、むしろ何にでもなれる可能性を秘めて、ずっと良い状態と言えます。まずは本音の想いで進んだ方が、かえって天職に巡り合えたりするものです。

〇〇になる方法

ぜひ時間があるとき、小さくても良いので近所の図書館に、足を運んでみて下さい。そして小中学生向けのコーナーに行き「社会/おしごと」といった本だなを、いちど眺めて下さい。
「〇〇になるには?」「〇〇というおしごと」そんなタイトルがどれほどあり、世の中にどれほどの種類の職業があるか、視覚的に分かると思います。

しかも、それらでさえ社会全体のお仕事の、わずかな一部です。これから誕生する業種や、あなた自身が起業する選択肢も入れれば、もはやその数は測り知れません。

そうした中から、あなたに本当に合う天職へ、たった1度や2度で巡り合う。これがどれほど難しいか、その確率は天文学的ですらあります。

アルバイトのおススメ

校則で禁止されておらず、時間的に許されるのであれば、お金を貯めるという事を抜きにしても、社会へ出る前にやっておくことを、強くおススメします。

具体的にはどういうことなのか、以下その理由について、お伝えします。

ほんとうの社会が分かる

どのようなアルバイトであっても、机上や表面では決して分からない、ほんとうの社会が分かります。例えばスーパーでアルバイトをしたとします。賞味期限が切れそうな肉があり、そのままでは廃棄しなければいけないところ・・揚げ物にして惣菜コーナーに並べるなど「ああ、こう言う風に回っているんだ」というウラ事情がわかります。

ファミレスで働けば、忙しいときに何から調理するか、クレームを言うお客の対応、店員同士の連携の大切さなど、きっと大変さを実感するハズです。そんなあなたは大人になっても、きっと店員を怒鳴ったりすることはないでしょう。また管理職になっても、現場の大変さが分かる人間へ成長します。

ほんとうの得手・不得手がわかる

未来の職業を考えるときに、得意なことだけでなく「自分はこれが出来ない」という弱点を知ることも、大きな収穫です。

ファミレスの例で言えば、混雑のピークでお客は並び、テーブルに下げモノは溢れ、注文のベルは引っ切り無し・・そんなときパパッと優先順位をつけ、同時に作業をこなせる人と、パニックになって対応できない人がいます。

それはトレーニングや経験といった側面もありますが、生まれ持った資質から、ほんとうに苦手な人もいるのです。そのようなとき弱点を自覚し、別の方向を目指すべきと悟ることも、失敗どころか大きな収穫です。

もしかすると職人やプログラマーなど、1つの作業に向き合う仕事が適性かも知れません。それを社会人になって知るのか、巡り合う時期が早まるのか。これは時に人生さえも、大きく左右します。

面接で大きなアドバンテージとなる

もし先々、あなたが希望する企業へ就職活動をするとき、どのような事をアピールするでしょうか。学級委員をやっていた、部活の大会で優勝した。そうした経験もたしかに素晴らしいです。しかし、それにも増して強いPRとなり得るのが、アルバイト経験です。

「こんな工夫をしたら、効率よく出来ました」
「クレームに真摯に対応したら、逆に喜ばれました」

たかだかアルバイトの経験と侮ってはいけません。それどころか・・こうした、あなただからこそのエピソードは、非常にリアリティがあり、かつ誰にもマネできません。

「あ、この子は仕事というものを分かっているな」
「うちの会社に入っても伸びるな」

このように思われるでしょう。そして面接官の心に刺さり、他の就活生より頭一つ抜けて、大きなアドバンテージとなります。

アルバイト求人サイトのおススメ

アルバイトを探す際、コンビニに置いてある冊子や、貼り紙で見つける手もありますが、いちばんのおススメは、アルバイト専門求人サイトの利用です。

条件や勤務地など、膨大な情報から検索が出来るので、はるかに効率的です。また採用が決まったら祝い金がもらえるサービスも、多数あります。
(※採用先で一定期間はたらくのが条件です)

僕もかつて「マッハバイト」という求人サイトで祝い金をもらった事があり、まったく同じ条件で働く仲間から「そんなのあったんだ。自分もそっちのルートから応募すればよかった」と言われました。

高校生が自分に向いてる仕事を見つけるには?

以上、いま将来を悩むあなたへ、職業への考え方をお伝えしました。結論を言いますと、星の数ほどある仕事から、いきなり天職を見つけようとするのは困難です。色々な仕事をやりつつ自分を知り「向いていなければ違うことをすればいいや」という位に思っておくのがベストでしょう。

なお、ここまでアルバイトのメリットをお伝えしましたが、これは適当にやるだけでは何も生まれません。どのお仕事であっても、真剣に取り組む事が前提条件です。

がんばって試行錯誤した先にこそ、ほんとうの適性や面接官の心を揺さぶるエピソードが生まれるでしょう。

この記事が、いま迷うあなたの道しるべとなっていたら幸いです。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
原田 ゆきひろ
■歴史・文化ライター、取材ライター、社会福祉士。 ■東京都在住。高齢者の生活相談や、福祉の町づくりに携わる。 ■本業の傍らライター活動を行う。何ごとも自らとびこみ、表現する文章をモットーとしている。
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