月々の固定費を減らすために、ケータイ料金を大幅に減らすことができる格安スマホを利用する人は近年増えています。
しかし、格安スマホの種類も年々増えているなか、社会人にはオススメしない人や、やめとけという人も多くいるのが現状です。
ではなぜ社会人には格安スマホがおすすめできないのでしょうか。
この記事では、格安スマホの利用をやめたほうが良い社会人や、逆におすすめできる人、大手キャリアとの違いなどをご紹介します。
格安スマホを検討している社会人の方は、是非参考にして下さい。
格安スマホがやめとけと言われる理由
格安スマホは、使える機能が大手キャリアに比べて少なかったり、制限の範囲が厳しいなどの理由からやめとけと言われることが多いです。
使う人によって大手キャリアとの違いがデメリットになることもあるし、社会人の場合、職業によってはやめといたほうが良いこともあるでしょう。
しかし職業柄スマホを多用する人の場合、多くは会社用ケータイが支給されることが多いため、社会人の格安スマホ使用自体は、やめといたほうが良いということは少ないです。
ただ、人それぞれスマホに対する価値観や利用する内容などは異なるため、しっかりと格安スマホとはどういうものかを理解することが必要でしょう。
社会人は大手キャリアのスマホのほうが良い?
お金に余裕がある人は、大手キャリアのスマホを利用したほうが、ストレスは少ないです。
社会人の場合、学生と比べ仕事のちょっとした作業を自分のスマホでおこなうこともあるでしょう。
そのような場合に、制限が多かったり通信速度が安定しない格安スマホでは、なにかとストレスになることもあります。
また、社会人となるとゆくゆくは結婚して家庭をもつことが大半でしょう。
そのようなときに、大手キャリアでは家族割などの各種サービスが豊富にあります。
大手キャリアの機能を使い続けたくて、金銭的にそこまで困っていない人は、格安スマホに乗り換えずに各種サービスや特典で恩恵を受けるというのも良いでしょう。
また、大手キャリアのメリットやデメリットは以下のようになります。
メリット
・通信速度が安定している
大手キャリアは、回線がしっかりしているため通信速度が安定しています。
そのため、ネットに繋がらない、繋がるのに時間がかかるということはほとんどないでしょう。
さらに、容量の多いプランや、使い放題のプランを選べば、速度制限になることもないため、快適に利用することができます。
・各種サービスが豊富
大手キャリアは、格安スマホと比べて豊富なサービスがあります。
家族割や期間限定のサービスなど、様々な割引が受けられるため、利用する状況やタイミングによってはある程度料金を安くすることができるでしょう。
・保証サービスがある
大手キャリアは、思わぬトラブルがあったときのために保証サービスがあります。
たとえば落として割れてしまったり、濡れて壊れてしまった場合なども保証を受けることができます。
ただししっかり月々の保証プランへの加入はしていないと、状態によっては数万円の支払いなどになってしまうため、キャリアごとにしっかり確認が必要です。
デメリット
・費用が高い
大手キャリアのスマホを利用している方の多くは、月々7,000円ほどは最低でもかかってしまいます。
多い人では10,000円以上や、20,000円近く払っている人も少なくないでしょう。
安定した通信をするためなどに運用費用が高くなってしまう傾向にあるのは仕方のないことですが、毎月支払うもののため金額によっては大きな負担となります。
・必要のない機能が多い
利用する人によって、スマホに求める機能は様々ありますが、全ての機能が使えないと困るという人は少ないでしょう。
いらない機能があるのに、わざわざ高額の料金を毎月払い続けるというのは、結果的にただお金を払っているだけという状態になります。
必要な部分だけにお金を払えないで尚且つ毎月高い金額を払うのは、大きなデメリットとなるでしょう。
格安スマホでの仕事への影響は?
格安スマホによる、仕事への影響は基本的には少ないと言えます。
職種にもよりますが、仕事をする上でスマホが必要になる人というのは、ある程度役職のある人や、営業などのお客さんのところへ出向く人、他の企業との関わりをもつ人です。
しかし、このような人の多くは企業からスマホを支給されることが多く、自身のスマホで直接的にやりとりをすることは基本的にはないでしょう。
ただし会社からスマホが支給されず、仕事の連絡や作業として頻繁に自分のスマホを利用する際には、仕事への影響が出る可能性があります。
調べものをする場合の通信速度の違いや、通話の制限などがあり、作業が進まなかったり場合によっては大手キャリアを利用するよりも料金が高くかかってしまう場合もあるでしょう。
格安スマホのメリット・デメリット
格安スマホは、様々なメリットもあればデメリットもあります。
それぞれ以下のようなことがメリット・デメリットとなります。
メリット
・利用料金が安い
格安スマホの最大のメリットと言えるのは、利用料金が圧倒的に安いことです。
格安スマホの運営方法として、大手キャリアから通信設備を借りているという状態のため、運用費用が格段に安くなります。
そのため、大手キャリアでは実現できないような圧倒的な低コストで利用することができるのです。
・プランが豊富にある
大手キャリアも様々なプランがありますが、格安スマホにも数多くのプランがあります。
自分がいままでスマホを利用してきて、いらないなと思った機能のあるものは使わない・通信容量の種類がいくつもある、など、無駄を省いたプランを選択することができるでしょう。
デメリット
・通信速度が不安定
格安スマホは、大手キャリアと比べて通信速度が不安定というデメリットがあります。
メリットでお伝えしたように大手キャリアの通信環境を利用している状態のため、特に多くの人がネットを開く時間帯などは中々通信ができず時間がかかるため、ストレスになることが多いでしょう。
・キャリアメールが利用できない
格安スマホでは、キャリアメールの利用をすることができません。
そのため、「@docomo」「@softbank」などのアドレスでメールができないため、不便と感じる人もいるでしょう。
大手キャリアからの乗り換えの場合、知り合いに変更した旨を伝えることも必要となります。
ただ、フリーメールは利用できるため、メールそのものができないということにはなりません。
格安スマホの利用に向いてる人・向いてない人
格安スマホのメリット・デメリットから、格安スマホの利用に向いてる人や向いてない人は、以下のようになります。
向いてる人
・ケータイ料金を安くしたい人
スマホの月々の料金をとにかく安くしたいという人は、格安スマホの利用のほうが断然良いです。
大手キャリアと比べても値段は2~3倍ほど差が出るため、多少の不便は気にしない・仕事などでスマホをつかうことはほぼないという人は節約のためにも格安スマホへの乗り換えはおすすめと言えます。
・通話を自分からあまりしない人
通話機能をあまり利用しない人は、格安スマホでも十分満足できます。
格安スマホは、どこの会社のものを利用するかにもよりますが、通話料金が大手キャリアよりも割高となります。
選んだプランや会社により、例えば10分までは安かったり、3名までは安かったりなど様々でしょう。
しかし多くの人に通話をする必要がある場合はかけ放題プランへの加入が必要になってしまい、せっかくの格安スマホの安さの恩恵があまりなくなってしまいます。
・ネット環境をWi-Fi環境以外でほとんど使わない人
ネット環境を屋外などであまり使わなくて、使用容量が少ないという人は、格安スマホのほうがおすすめです。
格安スマホには、1GBや2GBなどの少なくて安いプランもあるため、使用容量の少ない人はそれだけ安いプランに加入しても問題なく利用できるでしょう。
向いてない人
・スマホの設定が苦手な人
格安スマホは、大手キャリアと比べてスマホの初期設定が細かいです。
そのため、スマホの使い方などがいまいちわからない人には難しいでしょう。
しかし、店舗が近くにあるのであれば、気軽に相談して設定することもできます。
・電話番号での通話が多い人
格安スマホは、基本的にはかけ放題プランがある会社も少なく、ない場合は通話に応じて料金を支払うしかありません。
あまりにも通話が多い人は通話料だけで大手キャリアより高くなってしまうこともあり得るでしょう。
通話をあまりしない人や、LINE通話を多用する人は問題ありませんが、電話番号による通話を多用している人は格安スマホの利用は避けたほうが良いです。
・キャリア決済を多用する人
格安スマホでは、キャリア決済が利用できないため、日常的に利用してる人は、乗り換えることにより不便になります。
そのため、自分がどのくらいキャリア決済をしてるのか一度確認をして、支障がないようであれば検討してみるほうが良いでしょう。
また、格安スマホが良くてキャリア決済が多い人は、Y!mobileにはキャリア決済があるため、こちらの詳細をみて決めてみるのもおすすめです。
社会人にオススメの格安スマホ
社会人で格安スマホで料金を節約したいけど、どれを選んだら良いのかわからない人のために、下記でおすすめの格安スマホをご紹介します。
・UQモバイル
UQモバイルは、料金も約2,000円~5,000円のものが一般的で、通信速度が大手キャリアと遜色ないというのが大きな特徴です。
通話は安いプランで5分までならかけ放題、実店舗も多くトラブルへのサポートも充実しています。
ただし利用する年数により、料金や使用容量がかわってしまうため、その点は注意・確認が必要です。
・mineo
mineoは、docomoとauの回線からお好きなほうを選ぶことができ、使用容量のプランが豊富にあるのが特徴です。
少ないものでは500MBから、多いものでは30GBまであります。
また、通信速度は大手キャリアよりは劣りますが、比較的安定しています。
使用容量が特に少ない人は格段にケータイ料金を節約できるでしょう。
まとめ
格安スマホを選ぶ上で大切なのは、社会人かどうかというものではなく、自分に合っているかどうかで判断するほうが良いでしょう。
毎月お金を払うもののため、安く済むならそのほうが良いに越したことはありません。
しかし逆を言ってしまうと、常に利用するもののため、大きな我慢をしながら使うのはかなりのストレスとなるでしょう。
今大手キャリアを利用していて格安スマホを検討している人は、自分がスマホでどのようなことをしているのか、格安スマホにするとどのような不便が出るのかをしっかり考えてから乗り換えることがおすすめです。