電車に乗っているときや人混みにいるとき、突然息が苦しくて呼吸がしづらかったり、めまいがして手が震えた経験はありませんか?
呼吸困難を起こして「このまま死んでしまうんじゃないか」とパニックになった経験はありませんか?
どのタイミングで起こるかわからない、このような発作はパニック発作というものです。
パニック発作は仕事をしている社会人にとって怖いもの。
では、パニック障害を発症してしまうと仕事にどんな影響がでてしまうのか。
誰にでも起こりうるパニック障害。
突然のパニック発作で仕事場で迷惑だといわれないために
パニック障害の原因やパニック発作の主な症状、対処法をこちらの記事で紹介していきます。
パニック障害はどういうもの?
パニック障害とは予期せぬタイミングでパニック発作が起こることです。
パニック発作の主な症状として
- 動機
- 息切れ
- めまい
- 強烈な不安感
- 手足のしびれ、震えなど
発作によって「死んでしまうかもしれない」と思うほどで、発作に対する恐怖が、またパニック発作を起こす引き金ともなります。
自分ではコントロールすることができないので、余計に発作に対してのストレスが増していきます。
明確な原因は分かっていません。
脳のどこかの神経の異常によって起こるといわれています。
自分ではコントロールすることができないため、生活に支障をきたすことも。
発作と向き合わず、放置してしまうと「広場恐怖症」というものを起こすことがあります。
一人で外に出ることができなくなったり、家にこもってしまったりと、さらに生活に支障をきたしてしまいます。
パニック発作が起こる原因はまだ分かっていませんが、主にストレスを感じやすい人、ストレスをため込んでしまう癖のある人が起こしやすいです。
パニック障害が仕事に迷惑なことは?
パニック障害を持った人が一番に困ることは仕事への影響です。
友人や家族とのお出かけ時は、緊張感というものが少ないためパニック障害の発作が出にくいのと、出たとしても事情を知っていれば一緒に対処をしてくれるので、気持ちは楽ですが、仕事はそうもいきません。
家族と一緒に仕事をするわけではありませんし、友達とおしゃべりしながら、緊張感のない環境で仕事をするわけでもありません。
その中でも極めて困るのは以下の3つではないでしょうか。
1.出勤中に発作が出る
特に電車通勤でのラッシュ時間の乗車。
家を出て体調は万全でもいざ乗り込むと動機、めまい等、自分では抑えきれないパニック障害の発作が出てしまいます。
電車を降りて発作が治まるのを待って遅刻したり、発作の恐怖で電車に乗れなくなり欠勤したり。
何度も続けば会社に迷惑をかけてしまっているというストレスで余計に行けなくなり、結果退職しなければならない状況に迫られてしまいます。
すべての会社がパニック障害に理解があるわけではありませんから、本当につらく、苦しいことです。
2.大勢の人に囲まれて発作が出る
ラッシュ時の電車通勤中だけでなく、ひどい時は交差点の人混みや、ショッピングモールの人混みですら発作が出てしまうこともあります。
ショッピングモールの店員や人が多くいる会社に勤めている方だと、大勢の人と行きかうことになり、発作がでてしまい、周りに迷惑がかかってしまいます。
親切な方もいますが、その親切さが逆に迷惑をかけていることへのストレスとなり、会社に行きづらくなってしまいますよね。
3.強く言われてストレスになり発作が出る
理不尽なことを強い言葉で言われることがストレスで、発作が起きてしまうこともあります。
言われたその場で発作がでなくても、その言葉を思い返してしまい苦しんでしまう。
パニック障害になる前はなんともなかったのに、聞き流せたのにといったことも…
ストレスが積み重なることでパニック障害の発作があらぬところで出てしまうのです。
電車内や人混みでしか発作が出ていない人でも、ストレスが積まれていけば、症状は悪化し、発作はもっと頻繁に起こるようになります。
パニック発作が出たときの対処法
パニック障害の発作が出る原因は、まだ解明されていません。
そのため明確な対処法もわかっていません。
ストレスをため込まないこと、適度にストレス発散をすることが一番ですが、それが出来たら苦労しないですよね。
ストレスはない!とストレスの自覚がない方もいるかもしれません。
明確な対処法ではありませんが、パニック障害で苦しんでいた私がやっていた突然の発作への対処法を紹介いたします。
1.何かを強く握る
一緒にいる人がいれば、その人の手などを握ってみてください。
もし出勤中で知り合いがいなく一人の場合は、あらかじめポケットやカバンに小さいキーホルダー、人形などを強く握ってください。
パニック発作は戦闘態勢に入っている状態と似ています。
息が上がり、体温が上がり、動機が強く出る。
そこにぬくもりを感じれば攻撃状態の人でも自然と呼吸は落ち着き、気分も落ち着いていきますよね。
人の手を握れば体温が伝わりぬくもりを感じるので、発作が出たときの一番いい対処法なのです。
キーホルダーや人形でも強く握ることで自分の手のぬくもりが入っていき、あったまってくるので、誰もいないときの対処法としてもベストです。
2.深呼吸に集中する
何かを強く握っていると同時に、深呼吸することに意識を向けてください。
ゆっくりと吸ってはいて、吸ってはいてを繰り返してください。
目を閉じて心の中で、吸ってはいてをつぶやいているとなお集中できます。
呼吸が落ち着くことで手の震えもめまいも、だんだんとなくなっていきます。
発作が出ていなくても、電車に乗って目的地につくまでの間、目を閉じて深呼吸に集中するのもいいです。
3.カフェインを控える
発作が出たときの対処法ではなく、事前の対処法ですが、日ごろからカフェインを摂取するのは控えましょう。
コーヒーを飲まなければ目が覚めない、仕事にならないという場合は、飲む頻度や量を減らしてください。
カフェインは脳に刺激を与えます。
刺激が与えられることで興奮状態に近い状態です。
パニック障害の発作も戦闘態勢に近いものだと先ほど記述しました。
脳が戦闘態勢に入るようにと刺激を与えている可能性もあるので、カフェインで脳に刺激を与え興奮状態をなるべく抑えるようにしましょう。
パニック障害になりやすい人
パニック障害になりやすい人は、やはりストレスを溜め込んでいる人です。
溜め込んでいる自覚がなくても、気づかぬうちに我慢していたり、気にしないようにしていることが実は、つっかかってストレスになっていたりしています。
パニック障害になる明確な理由は解明されていませんが、誰にでもなりうる可能性はあります。
心がストレスでいっぱいいっぱいになり、発作がでて仕事に迷惑をかける前に、自分自身の心に迷惑をかける前にストレスを適度に発散できるものを探して実行してみてください。
今は特にパニック発作が出ていなくとも、ストレス発散はぜひしてください。
まとめ
パニック障害になってしまったからといって、仕事をやめなければいけないことはありません。
仕事に対してのストレスかもしれないなら辞めたほうが賢明ですが、仕事は好き!ストレスなんてない!なら辞める必要はありません。
発作は自分ではコントロールできませんし、一度起こった発作への恐怖感はなかなか消えません。
それでもパニック発作が起きたときの対処法として、いつ発作がでてもいいようにポケット等に小さな人形やキーホルダーを常備しておき、発作が出た場合は強く握り、深呼吸に集中するということを覚えておいてください。
脳を刺激するカフェインの摂取を控えて、適度なストレスの発散をするということも覚えておいてください。
そしてひどくなる前に時間を取って病院へ行ってくださいね。