転職先への履歴書であったり、採用面接の際に自己紹介をすることでしょう。
しかしその際、もしアピールできるような実績や資格を持っていないとしたら?
あの時にああすれば良かった、こうすれば良かったなどの後悔を感じている方も多いかもしれません。
ですが、後悔先に立たず。
過去の自分に嫌悪や後悔を抱いても明日はやってきます。
そんな方々に、採用担当者へ好印象を与える方法の一部をご紹介いたします。
事前にできる対策
自己紹介のパターンをいくつか用意する
企業によっては様々な形式で面接が進められると思います。
和やかな雰囲気から、やや雑談のようにゆったりと進んで行くものであったり、
淡々と質問されるものであったりすることでしょう。
あるいはグループで面接を行う企業もあるかもしれません。
さらにそこから細分化していくと、「〇分以内に自己アピールをしてください」と言ったものもあるかもしれません。
そんな状況に対応するために、事前にいくつかの自己紹介のパターンを考えていくといいでしょう。
採用担当者は、あなたが臨機応変に対応できるかを見ているかもしれません。
しかし同時に、競合相手がいる場合、自身の強みをアピールできる舞台になる可能性もあります。
面接に望む企業を入念に下調べする
面接の際、その企業のことについて知っていると好印象を持たれるかもしれません。
その企業が普段やっている仕事であったり、細かな部分を事前に調べてきているというのは、やる気の表れにも捉えられます。
そしてなにより、下調べをしてくる几帳面で真面目な人物という印象も持たれるかもしれないので、プラスになるポイントの一つだと思います。
ある種の精神論ではあるかもしれませんが、資格や実績のない人にとっては最も効果的に自己アピールできるものではないでしょうか。
職務経歴書の職務内容は細かく記入する
実績や資格がないからと言って、今までの職務経験をおざなりに書くのはいけません。
自己紹介などがうまく伝えきれなかった場合でも、こちらで補完できる可能性があるため、
これらは非常に有効な手段の一つになります。
自分が経験してきた業務について誰が見ても分かりやすく記入することが重要です。
そしてこの記載した内容から自身の長所を連想して、面接でアピールすることに繋げられます。
実績や資格がないというのは、あなた自身に取柄がないということではありません。
これは一例ですが、以前に製造業をしていたという方であれば、面接の自己PRの際に、
「作業効率化と品質安定の為、様々な改善案を提案していたということを常日頃から考えていた」=「質の良い仕事をする意思と情熱がある」と言うアピールに繋がります。
それを面接でうまく伝えられるのならば問題ないのですが、緊張やちょっとしたミスで伝えきれないことも稀にあると思います。
そうなってもいいように、履歴書にはこれらを連想させるような分かりやすい内容を記載することが重要だと思います。
自身の能力についてアピールをしていく
前職の職務内容によっては、実績を書きづらいものもあると思います。
しかし些細なことだろうと、言い方を変えたりポジティブな表現にすることで良印象を与えることが出来るかもしれません。
また、実績だけではなく、自身が得意としている業務をアピールしていくことも大切でしょう。
自分のキャッチコピーを作る
自分が今までしてきた成功した仕事とそれに関わるエピソードを短くまとめ、それらをいくつか書き出してまとめてみてください。
その中で共通した出来事があれば、それがあなたの強みと言ってもいいでしょう。
「事前準備をしっかりして、スムーズに仕事を行えた」「他の部署と連携した」「一度は失敗したが、その失敗を活かして完遂した業務がある」など、人によっては様々あると思います。
それらの内容から共通点を探し出し、短くまとめたものがあなたの強みであり、あなただけのキャッチコピーと言えるでしょう。
面接の際にはこの言葉一つでまとまることもあり、自己アピールの際は強力な武器としてあなたを助けてくれると思います。
仕事で行った工夫、効率化をアピールする
どんな些細なことでも、こういったことを伝えることに意味があります。
仕事に対して真面目な一面もアピールできますし、なにより情熱的な一面が好印象と見られるかもしれません。
ただ単に漠然と業務をこなす人材であるのも大切ではあるのですが、それに加えて新しい風を吹き込んでくれることを期待している採用担当者も少なくはありません。
業務の下地となるような、そういった縁の下の力持ちのような部分をアピールしていくことも重要です。
実績がないからと言って、絶対にやってはいけないこと
嘘の実績を書く
実績がないからと、つい履歴書に盛った内容を記載してしまうかもしれません。
採用担当者が履歴書を確認した段階ではバレないかもしれませんが、
実際に面接で質問をされた際に、うまく答えられなかったり、内容が無い回答しかできないことがほとんどのはずです。
自分の言葉で話せていないこともあり、簡単に嘘だと見抜かれるでしょう。
どれだけ実績がなかろうと、バレる嘘はつかない方が賢明です。
実績はないと書く
実績がないからと言って、履歴書を空欄にするのはいけません。
当記事で上述してきた通り、自身のやってきたことをポジティブに捉えて記載していきましょう。
しどろもどろ、ハキハキと答えることができない
人がその人を判断する際、第一印象が最も印象に残る傾向があります。
その為、しどろもどろになっていたり、ハキハキと応えることができないと、
やはり受け答えの内容に関わらず、あまり良くない印象を抱かれるかもしれません。
また、面接を受ける企業について聞かれた際、うまく答えることができなければ、
「事前に下調べしていないのではないか?」と誤解されるかもしれません。
喋ることに自信のない方は、事前にいくつかの質問の回答を用意するなどして対策することが大切です。
また、精神論ではありますが、当たって砕けろくらいの軽い気持ちで面接に望めるように、リラックスして挑むことも大切でしょう。
採用担当者の表情や雰囲気を読む
こちらは感覚的なものになるのですが、採用担当者の表情や声色から様々なものを感じ取ることができるはずです。
笑顔で柔らかい物腰なら、こちらも笑顔で明るい口調で丁寧に答えるというのも大事ですし、
厳格な態度で物静かに語りかけてくる方であるなら、こちらも毅然とした態度で臨む必要があるでしょう。
いかなる時も笑顔で臨むのは大切なことかもしれませんが、それ以上に場の空気を読んで周囲に擬態するということも必要となってくると思います。
「明るい人なんだな」「しっかりとした真面目な人なんだな」。
様々な担当採用者にそういった良い印象を与えるため、やはり場の空気を読む力は必要だと思います。
転職が決まった後の職場でも同様のことが言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
細かいところに目を向ければ、いくらでも対策方法は転がっているものです。
自信がない、実績がないと自分の過去を後悔する前に、一度今までやってきたことを振り返ってみてはどうでしょうか。
ネガティブをひっくり返し、しかし適度に受け流し、それらをポジティブに考える力こそ、現代社会に必要とされる精神論だと思います。
当記事が皆様の一助となれば幸いです。