職場で孤立感を感じながら仕事をしている方も多いのではないでしょうか。
職場で孤立させられている方もいれば、孤立したいと思って、孤立している方もいるかと思います。
今回は、職場で孤立している、孤立していた方が楽という方々に向けて、メリット・デメリットのそれぞれを紹介していきます。
職場での孤立が楽な理由
仕事は簡単に言うと、自分の時間とお金を引き換えに行われる、等価交換です。
生活の保証がされるのであれば、できるだけ働きたくないというのが本音ですよね。
そこで、ここからは、職場での孤立が楽な理由についてまとめてみました。
働いた分だけの給料はもらえる
普通の会社では、職場の人間関係が収入に直結するわけではありません。
職場はあくまでも働く場なので、仕事さえきちんとこなしていれば、孤立していても何ら問題はありません。
たとえ職場で孤立していても、会社が従業員として雇用してくれている限り、働いた分の給料はもらえますので、割り切ってください。
しかし、極稀ですが、人間関係で仕事を紹介したり、報酬が決まったりするような会社もありますので注意が必要です。
業務上必要なサポートも受けられる
従業員として一定量の業務をきちんと与えられる以上、会社は業務上必要なサポートを従業員に提供してくれます。
成果を最大化して利益を上げることが会社にとって一番の目的であるため、職場で孤立している従業員の作業が納期に間に合いそうにない時には他の従業員をサポートに回してくれます。
健全な会社で働いている場合、職場で孤立していても不安になる必要はありません。
孤立していてもクビにはならない
職場で孤立していたとしても、真面目に仕事をこなしていれば、クビになることはまず無いです。
コミュニケーションは仕事内容に直結することもありますが、基本的な仕事の「報・連・相」ができているのであれば特に問題ありません。
孤立して辞めたいとなっていれば、別ですが孤立を理由にクビになることはありません。
職場での孤立を気にしない人の特徴
仕事とプライベートを分けて考えている
仕事とプライベートの自分を分けて考えている人は、職場での孤立を気にしない傾向にあります。
実際、週55時間以上の労働におけるストレス指数は定時の人と比べると1.74倍となります。
また、プライベートに仕事を持ち帰ると、幸福度が下がるという実験結果もあります。
仕事とプライベートを分けるという考え方は、精神衛生を保つ上で重要な要素です。
一人が好き
一人が好きな人=人が嫌いな人という訳ではありません。
一人でいる方が仕事の効率が上がったり、他人に気を使わなくて良いなど、その人にしか分からない理由から、職場では他人と必要以上に関わらないようにしている、というような人もいます。
周囲の意見に左右されずに、自分の意見を持っている人ほど一人の時間を好む傾向にあります。
職場で孤立しているからと言って、辛い思いをしている人ばかりではない、ということを頭に入れておきましょう。
職場で孤立することによるメリット・デメリット
メリット
自分のペースで仕事ができる
自分のペースで仕事をしたい人にとって、職場で孤立していることはメリットになります。
誰にも干渉されず、真面目にコツコツと仕事を重ねて、完璧に仕上げることも可能です。
また、孤立していることで誰にでも平等に接することができるため、ビジネス上での信頼は厚くなるかもしれません。
プライベートに干渉されない
職場には様々な年齢や役職の方がいるため、その人間関係をプライベートにまで持ち込みたくないという方も多いのではないでしょうか。
最近では、職場でのイベントごとに一切参加しない若者も増えてきています。
職場で孤立している場合は、そもそもプライベートでのお誘いが来る確率も低くなります。
仕事とプライベートを完全に切り離したいという考え方の方にとって、職場で孤立することはむしろメリットになると言えるでしょう。
デメリット
仕事を頼みにくくなる
職場で孤立していると、自分の仕事が手一杯になってしまったとき、同僚に仕事を頼みにくくなります。
しかし、仕事が手一杯であるということは本来自分の責任ではなく、仕事を振り分けている上司の責任になります。
仕事の手伝いを自ら同僚に頼まないといけないような企業は、健全な企業とは言えないでしょう。
また、自分が同僚に仕事を頼みにくいということは、同僚も自分に仕事を頼みにくいということになります。
そのため、自分に割り振られている仕事をきちんとこなせる人には、大したデメリットにならない可能性もあります。
評価を下げられやすくなる
職場では、自分と価値観が合わない人と協働することが求められます。
そのため、職場で孤立している場合、個人の能力があっても協調性がない、という点で評価を下げられてしまう可能性があります。
そのため、日頃から「報・連・相」に気をつけながら仕事をしていくことが大切になります。
職場で孤立しがちな人に向いてる職業・向いてない職業
向いてる職業
営業
営業にも様々な種類がありますが、営業の中でも、保険や自動車など個人向けの営業が向いていると言えます。
プロセスよりも結果が重視される傾向にあり、朝礼が終われば後は自由な会社も多いため一人で仕事に集中することも可能になります。
事務
一人で淡々とこなしていく作業が多いため、孤立していても特に問題がない場合が多いです。
また、仕事も上司が振り分けてくれたものをこなしていくのが主なので、仕事に対しての積極性が求められることも少なくなります。
研究開発
研究成果が表れるまで長い時間がかかることもあり、忍耐力やモチベーションが必要な仕事です。
しかし、他人との関わりは少なくなっているため、一人で集中したい人には向いてる仕事といえます。
自営業
孤立しがちな人はいっそ一人でできる自営業者になるのも一つの手です。
突き詰めるような精神力、一人で仕事をこなすといった能力は、自営業に非常に向いています。
しかし、自営業にはデメリットとして、商売がうまくいかないと生活できないというようなリスクもあります。
向いてない職業
医療事務
事務のなかでも医療事務は、職場で孤立しがちな人にとって向いていない職業になります。
多岐にわたる業務内容をこなさなければいけないため、マルチタスクの要素が必要とされます。
また、次々に来院する患者さんとのコミュニケーションも重視されるため、一人で黙々と仕事をしたい人は避けたほうが無難でしょう。
接客
接客業ではコミュニケーション能力が求められます。
また、チェーン店などの接客業務では来客者の対応、新しい商品を覚える、在庫の確認など多岐に渡るため、チームでの連携が必要不可欠な仕事です。
そのため、職場で孤立しがちな人にはあまり向いていない職業だといえるでしょう。
記者
記者の仕事はいろいろな人に会う上、不規則な労働時間になることが多い仕事です。
そして、原稿にも締め切りがあるため、取材や記事を仕上げることに時間を割かれて、プライベートな時間を取ることができない場合も多くなっています。
そのため、プライベートを大切にしたい人には、向いていない職業になるといえます。
さいごに
万が一職場で孤立しても、自分が気にならなければそれで良いと思います。
また一人でも仕事をすることは十分可能ですので、孤立しているからといって、思いつめたり、自分を責めたりしないようにしましょう。
この記事が、今までの悩みや問題を解決するキッカケになっていると幸いです。