設計を行うことは好きだけど、手書きのスケッチや製図は苦手という方には、CADオペレーターというお仕事がオススメです。
身近にCADオペレーターという仕事を耳にしたことがある方は少ないかと思いますが、パソコンで設計書を作成する仕事となります。
今回は、現役でCADオペレーターとして活躍されている方から、向いてる人の特徴や仕事のやりがいをインタビューしましたので、これからCADオペレーターという仕事を目指す方にとっては貴重な情報となっております。
CADオペレーターの仕事内容と給料
仕事内容
私のCADオペレーター仕事は、水管橋の設計です。
水管橋は、川などにかかっている管の設計です。
市の所有物に設計して道路などを配管していくので、役所の方やコンサルさんとのやり取りがメインとなってきます。
キャンバー計算をしたり、構造計算をしたり、重量出したり、この設計図面の構造を説明できるようにならなければなりませんでした。
役所の方などに、なぜこの配管をしたのかなどと聞かれて答えることが出来ず、本当に大丈夫?と心配されてしまうので、自分が書いている図面には責任もって取り組む大変なお仕事でした。
また、大変ではありますが、自分が設計した図面が役所の方に認められて、施工して配管してとなった時は大変嬉しかったです。
数学がそもそも好きだったので、ガンマーを使用して計算したりすることもあります。
承認図・設計図など種類があり、承認図は実際に施工するときに見る図面で、設計図は予定を報告する図面です。
思考錯誤する職業です。
給料
年収は300万~400万円前後です。
CADオペレーターの仕事のやりがい
自分が作成した図面が、役所の方に認められて実際施工しているのを見ると大変嬉しくなってしまいます。
また、実際道路や橋梁を見たら、この図面では施工が出来ないといったことも出てきますが、その際にどう配管していけばいいのかと思考錯誤して、再度提出すると満足してOKを貰えて配管変更して施工してくれます。
設計図1枚描くのに何週間もかかることがあるのですが、本当に大変な職業だとは思いますが、自分が考えたものが市にあるのだと考えると大変嬉しく、やりがいを感じます。
つらい時期も多いからこそ、やりがいを感じるのだと思います。
また、CAD操作はなれてくれば楽しくなってきます。
寸法線の幅を統一したり自分の色を出せる職業です。
どれだけ、図面を読む方に、分かりやすいと思ってもらえるかが重要になってきますので、その工夫が実際施工する方に認めてもらったときや、褒められた時の嬉しさは、この職について本当によかったと感じる瞬間です。
CADオペレーターの仕事で辛いこと
CADオペレーターは、必ずと言っていいほど納期や期日がつきものです。
短期間で作成してくれと依頼されてしまうと、残業になっていしまうことが沢山あります。
どれだけ仕事ができる人でも、仕事が早い人でも定時に毎日帰れるわけではありません。
役所の人から1日でも早くほしいと言われると、さらに焦りが生まれてしまい、てんやわんやして余計に進まず、疲れてしまい帰りたいとなってしまうことです。
さらには、配管を考えるのが難しかったり、したい配管は決まったのに、図面化するのが難しいなどといったときに行き詰ってしまいさらに進まなくなってしまいます。
その為、図面が書けないと仕事が進まないため上から見たらこう見えて、横からみたらこう見えてと考えているとものすごい時間になります。
大きな物件だと500枚ほどの図面が必要になってくるので、書くのもつらくなってきます。
このような毎日が永遠と続くのは、本当につらかったので、楽しさが無ければ続かないと感じました。
CADオペレーターへ向いている人の特徴3つ
- 数学が得意な成長思考を持てる方
- 男性脳を持っていて立体をイメージできる方
- 正確性がある方
①数学が得意な成長思考を持てる方
設計は完全なる理数系が得意な方が向いている職業だと思います。
キャンバー計算をするのにも、重量出すにしても、構造計算するのにしても全部数学の応用になります。
なので、数学が得意な方や計算が好きな方は楽しく進めることができるので、大変おすすめしております。
さらには、絵を描くことが好きな方にも向いている職業だと思います。
CADは手で描く絵をパソコン上で書くだけになります。
自分の色を出せて考えながら、進めて満足できる図面を描きたいと思える方であればかなりあっていると思います。
さらには、自分の将来に繋がり、特殊技術になるので、経験あるだけで企業が驚いてくれるので、自分のスキルアップにもつながることが出来ます。
自分自身が成長したいと、常に向上心がある方ならすぐに会社にに必要とされる設計者になること間違いないと感じます。
②男性脳を持っていて立体をイメージできる方
図面は、平面図・側面図・断面図・などから成り立っています。
例えば四角い箱を横から見たらこうなるな、厚みはこうなるなと感じることが出来るのが、男性脳のようです。
それがあるかないかでは、かなり成長スピードが変わってきます。
物を立体的に考えることが出来ると、図面を描くスピードがかなり速くなって、スムーズに進むので、定時で帰ることが出来たり、会社からの評価もかなり上がっていきます。
CADオペレーターだけに限りませんが、正確に早く図面をかける人が一番必要とされていきます。
なので、自分んで工夫して早くなる方法や、設計ミスを減らすために、確認表などを作成して、図面の書き忘れなど防ぐ努力をしていました。
正確さと確認する力があれば大丈夫なので、ぜひ努力することが好きな方は、自分なりに資料作成して必要とされる存在になってください。
③正確性がある方
配管を適当にしたとして、既設のものにあたってしまうから、配管できないなどとなった時に、設計者どうなっているのとなってしまうのです。
CADは0.00001mmまで表示すると、こんなにも誤差があったのかと驚くほどずれていることがあります。
塵も積もれば山となるとあるように、何メートルにもなっていくと、かなりの誤差になってしまいます。
その為、正確性がある方がかなり必要とされています。
寸法値を手入力にして無理やり合わせたとして、実際施工するときに、曲がり角が合わない!などとなってしまったら、作ったもの・作るまでにかかった人件費・時間すべて無駄になってしまいます。
なので、CADオペレーターには正確性がも求められてくるのです。
構造計算を曖昧にしたときには、積雪量が多かったから管が落下した、水圧に耐えられなくて水を通したら壊れたなどあるので、正確性が求められています。
CADオペレーターへ向いていない人の特徴3つ
- 自分で考えて成長する意識がない人
- 数字に弱く、立体的なものを想像できない人
- 集中力がなく、考えるのが苦手な人
①自分で考えて成長する意識がない人
私はこの業界で働いて沢山勉強になりました。
とても難しいことで、初めのうちは上司に聞いてばかりいたのですが、自分で調べないと勉強にもならず、なかなか覚えることが出来ず一度怒られたことがありました。
本当に自分で考えて調べて覚えることが沢山あったので、自分を成長させたいと言うきもちがないと成長できない職業だと感じました。
その分自分の知識は増えて、成長できるようになり、他の職へ行っても困らないというくらいになりました。
この職業では、塗装や金具の種類、配管を初めになぜこれを使用するのかなども答えていかなければなりません。
そのため、自分が鋼管を使用するのか鋳鉄を使用するのかその理由を答えれるように自分が知識をつけること、また人の作業を止めてしまうので自分で考える力を身につけるなどと考えれる人ではないと続けていくのは厳しいと思います。
②数字に弱く、立体的なものを想像できない人
立体的なものを描くのが仕事になるので、全くわからないという状況になる時間が多ければ多いほど本当に、帰る時間はどんどん遅くなってしまいます。
自分の脳で奥に曲がってて、などとかんがえることが出来れば少しでも図面を描くのが早くなるので、慣れていくのも早いと思います。
また、構造計算やキャンバー計算や重量計算などと幅広くやっていくので、数字が弱い方だと本当に計算に困ってしまいます。
ドーナツのような形のものの重量を出す時は真ん中のない分をCAD面積で出して、外側を厚み×面積で出していくなどという、CAD操作プラス計算ということがでてきます。
その為、数字が苦手だと計算ミスをしてしまったり、時間がかかりすぎてしまう為、残業時間が増えて自分の負荷を増やしてしまうことになります。
結果退職ということになりかねませんので、数字が強い方におすすめしたいと思います。
③集中力がなく、考えるのが苦手な人
CAD図面を作図するということは、かなりの集中力がないと描けません。
本当に配管を考えて、構造を考えて、計算をしてとなると、気を散らしてしまった瞬間に図面を描くことが難しくなってしまいます。
本当に集中していないと、何をしていたかわからなくなって、一気に進まなくなってしまうので、集中力がある方だと逆に言えばかなり仕事が早く進むと思います。
なので、残業時間まで食い込むことを考えてしまうと、集中力がない人は続かないと考えて良いでしょう。
かなり、難しい職業なので、常に考えている為、時間が過ぎるのが早すぎて逆に追いつかないくらい時間が経つのが早いです。
それだけ集中しているもいうことなのですが。
それでも終わらないことや、進まないこともあり、根気強く頑張っていける方に是非やって頂きたい職業ですので、集中力のある方おすすめです。
CADオペレーターへ就職する方法
私は、未経験から始めて1か月で操作できるようになったので、職業訓練行く必要などないと思います。
転職サイトは、indeedがおすすめです。求人数がかなり多いので、自分に合うものが見つかりやすいです。
自分は設計者になりたいから調べて努力するぞ!という気持ちで入社して、努力していければ一気に設計者まで駆け上がれると思うので頑張ってください。