毎日のように同じ仕事を繰り返して、一体自分はなんのために働いているのか、なにがやりがいなのかがわからないという方は多いのではないでしょうか?
専門分野で目標もあって、日々変化のある環境で働いている方に比べて、公務員の仕事というのは同じことの繰り返しのような部分が多く、モチベーションをキープするのが難しいと思います。
また、目標もなく漠然と毎日を過ごしていると、仕事とは一体なにが大切なのかがわからなくなってしまう人も多いでしょう。
そこでこの記事では、公務員が仕事をする上で大切なことをランキング形式でご紹介するのと同時に、一見無駄にみえるけど実はおこなったほうが良いこと、自分にとって仕事上譲れないものや必要なものはなんなのかを知る方法などをご紹介します。
今の仕事にやりがいを感じない公務員の方は、是非参考にして下さい。
公務員が仕事をする上で大切なことランキング
仕事によって、または企業によって重要視すべきことや大切なことは異なる場合もありますし、どの仕事にも共通して言えるものもあります。
そのような共通する部分と共通しない部分を考えた上で、公務員に大切なことをランキングにすると以下のようになるでしょう。
第1位 | コミュニケーション能力 |
---|---|
第2位 | 誠実 |
第3位 | 粘り強さ |
第4位 | 真面目 |
第5位 | 素直 |
第6位 | 体力 |
コミュニケーション能力は、ほとんどの企業や職種で必要とされるものでしょう。
コミュニケーション能力のない方は、協調性や思いやりなどが欠けやすく、周りとの意思疏通もうまくできない方が多いです。
周りとのコミュニケーションがうまくとれることにより、社内の雰囲気や仕事の効率もあがりやすくなります。
また、公務員に求められているのは国民の生活を守るための責任感や真面目さ、誠実に仕事に取り組む姿勢などです。
これらの意志がしっかりしていないと、公務員としてちゃんとできていないと上司から判断されてしまうこともあるでしょう。
さらに公務員は、上からも下からも感じるストレスの中、目的に向かって粘り強く仕事をこなさなければならないため、体調管理はもちろん想像以上に体力も必要となります。
協調性が必要な理由
企業でおこなう仕事のほとんどは、一人で完結するものではなく、大勢の方が関与したり複数人で課題をクリアしていくものなため、協調性がなければスムーズに業務が進まなくなってしまいます。
協調性がないというのは、以下のような例があるでしょう。
- 仕事を頼まれてもすぐにことわる
- 「忙しい」「自分の仕事じゃない」などの言い訳をする
- 自分は大変、頑張っているのアピールをする
- 仕事とプライベートの境界線がうまく引けていない
以上のような例に一つでも当てはまる人は、協調性が足りていない可能性があるため、改善を心がけたほうが良いです。
そして、協調性がある人というのは、上記のような例に当てはまらない方で、協調性があることにより様々な仕事へのメリットがあります。
協調性があることにより、周りとの連携をとれるようになり、その結果仕事の効率やパフォーマンスがあがるでしょう。
周りの状況もよくみえるようになるため、流れや異常の発見・把握も人一倍早くなり、頼りにされることも多くなります。
そして、こういった協調性が高いことによりマネジメント力もしぜんとみについていくことが多く、その結果上司や周りから認められ、役職を与えられることもあるでしょう。
ただし、協調性を優先した結果、自分を抑え過ぎたり我慢し過ぎたりすると、仕事が嫌になってしまったり最悪の場合精神的に参ってしまう可能性もあるため注意が必要です。
思いやりは自分に返ってくる
「思いやりをもって仕事をしても意味がない」と思っている方は多いでしょうが、実は思いやりとは、しっかり持っていれば自分に返ってくるのです。
まず、思いやりとはどんなものでしょうか。
思いやりと似た言葉で、優しさというものがありますが、仕事においてこの二つは全くの別物です。
思いやりとは、優しくすることではなく、仕事のために、または相手のために、助言や一緒に課題を解決する行動を起こすことでしょう。
そして大切なことは、思いやりと思って誰かに対しておこなっていることが、自分の基準になっていないかを注意することです。
「自分はこのくらいならできたからできるはずだよ」「こうやってやればいいじゃん」などのように相手の気持ちに立って考えられないものは、思いやりとは言えません。
相手と一緒にどうしたら課題や問題を解決できるのか、などをクリアしていくことが本当の思いやりといえるでしょう。
そして、このようにちゃんとした思いやりをもって仕事をすることにより、自分が本当に困った時に助けてくれる人というのはどの企業にもどの職場にも必ずいます。
自分が頑張っている結果、周りも一緒に頑張ってくれた。
自分が態度を悪くしていたら周りが冷たくなった。
そのような経験はきっと多くの方があるでしょう。
思いやりも同じで、思いやりをもって仕事をしていれば必ず自分に返ってきて、それは今後の仕事のパフォーマンスや結果をよりよいものとしてくれます。
笑顔って仕事に必要?
笑顔は接客業や営業などのお客さんに対してだけやっていれば、仲間内や会社内では必要ないと思う方も多いですが、実は現場や部署などの円滑な構築をする上で、笑顔とは重要な役割があります。
前提として、怒られているときや怒るとき、真面目な話のときは笑顔ではいけません。
その場合の笑顔は、逆効果を招いてしまいます。
しかし、それ以外の場面では、無理をしてまでではないですが、笑顔でいたほうが良いでしょう。
たとえば仕事で成果を出した部下が、不満そうな顔をしていたらどうでしょうか。
なんとなく褒めにくい気持ちにもなりますし、最悪の場合「なんだこの人は」とも思うでしょう。
また、見回りにくる上司が笑顔できてくれれば部下のやる気などもあがるでしょう。
このように、笑顔かどうかで印象であったり、物事がスムーズに進むかなどが変わってくるのです。
笑顔で仕事を接するということは、現場の雰囲気を良くしたり、仕事の効率性・生産性にもつながる大切なコミュニケーションツールであることを覚えておきましょう。
自分にとって大切なことや譲れないものがなんなのか知ろう
仕事に今一つやる気が出ない方や、自分が今なんのために仕事をしているのかわからなくなっている方は、仕事をする上で自分が大切なのはことや譲れないことがなんなのかを再度考えたほうが良いです。
仕事をするというのは、生活をするためにというのはもちろんですが、なにかしらのやりがいを求めている人は多いでしょう。
そのやりがいが、例えばお金を沢山稼ぐことや、プライベートを充実させるために休みがしっかりしている、などでも良いですが、仕事そのものにやりがいがなければいずれ嫌になってしまうことは多いです。
そのため、自分は仕事でなにが一番楽しいと感じるのか、達成感ややりがいはどんな時に生まれるのかを過去の経験からでも良いので考えてみましょう。
その結果、自分の中で譲れないものがお金や通勤時間、休みなどの待遇面なのか、人間関係やおこなっている仕事、会社でのポジションなどの内容面なのかがわかってきます。
そうした細かい自分の仕事に対する考えが再認識できて、今の職場でそれがどのように改善できるのか、また、改善の余地がないのかをしっかり理解して、今後のことを考えていきましょう。
今の会社で大切なことがみつからないなら転職するのもあり?
自分の仕事に対する価値観を再認識した結果、もし今の会社ではなく他の会社で頑張ってみたいと思ったら、転職を視野に入れてみるのもひとつの手です。
転職活動をする場合は、次の会社では後悔をしないように慎重に仕事選びましょう。
おすすめなのは、自分に合った転職エージェントをみつけて、アドバイザーのサポートを受けることです。
自分に合った転職エージェントのみつけかたは以下のようなものがあります。
やりたい仕事がわからない方
やりたいことがわからなくて、仕事を漠然とおこなっている方は、様々な職種を検討してみると良いでしょう。
幅広い職種を見比べることにより、自分のやりたいことが発見できる可能性が高まります。
利用におすすめできるのは、求人数や職種の多い「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」です。
未経験の方でも始められる仕事も多数あるため、やりたいと思える仕事がみつかりやすいでしょう。
給料や待遇に満足できなかったり、譲れない部分がある方
給料や会社での立ち位置など、自分の思っている正当な評価がもらえていなくて不満な方や、もっと上を目指したいという方はスカウト機能のある転職エージェントや、ハイクラス・ハイキャリアな転職に強い転職エージェントを利用することをおすすめします。
具体的には、「パソナキャリア」や「レバテックキャリア」「キャリアカーバー」などはハイクラスな転職に強い転職エージェントです。
自分のスキルをどんどん磨きたい方
自身にとって譲れないものというのが、仕事へのやりがいで、今の会社よりもスキルアップを目指したいという方は専門職種に特化した転職エージェントを利用することをおすすめします。
一例ではありますが、「マイナビクリエイター」や「ワークポート」などIT業界に特化した転職エージェントや、ゲーム業界に強い転職エージェントなど様々な方面に強い転職エージェントがあるのです。
これらのなかから、自分の目指す職種に強い転職エージェントを利用することで、他の求人ではみつからないような求人とであえることもあります。
また、特化型転職エージェントのアドバイザーは、もともとその業界で働いていた人や、精通している人が多いため、知識やアドバイスも的確なことが多いです。
ただし、特化型は求人数そのものがあまり多くないのと、地域によって限定されてしまう可能性もあるため、複数の利用がおすすめでしょう。
まとめ
公務員は、国民の生活を守るために日々様々な仕事をこなしていかなければなりません。
そして、基本的にミスが許されない仕事のため精神的にも疲れるし、粘り強さや誠実さというのがかなり重要な仕事となるでしょう。
いざ就職したけど、精神的に追い込まれてしまったり、自分にとってのやりがいはなんなのかとわからなくなってしまったら、転職を視野にいれて他の業界にも目を向けてみるのも良いのかと思います。