ようやくたどり着いた最終面接。
普段はあまり緊張することが無い人でも、ドキドキしてしまいますよね。
これから最終面接を受ける人の中には、面接中に分かる合格・不合格サインを知りたい人も多いのではないでしょうか。
良いサインが出ていれば面接中にモチベーションを維持することができますし、悪いサインが出ていれば何かしらの打開策を講じることもできます。
そこで今回は、これから最終面接に挑む人に向けて、最終面接で『受かるサイン』『落ちるサイン』について徹底解説していきます。
面接前にやっておくこともまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
最終面接で受かるサイン18選
ここでは、最終面接で受かるサインを18個に厳選してみました。
受かるサインがでたからといって必ず合格するとは限りませんが、知っておくことで面接中もモチベーションを維持することができると思います。
①最終面接までの日程が短い
最終面接までの日程が短い場合、受かるサインかもしれません。
企業側から「早く会いたい」と思われている可能性が考えられるからです。
少なくとも、最終面接までの期間が短いのは悪いことはありませんので、自信を持って最終面接に挑んでください。
②他社の選考状況を気にしてくる
他社の選考状況を必要以上に気にしてくる場合、面接官から高評価をもらえている可能性があります。
面接官は「内定を出したら、入社してくれるだろうか」という不安から、他社の状況についての質問をしていると考えられるからです。
ちなみに、他社の参考状況は、正直に伝える必要はありません。
テクニックとしては、「他社の選考は順調に進んでいるけど、御社を優先して進めている」というニュアンスで回答するといいでしょう。
このように答えておけば、面接官は『他社が求めるような優秀な人材かもしれない』と、勝手に良い解釈をしてくれる可能性があるからです。
あくまでも面接のテクニックの1つなので、ウソをつくのは気が進まないという人は、正直に答えるのも全然問題ありません。
③予定していたより面接時間が長い
最終面接は社長や役員が面接官となりますので、面接時間が決められている場合がほとんどです。
社長や役員は、社内外の会議や打ち合わせなどで毎日多忙にしている方々ですので、そう簡単に面接時間を延長することはできません。
そのため、事前に30分程度と伝えられていたのに、40分も50分にもなるようであれば、面接官はあなたのことに興味を示している可能性が非常に高いと考えられます。
ただ、時間が長くなってしまうと、集中力が切れてしまったり、緊張感が緩みがちになってしまいます。
最後まで気を抜かずに、しっかり受け答えをするようにしましょう。
④入社後のキャリアプランについての質問が多い
入社後についての質問が多い場合、合格フラグの可能性があります。
例えば、このような質問です。
「5年後、10年後に、弊社でどういったポジションについていたいと考えていますか?」
「ゆくゆくは、海外拠点で勤務もお願いする可能性もありますが、いかがですか?」
「キャリアアップのために、ジョブローテーションをすることは可能ですか?」
また、将来のキャリアプランについて何回も深掘りして質問されるようであれば、『企業側が求める人物像に近い』と思われているかもしれません。
⑤メモを取る回数が多い
面接官がメモを取る回数が多いということは、あなたの発言をしっかり聞こうとしている表れといえます。
ただし、良いことだけでなく、悪いことを書かれている可能性も考えられます。
「何を書かれているんだろう」と心配になるかもしれませんが、一喜一憂せずに落ち着いて受け答えをするようにしましょう。
⑥「社風に合っている」と言われる
企業側としては、転職者が会社に馴染んでくれて、活躍してくれるかを気にしています。
そのため、面接官から「弊社の雰囲気に合いそうですね」というニュアンスの発言が出てきたら、受かるサインかもしれません。
少なくとも、落とそうとしている人に対して、そういった発言をすることは無いので、自信を持って面接を進めていきましょう。
⑦握手を求められる
面接終了後に面接官から握手を求められた場合、合格フラグの可能性が高いです。
「これから一緒に頑張ろう!」という面接官の意思が表れていると考えられますので、かなり高評価をもらえていると思っていいでしょう。
とはいえ、まだ内定が出たわけではありません。
浮かれ過ぎて、他の企業の選考に支障が出てしまわないよう、気を引き締めてください。
⑧面接官が終始笑顔で接してくれる
面接官が最初から最後まで笑顔で接してくれる場合、あなたのことを好意的に思っている可能性があります。
ただし、これについてはダマしフラグの可能性もあるので注意してください。
というのも、今の時代、雰囲気の悪い面接をするとネットで晒されたりするので、明るく和やかな雰囲気で面接を進める企業がほとんどです。
ですので、面接官が笑顔だからといって安心せずに、しっかり受け答えするようにしましょう。
⑨深堀りする質問を積極的にしてくる
応募者が回答した内容に対して、さらに深掘りした質問を多くされる場合、受かるフラグの可能性があります。
深掘りの質問が多い場合、「もっと詳しい内容を聞いてみたい」という面接官の気持ちの表れですので、おそらく好印象を持たれていると考えられます。
こういう質問をしてくる面接官を『意地悪だな』と思ってしまう人がいますが、それは間違いです。
逆に、面接官はなんとか良い答えを引き出そうと、なぜなぜを繰り返してくれているのです。
用意してきた答えが使えずに、焦ってしまうかもしれませんが、面接官を味方だと思うくらいがちょうどいいでしょう。
⑩逆質問を多く求められる
逆質問というのは、求職者側が自由に発言できるような質問をされることです。
「何か質問はありませんか?」
「何か聞いておきたいことはありませんか?」
「その他に気になることはありませんか?」
ほとんどの場合、面接の終盤に出てくる質問ですが、何回も逆質問を求められるのであれば、合格フラグの可能性があります。
面接の段階で、応募者の悩みや不安を取り除いておくことで、内定を出した後に断られるリスクを減らしたいという意図があると考えられます。
逆質問は自分をアピールする絶好の機会なので、事前に2~3個は考えておくといいでしょう。
⑪面接後に現場の社員に会わせてくれる
面接後に現場の社員に会わせてくれる場合、受かる確率が高いと考えられます。
最前線で働いている社員に、わざわざ業務時間を割いてもらうわけですから、会社としても内定を出そうという本気度が見えます。
ただ、面接官以外の人だからといって、絶対に気を抜いてはいけません。
不用意な発言をしてしまうと、その発言がきっかけで不合格になってしまう可能性もあるので、会社の人全員が面接官と思っているくらいがちょうどいいでしょう。
面接で受け答えした内容と相違がないように、気を付けて会話をするようにしてください。
⑫あえて意地悪な質問をしてくる
面接官としては、『内定を出そうと思っているけど、もう一押し本気度を知っておきたい』と思っているときに、あえて意地悪な質問をしてくる場合があります。
例えば、このような質問です。
「営業職の場合、接待には残業代が付かないですが大丈夫ですか?」
「海外勤務を経験しないと、管理職になるのは難しいですがいかがですか?」
「弊社では、3~5年毎にジョブローテーションを実施していますが問題ありませんか?」
ただ、こういった質問は企業側にとっては諸刃の剣です。
応募者の本気度を測ることはできますが、自社のネガティブな部分をさらけ出すことになるので、応募者に引かれてしまうリスクがあるからです。
面接官はデメリットも理解したうえで、こういった質問をしてきているので、合格が出る確率は高いと考えられます。
⑬同席した人事部の担当者がフォローを入れてくれる
最終面接での面接官は社長や役員クラスがメインとなりますが、人事部の担当者も同席することがあります。
もし、面接時に受け答えをした内容について、人事部の担当者がフォローをしてくれる場合、受かる可能性が高いかもしれません。
なぜかというと、1次2次面接の段階で、配属予定の部署から「ぜひ、入社させてほしい」とGOサインが出ていると考えられるからです。
ただ、フォローを入れられるということは、回答内容が不十分ということですの、もう少し具体的例も交えながら受け答えをするように心掛けましょう。
⑭最後まで目を見て話を聞いてくれる
面接官がしっかり目を見て話を聞いてくれているのであれば、高評価してくれている可能性があります。
やはり、目を合わせている時間が多いということは、好意的な気持ちが表れていると考えられるからです。
さらに、面接官が相槌を打ったり、大きくうなずいたりしているようであれば、あなたの回答がしっかり的を得ている証拠です。
自信を持って面接を進めていけば問題はないでしょう。
⑮面接官が応募者の情報をしっかり把握している
『履歴書』『職務経歴書』『1次2次面接の評価』などの情報は、事前に最終面接官である社長や役員クラスの方々に共有されています。
ですが、社長や役員の人は日々多忙にしていることが多いので、なかなか隅から隅まで目を通しておく時間がありません。
そんな中で、応募者の情報をしっかり理解しているということは、面接官が時間を割いて資料を読み込んでいる可能性が考えられます。
合格フラグとまではいきませんが、細かな情報まで把握しているということは、少なくとも応募者に対して興味を持っているといえるでしょう。
⑯入社日の日程調整をされる
面接時に入社日の日程調整をされる場合、ほぼ合格と思っていいでしょう。
例えば、このような質問です。
「今の会社はいつ頃に退社できそうですか?」
「○月からの入社は可能ですか?」
「最短でいつから入社できそうですか?」
この回答としては、「引き継ぎなどもあるため、1~2ヶ月程度は掛かると考えております。」と幅を持たせた回答をしておくのが無難です。
ちなみに、あまりにも長すぎる期間を伝えてしまうと、入社意志が無いと思われて不合格になる危険性もあるので注意しましょう。
⑰面接後に社内を案内してくれる
面接後に人事の担当者が社内を案内してくれる場合、合格フラグの可能性があります。
会社は機密情報を多く扱っていますので、簡単に部外者を立ち入らせることはありません。
社内の案内してくれるということは、『あなたを社員の一員として受け入れますよ』という意思の表れと考えられます。
ただし、案内されている最中も面接の場ですので、気を抜かないように注意してください。
⑱会社のPRや業務の魅力を具体的に語られる
社長や役員自らが、会社のPRや業務の魅力などをアピールしてくる場合、受かるフラグかもしれません。
企業としては『入社してもらう』ことが目的ですが、ただ内定を出しただけでは内定辞退をされてしまう可能性があります。
そのため、少しでも入社志望度を高めてもらうために、自社のアピールをしていると考えられます。
最終面接で落ちるサイン12選
ここからは、最終面接で落ちるサインを12個紹介していきます。
落ちるサインを知っておけば、悪い状況を打開できる策を講じることができるかもしれません。
ただ、必ず不合格になるとは限りませんので、焦らず落ち着いて対応するようにしましょう。
①面接時間が予定より短い
面接時間が予定より短い場合、落ちるサインかもしれません。
最終面接は社長や役員の貴重な時間を割いていますので、内定を出すつもりのない応募者に余計な時間を掛けることはありません。
ただ、面接官の次の予定があって、『巻き』で面接を進めている可能性も考えられます。
面接時間が短かったからといって必ず不合格とは言えませんので、気持ちを切り替えて他社の選考に注力しましょう。
②面接官の反応が薄い
面接官の反応が薄い場合、落ちるフラグの可能性があります。
もし仮に、合格を出そうとしているのであれば、相槌を打ったり大きくうなずいたりするはずだからです。
しかし、普段から表情に変化が無い面接官もいますので、あまり気にせず受け答えをするようにしましょう。
③メモを全く取らない
面接官が全くメモを取らない場合、良い評価をもらえていないのかもしれません。
みなさんも経験があるかもしれませんが、メモを取るというのは意外と面倒だったりします。
もしかすると、面接官から「わざわざ書き残しておく必要は無い」と思われている可能性があります。
④答えた内容に対して深堀りをされない
相手の質問に対して回答をしても「はい、分かりました。」だけで終わる場合、注意が必要です。
もし、面接官があなたのことをもっと知りたいと考えていれば、
「もう少し具体的に教えていただけませんか?」
「そこでどういった工夫をされましたか?」
「それをやり遂げるうえで、何か苦労した点はありましたか?」
このような掘り下げる質問をしてくるはずです。
面接官がすぐに別の質問に移ってしまう場合は、『早く面接を終わらせてしまおう』という意志が表れているのかもしれません。
⑤入社後の具体的な話をされない
面接官は『会社側が想定しているキャリアプラン』と『応募者側が思い描いているキャリアプラン』が合致しているかどうか、確認する質問をするものです。
もし、認識に大きな相違があると、入社してもすぐに辞めてしまう可能性があるからです。
なので、入社後の具体的な話を全くされないのであれば、不合格を出そうと考えているのかもしれません。
⑥逆質問を振られる機会が少ない
逆質問を振られる機会が少ないのであれば、落ちるサインの場合があります。
内定を出すつもりがなければ、わざわざ余計な時間を掛ける必要がないからです。
もしかすると、面接官はなるべく短時間で終わらせようとしているのかもしれません。
⑦他社の選考状況に対して興味を持たれない
面接官が「この人と一緒に働きたい」と思っているのであれば、他社の選考のことは必ず気になるはずです。
内定を出すか出さないかを判断する重要な確認項目なので、面接官が聞き忘れてしまったというのはさすがに考えにくいです。
なので、もし他社の選考状況についての質問が全く出ないようであれば、不合格の可能性が非常に高いかもしれません。
⑧終わりがあっけない
面接終了後に、ちょっとした雑談も無く帰される場合、不合格フラグかもしれません。
仮に、内定を出そうとしている人に対しては、丁重にお見送りをしてくれるものです。
さっさと返されるようであれば、あまりいい評価は貰えていない可能性が考えられるでしょう。
⑨定番の質問しかされない
定番の質問というのは、以下のような内容です。
「志望動機を教えてください。」
「あなたの強みや弱みを教えてください。」
「今の会社の退職理由を教えてください。」
定番の質問だけでは、答える側も模範解答を用意してきているので、本音を聞き出すことはできません。
そのため、面接官は掘り下げる質問をしたり、角度を変えた質問をしてくるものです。
もし定番の質問しかされないのであれば、もしかすると高評価を貰えていない可能性があります。
⑩沈黙が頻繁にある
沈黙が頻繁にある場合、落ちるフラグかもしれません。
回答した内容が的を得ていないために、面接官が困惑している可能性が考えられるからです。
少なくとも、沈黙の頻度が高いのは良いことではないので、受け答えを工夫するなどして挽回するようにしましょう。
⑪仕事に関係のない話が多い
面接の冒頭で、緊張感をほぐすために仕事とは関係無い質問をされることがあります。
ただ、面接の後半でも仕事以外の会話が多い場合は要注意です。
もしかすると、面接時間が余ってしまい、適当な質問をして時間を潰しているのかもしれません。
⑫手元の資料ばかり見ている
面接官が手元の資料ばかり見ている場合、落ちるフラグの可能性があります。
興味のある人に対してであれば、しっかり相手の目を見て話を聞いてくれるはずです。
ただ、普段から目を合わせるのが苦手という人もいますので、一概に不合格になるとはいいきれません。
ただ、少なくとも応募者側は、面接官の目を見て話すように心掛けましょう。
最終面接に挑む前に必ずやっておくべきこと
最終面接で失敗しないためにも、事前準備をしておくことがとても重要です。
面接は面接官主導で進められるため、ミスをしてしまうと取り返すことが難しいからです。
ここからは、最終面接に挑む前に必ずやるべきことを3つ解説していきます。
1次~2次面接でのやり取りを振り返る
最終面接に挑む前にまずやるべきことは、1次2次面接でのやり取りを振り返ることです。
なぜなら、最終面接で1次2次面接と違うことを言うのはNGだからです。
これまでの応募書類や面接の内容は、すべて面接官にレクチャーされているので、もし今までと違うことを答えてしまうと「何が本当なのか分からない!」となってしまいます。
応募書類を読み返したり、これまでの面接内容を思い出したりして、芯がブレないようにしておくといいでしょう。
最終面接で予想される質問の回答を用意しておく
1次2次面接では、『業務上で必要なスキルや資質があるか』『入社意欲はあるか』ということを中心に見られる場合が多いです。
一方で最終面接は、業務上で必要なスキルや資質を満たしていると判断された応募者の中から、『社風や理念は合いそうか』『志望意欲は高いか』『会社に貢献してくれそうか』を見極めるための場といえます。
ですので、以下のような質問が出てくることを想定して、回答を用意しておきましょう。
- どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
- 同業他社ではなく、なぜ当社を選ばれたのですか?
- 5年後10年後はどのような仕事をしていたいですか?
小見出し3 選考中の企業の志望度とスケジュールを整理しておく
一番最悪なのは、せっかく内定が出たのに、他の志望度の高い企業の選考が終わっておらず、泣く泣く内定を辞退せざるを得ない状況になることです。
そうならないためにも、スケジュール管理をしておくことは非常に重要です。
ほとんどの場合、企業側から内定が出たら、1週間以内には承諾するかしないかを回答しなければなりません。
(2週間も3週間も待ってくれるという企業はめったにありません。)
志望度の高い1位2位は、なるべく同時期に最終面接ができるように調整しておくのがいいでしょう。
もし調整が難しい場合は、今回受ける企業から『仮に』内定が出たらどうするかをしっかり考えておく必要があります。
まとめ:最終面接で受かるサイン・落ちるサイン
今回は最終面接で『受かるサイン』『落ちるサイン』について解説しました。
サインが出たからといって一喜一憂しても仕方がありませんが、ある程度の目安として役に立つはずです。
事前準備をしっかりして、自信を持って最終面接に挑むようにしましょう。
みなさんに良い結果がでることをお祈りしています。
ぜひ、最後まで諦めずに頑張ってくださいね!