転職エージェントとは、転職をしたい個人と、人材を探している企業の仲介人として、キャリアアドバイザーが求職者の転職活動をサポートするシステムのことです。
求人誌やネットで自分で調べて探すよりも、アドバイザーというプロのサポートを受けたほうが調べる時間や、見落としなどが少なく、短期間でより希望に近い企業に就職できる可能性があるでしょう。
この転職エージェントというサービスを使う人も幅広くいると思いますが、「40代は断られる」「40代には無謀」などといったことを聞いたことがある人もいるでしょう。
この記事では、本当に40代の転職エージェント活用はやめたほうがいいのか、なぜ断られるのか。
また、断られないために40代の人が出来ることや、他の転職活動方法などをご紹介します。
40代でも転職で成功している人は沢山いますので、あなたの転職も成功させるために、参考にして頂けると幸いです。
転職エージェントの魅力
転職エージェントには、エージェントと呼ばれるプロのアドバイザーがいること以外にも様々な魅力があります。
その魅力とは、以下のようなものです。
ハローワークなどとは別物
仕事を紹介してくれる代表的なものとして、ハローワークを想像する人は多いと思います。
しかし実際のところ、ハローワークとは全くの別物です。
ハローワークが仕事の紹介までで終わるのに対し、転職エージェントはキャリアカウンセリング、応募、面接日の日程調整など、様々なことをしてくれます。
求人に掲載されていないものも紹介してくれる
転職エージェントは、実は転職サイトとは異なります。
転職サイトは掲載してあり自分で最後までの行動を行うのに対し、エージェントは最初から最後まで二人三脚のような状態で協力してくれます。
そのため、自分の希望を伝えると掲載に無い、自分の希望に合いそうな求人まで紹介してくれます。
職務経歴書や履歴書の添削
転職エージェントのサイトには、職務経歴書や、履歴書を作成するページがあることがあります。
そこを作成してエージェントにみせると、会話の中などから、もし足りないものや書いたほうが良いことがあるとアドバイスなどをくれて、その後の書類確認までしてくれます。
これにより、自分一人では作成できないクオリティの履歴書等が出来て、面接の時に有利になれると言えるでしょう。
面接対策
転職エージェントから紹介される企業は、エージェントが事前にリサーチしていたり、過去に採用までを達成した実績のあるものが多いです。
そのため、その企業に合った模擬面接というものを行ってくれます。
模擬面接をしておくと事前の対策も取れるため、内定率は上がることが多いです。
そもそも40代で転職エージェントは無謀なのか
結論から言いますと、40代で転職エージェントを利用するということは、全然無謀なことではありません。
エージェントは数多くの企業にもいますし、その数多くの企業で仕事を紹介している企業も沢山います。
そのなかで確かに40代の求人があまりないところや、40代を受け入れないエージェントはいると思いますが、逆に「40代募集」といったようなエージェントもいます。
特別なスキルが無い人でも、しっかり自分に合ったエージェントを探せば40代での利用は問題なく出来るでしょう。
転職エージェントで断られる理由3選
では40代で転職エージェントに紹介を断られる理由はどのようなものがあるのかみていきましょう。
1. 利用者に紹介できる求人がない
例えば、年齢が高い人を採用する企業側の理由としては、その職種に対する経験値があったり、即戦力としての期待、マネジメント経験者など、若年層では難しいものを求めると思います。
しかし、求人を出している企業が作業員であれば十分といった募集ばかりをかけていた場合、年齢の若い人と40代であれば、若い人のほうに紹介をするでしょう。
2. 転職エージェントによっては、求人そのものが少ない
利用者が希望の条件を伝えたときに、本当に紹介できる求人が無い場合です。
これは時期にもよりますし、希望条件の細かさにもよりますが、個人としては少し条件を広げてみるというのも良いかもしれません。
3. 転職エージェントの対象外になっている
40代が対象外になることはエージェントそのものではほぼないと思いますが、転職回数や勤続年数など、過去の実績により企業側の条件をみたしていないと紹介をしてもらえないこともあります。
以上のように、転職エージェントを年齢で断られる場合は、40代が悪いのではなく、そもそも選んだ求人が40代の人には合っていないということが多いでしょう。
転職エージェントに登録する際は、しっかり下調べをして、自分に合っているものをいくつか登録するといったようにしたほうが、断られてイヤになってしまうということは少なくなると思います。
転職エージェントで断られない方法と、エージェントの選び方
転職エージェントに断られない方法は大きく2種類があります。
ひとつは、総合型転職エージェントに登録することです。
「リクルートエージェント」や「doda」などがこれにあてはまりますが、この総合型転職エージェントの良いところは、求人数が多いところです。
様々なジャンルの求人があり、エージェントに伝える際に特に職種を絞らなければ数多くの中からお互いにマッチした仕事を紹介してくれます。
そしてもうひとつは、希望職種に近い転職エージェントを利用することです。
もちろん希望している職種に対して、自分が全くの未経験であれば紹介してもらえる可能性は低くなってしまうと思いますが、基本的には自分がある程度特化して培ってきたものがあるのであれば、このようなエージェントを利用すると見付けやすいと思います。
転職エージェント以外のおすすめ転職方法3選
転職エージェントが40代でもちゃんと調べれば利用できることはわかったと思いますが、それでも過去に断られたトラウマがあったり、今後断られたらどうしようと思う人も多いと思います。
そこで、転職エージェント以外に仕事を探す方法をご紹介します。
ハローワーク
ハローワークは各自治体などにあるサービスで、無料で職員と話をして仕事を探せるサービスです。
ハローワークにあるパソコンなどで絞り込みの検索も出来て、自分の条件の求人があったらそこに応募を自分でするというシステムです。
ネット求人
特に最近ではスマホのアプリなどでも色々な企業が求人を掲載しています。
特徴としてはアプリで操作性がしやすく、細かい条件まで検索出来るというところです。
勤務地や、給料、雇用形態などを選択していけば絞り込んでくれるため、非常に探しやすいです。
もうひとつメリットとして、更新が頻繁に行われるため、こまめにチェックしておくと比較的早く希望の求人が見付かるかもしれません。
スカウト型サービス
転職エージェントに似ていますが、違う点は、スカウトがくるというところです。
このような求人はスカウトでくるため年収も当然多くもらえ、役職者として活躍することが多いです。
過去の自分の実績として少しでも自信があるのなら、登録しておいても良いと思います。
まとめ
近年40代、もしくは50代などでも転職をする人は増えてきています。
転職をする際につかうコンテンツとして、転職エージェントはとても便利で且つ希望に合った仕事を見付けやすいものだと思います。
しかし、ちゃんと調べて自分の状況に合ったエージェントを選ばないと、断られた時に年齢のせいだと思い込み転職活動に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
そうならないよう事前準備をしっかりおこない、また、並行して自身で別の転職サイトを調べて、スムーズな転職活動を出来るようにしましょう。