「リスキー[risky]」と「リスク[risk]」で違うところは、「品詞」と「役割」です。
日本語に訳したときに意味が似ていても、この二つが違えば、使いどころも変化します。
使い分けに注意しましょう。
「リスキー」とは?
リスキー[risky]とは
品詞は「形容詞」です。
主な意味は「危険な」、「冒涜的な」です。
そのまま「リスキー」と使うこともあります。
何かを始めようとすることに対して、ネガティブなイメージを感じるときに使うイメージですね。
例文
”A risky action”「危険な行動」
「An action」は名詞です。
これに「risky」という形容詞を修飾しています。
例文2
“This plan is risky” 「この計画は危険が伴う」
「This plan」は名詞です。
これに「risky」という形容詞を修飾しています。
(これには補語という文法が使われていますが、文型も関係するので、ここは置いておきます。
)
例えるなら、パンケーキにチョコソースをかけているイメージでしょうか。
(危険なチョコソースがかかっているパンケーキは食べたくないですね)
「リスク」とは?
リスク[risk]とは
品詞は「名詞」です。
主な意味は「危険」や「恐れ」です。
そのまま「リスク」と使うこともあります。
何か物事に対して追加でネガティブなイメージを持たせるときに使うイメージですね。
例文
“Risk and medicine” 「薬とリスク」
「medicine」は名詞、そして「risk」も名詞です。
「薬」と並べるために、「リスク」を無理やり形にして持たせているイメージです。
だから、接着剤のようなものが必要です。
そこで出てくるのが「接続詞」や「前置詞」。
例文2
“He put them at risk.” 「彼がリスクを招いた」
「at」が前置詞になります。
例えるなら、パンケーキとパンケーキを、何もないとくっつかないから、間に接着剤代わりとしてクリームを挟むイメージでしょうか。
(危険パンケーキは食べたくないですね)
「リスキー」と「リスク」の違い
「リスキー[risky]」と「リスク[risk]」で違うところは、「品詞」と「役割」です。
まず、品詞が違います。
「risky」は「形容詞」で、「risk」は「名詞」です。
そして、品詞が違うということは、それぞれの役割も違ってくるということになります。
「形容詞」は、他の言葉を修飾するときに使います。
他の言葉とは、「名詞」のことです。
また、補語にもなりますが、文型も関係するので、ここは置いておきます。
さきほど書いたように、「形容詞」は、チョコソースのような役割を果たします。
言い換えると、名詞を飾り付けたり、より詳しくすることができる品詞なのです。
ただ単純に「パフェ」と言われるよりは、「チョコレートパフェ」と言われたほうがより具体的になりますよね。
そしてさらに美味しくなります。
一方で、「名詞」は、人や物事そのものを表すときに使います。
極論を言うと、「名詞」だけでも言葉として成り立つのです。
「パフェ」にわざわざ有料でトッピングを付けなくても、普通に美味しいよねってところでしょうか。
逆に、トッピング単体でオーダーする人は見たことがありませんよね。
このように「形容詞」も単体で使うことはできないのです。