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「東京スタジアム」と「味の素スタジアム」の違いについて分かりやすく解説

東京スタジアムと味の素スタジアムの違い

「東京スタジアム」と「味の素スタジアム」の違いは、開催される大会のスポンサーに「味の素株式会社」が含まれているか、いないか、によります。

主に国際大会では「東京スタジアム」が使用されます。

「東京スタジアム」とは?

東京都府中市にある多目的スタジアムで、球技及び陸上競技に使用されています。

2001年のJ1開幕節であるFC東京vs東京Vの試合がこけら落としとなりました。

もともとは2013年に開催されるスポーツ祭東京2013の主会場になることを想定して陸上競技場として設計されましたが、補助グラウンドの整備遅れにより日本陸連第1種陸上競技場の公認を得られなかったため、開場以来しばらくはサッカー・ラグビーなど球技専用の競技場として利用されました。

2002年のFIFAワールドカップではサウジアラビア代表の練習場として利用されたほか、FIFAワールドカップ・オフィシャルコンサートの開催地となりました。

スポーツのほかに野外コンサートやフリーマーケット、自動車メーカーの展示会場など各種イベントの会場としても使用されています。

「味の素スタジアム」とは?

味の素スタジアムは「味スタ」の愛称で親しまれている東京都府中市にある多目的スタジアムです。

2001年に開設したJリーグのFC東京、東京ヴェルディ1969の本拠です。

2003年、施設命名権(後述)により「東京スタジアム」から「味の素スタジアム」に改名されました。

味の素スタジアムは日本の公共施設としては初のネーミングライツ導入施設です。

ネーミングライツとは、スポーツ施設などの名称にスポンサー企業の社名やブランド名を付与するもので、いわゆる「命名権」と呼ばれ、スポーツ施設などの運営資金調達のための重要な手法の一つとして定着しています。

味の素スタジアム周辺には関係会社である味の素AGF株式会社の名称がつけられている「AGFフィールド」や、製品名がつけられた「アミノバイタルフィールド」「おにぎり丸広場」、コーポレートキャラクターの名前がついた「アジパンダ広場」があります。

「東京スタジアム」と「味の素スタジアム」の違い

「東京スタジアム」と「味の素スタジアム」は同じ施設を指し、国内の大会のほとんどの場合は「味の素スタジアム」の名称が使用されています。

それに対して「東京スタジアム」の名称が使用されるのはどのような時でしょうか。

それは国際大会、例えばFIFAワールドカップやラグビーワールドカップで、スポンサーに味の素株式会社が含まれない場合です。

スポンサーではないため「味の素」という企業名が使えず、「東京スタジアム」の名称が使用される、というわけです。

これと同じことが2002年FIFAワールドカップで使用された「日産スタジアム」でも起こりました。

チケットに「横浜国際総合競技場」と書かれていると、実際に会場に行かれる方はちょっと混乱してしまいますよね。

同じ施設なのに2つの名称がある場合は、「スポンサー」の存在が名称の使い分けの基準となります。

たしかに、実際に大会開催のためにお金を払って宣伝している企業に対して、開催場所をキャスターが伝えるたびに(大会開催のためにお金を払っていない)企業の宣伝になる、というのは不公平ですよね。

企業の名前が呼ばれる=視聴者などに無意識に認知され企業の利益につながる、となりますので、それを避けるため大会開催のスポンサーにその企業が含まれない場合は、施設命名権を使用する以前の名称を使うことになっています。

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