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【仕事診断】マーケティングリサーチャーに向いてる人3つの要素

マーケティングリサーチャーに向いてる人

マーケティングリサーチャーという職種に聞き覚えの無い方も多いと思います。

常に業界動向をウォッチし、企画やキャンペーン戦略を練っていくお仕事になります。

それだけでは、イマイチどんなお仕事かイメージできていないと思いますので、今回はマーケティングリサーチャーとして現役で働く方に、具体的な仕事内容や仕事のやりがい・向いてる人の特徴をインタビューしましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。

マーケティングリサーチャーの仕事内容と給料

マーケティングの画像

仕事内容

所属する業界の動向を追って、戦略を練っていく仕事です。

自社の手がけるコンテンツやキャンペーン、販促活動の現状や反響を集計します。

そこから反省点や課題点を分析し、次の方向性を決めていきます。

例えば、話題のキャラクターを施設に招くイベントを企画したとします。

しかし、反響がイマイチだったり、目標としている集客に結びつかなかったケースがあります。

ここからの仕事が重要であり、仮説を立てていきます。

「悪天候が続いたのか」や「他社施設でビッグなイベントがあったのか?」や「その土地に関する行事が行われていたのか」など集客が届かなかった原因を幾つも考えていきます。

そこから、次年度はどういったイベントが有効か考えたり、現場の声を拾ったり来場してくれたお客様の意見を吸い上げし、戦略を練っていきます。

他にも色んな要素が絡み合い、戦略を立てていきますが、ターゲットをどこに絞るかも重要な作業です。

私たちの仕事ではファミリー層が大きなボリュームゾーンとなるので彼らの興味を惹くイベントや販促活動を計画していきます。

そして、競合他社が新しい施策を発表したらその施策の狙いや目的は何なのか考え、自社に置き換えて良いところは盗めないか考えたりします。

給料・年収

勤務先・職層によって異なりますが、平均的に年収300~400万円前後です。

マーケティングリサーチャーの仕事のやりがい

提案する画像

仕事のやりがいは二つあります。

まず、自分が精魂込めて手がけた販促活動や関わったプロジェクトが反響に繋がることです。

お客様がまた来たいと思える施策を考えられることは大きなやりがいとなり、もっと目の引くイベントを企画していこうと更なるやりがいに繋がります。

もちろん、全てが成功に結びつくわけではありません。

集客や反響に現れず、厳しい現実を目の当たりにすることも沢山あります。

そういった時こそ、冷静に原因を分析し、どこに問題があったのか自分だけでは考えず、チームのメンバーを巻き込んで課題解決に近づけていきます。

もう一つは、自社内で完結する仕事ではないという点も魅力的だと感じております。

上述しましたが、業界の動向を探ることも重要な作業で競合他社がどんな作戦を仕掛けるのか、常に外にもアンテナを張っていく必要があります。

これは地味な仕事に見えますが他社様がどんなプロセスでこのキャンペーンやイベントを企画したのか、狙いを知ることで自分の新たなアイデアに繋がったり、学べることが多く意外と面白い経験となります。

マーケティングリサーチャーの仕事で辛いこと

成功と失敗の分かれ道

辛いことは結果に結びつかないことです。

自分の企画した施策が目標通りにいかず、失敗に終わることも多くあります。

重要な指標としては来場人数や客単価です。

ここを週間や月間でチェックするのですが、目標人数に届いていなかったり、客単価が伸び悩んでいたりすると胸が詰まる思いです。

お客様に「あなたの企画したイベントはつまらないから行かないよ。」と冷酷な言葉を真正面から浴びているような感覚に陥り、モチベーションが上がらなくなることも多々あります。

同時にビジネスの難しさや数字として分かりやすく結果に出てくるこの仕事ならではの厳しさも学べたと思います。

また、現地では紙のアンケートを収集し、HPやモバイル会員の方々からはWEBアンケートを収集しております。

そこにも「もう子供を連れてきたくありません。」、「口コミを見て来たものの期待はずれだった」といった厳しいコメントを目にすると悔しい思い出溢れます。

お客様一人一人の目線やこだわりは異なるので一人でも多くのお客様に愛される施設づくりの難しさを学べます。

マーケティングリサーチャーへ向いている人の特徴3つ

向いてる人の特徴
  1. 戦略性
  2. 計画性
  3. 周りを巻き込む力

①戦略性

自身で仮説を立てて、戦略を立てていくスキル。

自ら課題検証し、調べていくスタイルを主体的に行います。

誰かに言われたから行動するのではなく、自分から情報を収集し、分析し、課題発見していく。

これだけでも普通のマーケティングリサーチャーと大きな差が付きます。

戦略を練るためには一つの分野について詳しくなったり、アイデアを引き出すスキルが欠かせないので自らそういった情報が集積している空間や人物に飛び込みます。

例えば、大きな展示会場などで開催されている見本市やマーケットショーなどが分かりやすいかと思います。

そういったイベントに足を運ぶと自然と情報が目の中に入ってきたり、業界の最新情報や最先端情報を知ることが出来ます。

また、場合によっては新たな取引先の開拓や同じような方向性を目指す企業の担当者と出会えたりして意外なコネクションが生まれるケースも少なからずあります。

なので、自分から情報の波に突入していく姿勢があると良いと思います。

②計画性

長期に渡る計画をコントロールでき、スピーディーにPDCAを回していくスキルです。

これは正しくは””時間意識””という言葉にも置き換えられると思います。

時間意識を持って、計画を練っていく、また人やモノを動かしていくスキルは必要な要素です。

計画性といっても計画通りにいかないことも沢山あるので軌道修正していく力も持ち合わせていくと良いでしょう。

私の仕事は現場ありきの仕事だったので現場からの報告を受けることが多くあります。

それは会社にとって大小問わず、受けています。

そこから私の上司だったりプロジェクトの責任者に迅速に報告し、対策を考えていきます。

短期、中期、長期で色んな施策はありますが、会議や打ち合わせの時間は限られているので少しでも有意義なものにする為に、その会議の目的は何なのか?を決めておくことでまとまらなかったケースでも次回の議題が明確に定まり、参加者も話すテーマに集中できます。

③周りを巻き込む力

自分一人だけで出来ることは限られてくるので賛同者を募り、効率的に作業分配していくスキル。

自ら周囲のメンバーに働きかけていくことが重要で、それぞれの個性や得意分野を活かす為に適材適所な人員配置が求められます。

特に、何か企画を手がける際はそれに対する自分の熱意や思いを忠実に伝えることで説得力は増し、共感者を増やすことが出来ます。

主体的に仲間に働きかけ、自分が「あなたの力を必要としている」という自己開示が必要です。

その為にも日常的なコミュニケーションで関係性を育んでいくことが必要ですし、トラブルがあった際の相談できる関係を多く作っていくことが出来ます。

本当に良い組織というのはやらされている協調性ではなく、相互の信頼関係が強固であるからこそ前進していると思います。

まずは、行動して一緒に参加してくれるメンバーを集めることが大事です。

マーケティングリサーチャーへ向いていない人の特徴3つ

向いてない人の特徴
  1. 粘り強くない
  2. 凝り固まった価値観
  3. 成果を追い求めていく考え方がない

①粘り強くない

まず、この職業は仮説を出してナンボな仕事です。

調べることの重要性を認識するのと同時に、どうしたら問題解決に導けるのか?自分で次々に仮説を掘り出していく姿勢が求められます。

「施策のどこに原因があったのか?」、「途中まで好調だったのに何故集客が伸び悩んだのか?」出てくる仮説が多ければ多いほど、次の戦略への道筋は開けますし、課題解決に近づきます。

粘り強く、自分で問題提起して、アイデアをイメージしていく。

これが続かない人にとってはしんどい仕事だと思います。

マーケティングリサーチャーは成果を出せば大きなやりがいを掴めるかもしれませんが、こういった地味な作業の積み重ねが非常に重要になってくるのです。

そこを勘違いして、「現場を動かせる華やかな仕事」という価値観で入社するとかなりのギャップを感じ、しんどくなってきます。

②凝り固まった価値観

「去年こうだったから」や「例年通り」という言葉はこの仕事ではあまり使いません。

例えば、消費税増税、ウイルスの出現などに大きく起因します。

昨年と今年では社会情勢もモノの価値観も大きく変わっている可能性があります。

むしろ、昨年ではなく、一昨年のデータを活用した方が成功に繋がることもあります。

だからこそ、「必ずこうだ。」という絶対的な価値観は排除し、幾つかの仮説を組み合わせ、方向性を決め、選択肢がある中でこれが最もベターだろうという感覚を磨いていきます。

ここは仕事をしながら鍛えられるポイントかもしれませんが固定観念やいわゆる頭の固い人にとっては難しく感じると思います。

柔軟な発想を取り入れ、常に自身の感覚や価値観をアップデートしていく姿勢がとても大切であり、そういったマインドを持っている方々が一つの集合体となって集まっている組織は強いと思います。

③成果を追い求めていく考え方がない

最終的にはこのお仕事も結果ありきの仕事なので数値目標や自身が関わったプロジェクトの反響があったか貪欲に追いかけていくマインドが必要です。

ただデータを集めて、分析し、上司に報告する仕事だったらこの仕事の価値は薄れますし、社としても必要なポストではありません。

他の人がやらない仕事を専任で受け、他社にはない視点でアイデアを創出し、そこで力を発揮するからこそ、初めてこのお仕事のバリューは生まれると思います。

もちろん、利害関係も発生するお仕事なのでコミュニケーションスキルや監督能力、関係調整スキルといった要素も必要になってきますが、がむしゃらに目標達成していく姿勢、ゴールにたどり着く為に何が必要か限られた時間の中で集中して、方策を考えていく。

社内の重要なポジションだからこそ求められるビジネスのベーシックスタンスがこの仕事にも必要ということです。

マーケティングリサーチャーになるには?

面接官と握手

特別な資格は必要ありません。

仕事柄パソコンを使うことや電話対応の時間は多いので基本的なビジネススキルがあれば就職は可能だと思います。

しかし、企業の中でこういったポジションを専任で置いていたり、ピンポイントで配置する企業様は少ないと思うので希望される場合はしっかりと条件を絞ったり求人や業界を細かく絞ってじっくり調べると道は開けてくると思います。

この仕事は華やかな仕事に見えますが地味で粘り強さも必要なスキルです。

営業や販売に比べると成果が見えづらい職種かもしれませんが、自分の現在地に満足するのではなく、常に自己を高めていく姿勢が求められます。

だからこそ、今回はこの仕事の厳しさや難しさを多く語らせていただきました。

是非、参考にしていただければと思います。

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