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【直撃取材】消防士の給料は?仕事内容、なるには何をすれば良い?

消防士に向いてる人

男性の方は、子供頃から消防士へ憧れている方は多いのではないでしょうか?

消防士は筋肉があってかっこいいイメージで、仕事としても安定しており、危険は伴いますが、なりたいと志している方は多いです。

今回は、現役の消防士(政令指定都市)の方へ、仕事内容や給料、向いてる人の特徴などをインタビューしましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。

消防士の仕事内容と給料

仕事内容

各指定されている都市の災害の対応にあたることが一番の木て駅となりますが、仕事は災害の対応だけにとどまることはありません。

消防署での業務は大きく分けて3つ、「総務」「予防」「警防」になります。

総務

「総務」では、主に職員のことに関する業務を行います。

例えば、経理担当や職員の管理担当、さらには教養担当や庁舎担当など、消防署の管理をしています。

予防

「予防」では、主に建物の検査を行なっています。

例えば、消防設備は設置基準に適合しているのか、出火してからの避難経路はできているのか、マンションならば連結送水管はついているのかなどを建築図面から似ていくことになります。

さらに、小学校などの期間での防災訓練や、建物の査察業務までを担っています。

警防

「警防」では、消防活動を統制する場所の設置や、消防水利に関する業務、さらには救急業務や消防装備に関する業務を行っています。

また、地域との関わりも多く、消防少年団や消防団の管理などを行っています。

給料・年収

1年目 450万円程度

2年目 520万円程度

それ以降は、役職によって変わってきます。

消防士の仕事のやりがい

消防士は世間一般的には、火を消すこと、病気の傷病者を救急車に乗せて運ぶことなどが知られていますが、実はもっと多くの業務が存在しています。

災害の電話を受け取る中枢の司令室業務や海外からのお客さんに対しておもてなしをして、海外に向けての日本の消防を発信している部署などの特殊な部署も存在しています。

そのため、消防士になってから自分の意思が変わってきたとしても、様々な部署での仕事を経験できるので、成長の幅は無限大です。

人を助けることはもちろん、災害の発生を未然に防いで行くのも消防士の仕事です。

様々なことを総合して、地域の安心安全を守り、さらには自分自身の成長も見込むことができる部分が消防士になることの最大の魅力であると感じます。

さらに、消防士として得た知識は一生ものです。

特に、災害大国である日本では、災害に対する知識や技術を知っていることで、様々な部分で汎用性が高いので、地域住民だけではなく、自分自身の身近な存在を守る知識にもなるのです。

消防士の仕事で辛いこと

消防士の世界で辛いことは、「雑用業務」「仮眠時間の減少」「災害現場での悲惨な現場」です。

雑用

消防士一年目の人には、基本的に雑用というものが存在します。

雑用の内容としては、トイレ掃除からゴミ捨て、さらには食堂の掃除や消防車両の清掃までを担っています。

もちろんこれだけには限らないので、休憩できる時間はあまりありません。

仮眠時間の減少

消防士一年目には深夜業務が終わった後にも訓練を行います。

消防士となれば、世間からはプロとして扱われることになります。

しかし、経験や技術が伴っていないことから自主訓練や簡単な活動訓練を行います。

そのため、仮眠時間は減少し、平均的な仮眠時間は3~4時間がほとんどになることもあります。

このことから、かなり睡眠の質の減少や乱れが出るようになります。

災害現場での悲惨な現場

災害現場では非常に悲惨な現場もあります。

そのため、血を見るのが苦手な人は非常に大変な現場となります。

また、事件性も出てくることから警察との連携もあるので、非常に大変な現場となることもあります。

消防士へ向いている人の特徴3つ

向いてる人の特徴3つ
  1. 気が使える人
  2. 消防に関する知識を貪欲に勉強できる人
  3. チームとして働くのが得意な人

①気が使える人

気が使える人に関して、現場での活動と消防署内での動きに関係しています。

現場では、非常に多くの危険があります。

例えば、消防車が狭い住宅の塀にぶつかる危険や多くの資機材が出ていることから職員がつまづいて受傷する危険性、さらには家事の現場に行くとホースがたくさんとおていることから、ホースが絡んでしまう危険性や床の燃え抜け危険など本当に多くの危険が隣り合わせになっています。

これらの危険性にいち早く気がつき、率先して声を出していくことが求められます。

さらに、消防署内では消防職員以外にも都民のお客さんや外部団体の幹部職員が訪れることもあります。

この時に、気が使えるようになることで、消防署内での動き方が変わっていくことや与えられる業務の量と質にも関わってきます。

そのため、気が使えるようになると、消防士としても事務業務の時もいい仕事ができるようになります。

②消防に関する知識を貪欲に勉強できる人

消防に関する知識を貪欲に勉強できる人に関して、消防士は非常に多くの知識を必要とする仕事です。

初めにも話をしたように、消防士には様々な業務があります。

そのため、かなり多くの学問を学ぶことになります。

例えば、無線に関する資格を取らないと消防車に乗り、出場時に行う無線の作業や、現場での無線作業ができなくなってしまいます。

さらには、消防士だとしても、救急の現場に行く可能性も大いに出てくるので、救急の知識を勉強しなければいけません。

加えて、防災訓練を行うこともあるので、消化器の諸元性能や使い方をマスターしておく必要があります。

これらのことから、本当に多くの知識が必要になってきます。

近年では地下鉄サリン事件の背景から、化学災害に対応していく能力や、大災害に備えて銃器の取り扱いに関しても勉強していく必要があります。

③チームとして働くのが得意な人

チームとして働くのが得意な人に関して、消防士は基本的にチームで働くことになります。

比較的大きな部隊でいうと、大隊というものがあります。

政令指定都市では多くの地域で交代制勤務員が3つの部に分かれており、その1つを大隊といいます。

これは本署や出張所全てを含みましす。

さらに、これを分解した部隊を中隊と呼びます。

中隊では基本的に消防車2台分の人数となり、おおよそ8〜10人編成となります。

中隊は大体と違い、本署と出張所で別れます。

この中隊は兄弟のようなもので、火災などの規模の大きな災害時には多くの連携作業をすることになります。

チームとして動くことでより早く災害の収束を行うことができます。

この舞台をさらに分解すると、小隊と呼びます。

小隊では、消防車1台分の人数となり、4〜5人編成となります。

小隊で動くことがあるのはPA連携などの救急現場や、消防署内での動きは基本的に小隊ごとになります。

このように、個人で動くことが無いためチームで働く能力が求められます。

消防士へ向いていない人の特徴3つ

向いてない人の特徴3つ
  1. 睡眠時間をとらないと無理な人
  2. 大きな声を出すことが苦手な人
  3. 体育会系な職場が苦手な人

①睡眠時間をとらないと無理な人

睡眠時間をとらないと無理な人に関して、消防士は仕事中の仮眠時間がかなり少なくなる可能性があるためです。

先ほども話をしたように、消防士1年目の職員は仮眠時間を削って消防活動用の訓練を行います。

そのため仮眠時間が少なくなります。

さらに、地域によっては受付業務を行っている場所があります。

夜中も窓口に駆け寄ってくる地域の方からの通報があります。

そのため、夜中も時間交代で受付業務を回しています。

これで仮眠時間が1時間減少します。

加えて、夜中にも災害活動が入電することがあります。

仮眠をとっていた職員も全員飛び起きて災害の現場に向かうこともあります。

大きな災害になると、夜通しの災害対応活動になるので、仮眠時間はなくなります。

全ては、地域住民のために働いているので、仮眠時間よりも災害対応がメインになります。

このことから、睡眠時間が取れないと無理な人は向いていません。

②大きな声を出すことが苦手な人

大きな声を出すことがにがてな人に関して、これは災害対応をしている時のことに関与してきます。

大きな火災の現場になると、何十台もの消防車が出場して災害対応にあたります。

そのため、消防車のポンプ機能を活用することから消防車のエンジン音が重なり合います。

さらに、多くの地域住民が心配の眼差しで現場付近の状況を見ていることから人の声も混ざります。

加えて、多くの消防職員が活動中で、放水もしていることから周りの声はほとんど聞こえません。

これで火災現場に入ると、面体と呼ばれる空気呼吸器をつけいているため、2階で活動する隊員からの声はほぼ聞き取れません。

これらのことから、大きな声を出すことができれば、体調からの指示に対して反応ができたり、危険を察知した時に他の隊員に情報を共有することができるの、大きな声を出すことは重要です。

③体育会系な職場が苦手な人

体育会系な職場が苦手な人に関して、消防士としての働き方が非常に関係しています。

まず、消防職員のほとんどは運動部系の部活出身であり、中には大きな大会で結果を残している人や、部活内でも部長や副部長を務めている人が多くいました。

そのため、職場での上下関係は民間企業よりもはるかに厳しい世界です。

中には部活をやっていた時よりもきついと話している人もいます。

さらに、消防士は階級によって隊員と隊長色などが分けられていることが多くあります。

そのため、命令系統がしっかりしていなければ、消防活動が曖昧な動きになってしまうことから、非常に危険な状況になりかねません。

そして、これが交代制勤務員になると、24時間10分が正規の勤務時間になることから、1日以上職場で過ごすことになります。

体育会系の職場に24時間拘束されることは、部活で行ってきた数時間とは比にならないくらい気を使うことになります。

消防士になるには?

各自治体で決められている公務員試験の消防士の区分で試験受験申し込みをします。

そして、1次試験の教養筆記試験・2次試験の体力試験と面接試験に合格すると晴れて消防職員となります。

しかし、高い倫理観と崇高な理念の元、自分の愛する地域を守れることは非常に誇り高き仕事になります。

また今よりも命の尊さに触れることができる仕事になりますので、全力で頑張ってほしいです。

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