「就職先がなかなか決まらず、もうどこでもいいからとりあえず内定がほしい!」そう思っていませんか?
周りのみんなが内定をもらい始めていたり、離職期間が長期に及んでいるなど、焦る理由も人それぞれしょう。
では、早く内定をもらうために、内定をもらいやすい企業とは、一体どんな企業なのでしょうか。
その特徴と共に、内定をもらいやすい企業のランキングもご紹介していきます。
内定をもらいやすい企業とは?特徴5つ
なかなか思うように内定がもらえず、とりあえずどこかの内定が欲しい!と思ったとき、多くの人が考えるのが、内定をもらいやすい企業に応募することです。
では、内定をもらいやすい企業とは、一体どのような企業なのでしょうか。
内定をもらいやすい企業の特徴をみていきます。
①人手不足となっている業種の企業
当たり前の事ではありますが、やはり人手不足となっている業種の企業では、内定がもらいやすくなっています。
常に猫の手も借りたいような状態ですので、採用の条件を緩めている場合も多いでしょう。
また、未経験でも内定をもらえる可能性が高いと言えます。
②事業の拡大を進めている企業
現在や将来にかけて、事業の拡大を予定している企業では、その分、大幅な増員が必要です。
そのため、内定ももらいやすくなると言えます。
また、将来性があると評価されれば、企業側の当初の採用予定人数を超えていても、内定が出る可能性もあるでしょう。
このように、今後需要が伸びるであろう業種は、内定ももらいやすくなっています。
③一人でできる仕事量が限られている業種の企業
営業職やIT関連など、一人でできる仕事量が限られている業種も内定がもらいやすいと言えます。
なぜなら、人手が増えれば増えるほど、1日にこなせる仕事量も増え、その分、売上も上がるからです。
ですので、一概には言えませんし、上限はあるでしょうが、そういった企業は、人手に制限をかけることなく、継続的に人員を募集している場合が多いといえます。
④大量に人員を募集している企業
採用の枠が多ければ多いほど、もちろん内定をもらえる確率も上がります。
ですので、そもそも人員を大量募集している企業というのは、内定をもらえる確率も高くなっていると言えます。
⑤それほど有名ではない中小企業
多くの人が知っているような有名な企業には、その分の多くの求職者が応募します。
ですが、あまり名前の知られていない中小企業であれば、そもそも求人を出していること自体が知られていなかったりします。
ですので、それだけ応募者も少なく、競争率も下がり、内定をもらいやすくなると言えます。
内定をもらいやすい企業ランキング【業種別】
先ほど述べた、内定をもらいやすい企業の特徴を元に、内定をもらいやすい企業の業種別ランキングをご紹介します。
内定が今すぐ欲しい!という方は、是非参考にしてみてください。
第5位 IT関連の企業
近年、その便利さから、様々なものの電子化が進んでいます。
保管場所を必要とすることなく、膨大なデータを保管でき、その検索も、素早く、確実に行うことができます。
今や、金融機関から医療現場、保育現場まで、ありとあらゆる所で活用されています。
そんなシステムの開発や顧客対応を行うIT関連の仕事は、今後さらなる需要の拡大が見込める業種です。
1人ができる仕事量も限られているので、より多くの人員が必要になると言えます。
第4位 営業担当を募集している企業
どのようなサービスを提供している企業であっても、多くの企業で営業担当は配置されています。
その分、求人の募集も多くなっていると言えます。
また、顧客ごとに対応を行うことが多かったり、実際にアポイントの時間をとって営業活動へ出向いたりするため、1日に1人がこなせる仕事量は、かなり限られています。
そのため、人員が多いほど、1日にできる仕事量も多くなりますので、今後、売上の向上や事業の拡大を目指している企業では、特に多くの人員が必要になると言えます。
第3位 飲食などのサービス関係の企業
飲食業などのサービス業は、平日よりも休日が忙しいため、土曜日、日曜日、祝日などの出勤は必須となってきます。
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みなどの長期休暇も、よりいっそうかき入れ時となるため、さらに休みをとるのは難しいでしょう。
こういった点は、将来、結婚して子どもが欲しいと思っている人達にとって、子どもとの休みが合わなくなるなどの懸念点となります。
そのため、そういった人達の中で、長期的に働くことを考えている場合には、こういった労働条件は敬遠されてしまいがちです。
また労働時間も、昼過ぎ〜夕方までの客足の少ない時間帯は営業しないお店も多く、中抜けシフトになりがちです。
ですが、これらの要素は考え方によっては、平日の人出が少ないときに出かけられたり、休憩時間が長い分、ゆっくり休んだり用事を済ますことができたりと、プラスの要素にすることもできます。
第2位 保育士を募集している企業
多くの人が知ってのとおり、保育士は慢性的な人手不足です。
基本的に、保育士として働くためには保育士資格が必要です。
しかし、保育補助という形であれば、保育士資格は必須ではありません。
また、保育士資格を取得する場合も、必ず専門の学校を卒業する必要はなく、受験資格を満たした上で、保育士試験に合格することでも、取得することができます。
その上、保育士という仕事は人手不足のため、常に求人も多く、内定ももらいやすくなっていると言えます。
体力的に問題がなければ、転職などの際にも、働き口に困ることはなさそうです。
第1位 介護職員を募集している企業
介護職員も、現在、多くの施設で人手不足となっています。
しかし今後、さらに高齢化が進み、現在よりもさらに需要が大きくなるでしょう。
介護職員は、特別な資格がなくても働けますが、介護に関する様々な資格は、ハローワークの職業訓練などでも取得することができますので、取得もしやすく、取得しておいて損はないと言えます。
また、資格を持ってれば、内定をもらえる確率も上がりますし、資格がない場合と比べて、賃金のアップも見込めます。
さらに、介護職員として出来る業務も増えますので、介護業界への就職を考えている場合は、先に資格を取得しておくというのも、1つの手段だと言えます。
求人数の多い業種
ここまで、内定をもらいやすい企業の特徴から、おすすめの業種ランキングをみてきました。
では実際には、どよのような業種で多くの求人が出ているのでしょうか。
東京労働局より発表されている、「産業別新規求人数の推移(一般)令和3年6月分」より、求人の多い業種5つをご紹介します。
医療・福祉関係
他の業種と比べ、ダントツで求人数が多くなっています。
看護師、保育士、介護職員などがこれに当てはまりますが、保育士、介護職員という、慢性的な人手不足である2つの業種が含まれるため、これだけ求人数が多いというのも、うなずけます。
宿泊業・飲食などのサービス業
ここで言うサービス業とは、飲食店はもちろん、清掃関連や宿泊施設なども含みます。
これらに共通していることの1つに、休日や大型連休が繁忙期だということがあります。
これによって、そういった時期に休みが取りづらく、中抜けシフトにもなりやすいため、人員の定着が難しいのかもしれません。
情報通信業
主に、IT関連の求人が多いと言えます。
IT関連は今、市場が急成長しているので、それに伴い、求人数も多くなってきていると考えられます。
建設業
主に、大工職人や鳶職人などの、建物の建設に関わる職業がこれに当てはまります。
これらの仕事は、肉体労働の上、近年の厳しい猛暑もあってか、こういった職業に就く若者が近年減ってきているようです。
卸売業・小売業
ショッピングモールの販売員やコンビニエンスストアの店員など、様々な「モノ」の販売に関わる職業をいいます。
休日が忙しく、とりわけ賃金が高いわけでもないので、なかなか人員の定着が難しいのかもしれません。
内定をもらいやすい企業の落とし穴
内定がもらえず焦りはじめると、とりあえずどこでもいいから内定が欲しい!と様々なことに妥協してしまいがちです。
でも、「誰でも内定がもらいやすい」ということは、何かしらの理由があるものです。
せっかく就職しても、続けられなければ、元の状態に戻ってしまうだけなので、内定がもらいやすい理由を理解し、納得した上で応募するようにしたいですね。
また、内定をもらいやすい企業に限らず、労働条件が良いのに、常に求人が出ているような企業は、何かしらの理由がある場合が多いので、事前に企業の雰囲気のや、細かな労働条件の確認を行っておくと、より安心です。
まとめ
内定が決まらないと、段々焦りが出てきて、とりあえず内定がもらいやすい企業へ応募しよう!と考えてしまうのは自然なことです。
応募したい企業の特徴を理解し、納得したのであれば、それでもいいと思います。
また、そういった理由で応募したけれど、案外自分に合っていた、ということもあるかもしれません。
ですので、とりあえずやってみるというのも1つの方法として考えてみてもいいのかもしれません。
ただ、できるだけ自分のやりたいことや、希望の条件に合う企業へ就職するために、人とは違う方法で就職活動を行ってみる、という方法もあります。
多くの人は、求人の応募要件に自分が当てはまっていなければ、その時点で応募を諦めてしまうことが多いでしょう。
ですが、そこで諦めずに、自分の強みをアピールしつつ、企業へ交渉をしてみたり、また、求人が出ていなくても、直接、企業へ問い合わせてみるなど、そうすることによって、意外と応募の機会が得られるかもしれません。
そしてさらに、企業に対して、自分の熱意と印象を強く残すこともできます。
他には、企業独自のホームページだけに求人を載せている場合もありますから、手間はかかりますが、そういった所から地道に応募するなども、他の応募者との差別化を図る手段の1つです。
このような、様々な方法も駆使しつつ、自分に合った企業から内定がもらえるといいですね。