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「フルパート」と「正社員」の違いについて分かりやすく解説

フルパートと正社員の違い

フルパートと正社員の違いを簡単にまとめると、非正規雇用労働者と正規雇用労働者の違いで、ほとんど多くの場合でフルパート<正社員の図式が成り立ちますが、フルパートには精神面においての働き方のメリットがあります。

「フルパート」とは?

フルパートとはフルタイムパートの略で、フルタイム=正社員と同じ時間(多くの企業においては約8時間の労働となる)の労働をする、パート=非常勤職員または、非常勤労働者ということになります。

一般的な正社員と同じように、週に5日間、8時間も働く非正規雇用者ということで、企業にとっては大変ありがたい存在でありながら、一方では非正規雇用拡大につながるとして問題であるべきだとする見方もあります。

その名の通り正社員と同じ時間を働けるとあって経済的なメリットがある働き方と言えます。

ですが、本来の短時間パートのメリットである部分が削られてしまう可能性をはらむ側面もあります。

例えば結婚をしていて旦那さんが正社員で配偶者に対しての扶養手当を得ている場合で、妻に当たる方のフルパートとしての所得が一定額を超えることで、扶養を外れる場合があり、扶養手当をもらえなくなるといった事が挙げられます。

「正社員」とは?

正社員とは企業に所属する正規雇用の労働者、または正規雇用職員を指します。

勤める会社にもよりますが、一般的には1日8時間労働の週5日勤務といった形を取る会社が多いのではないかと思います。

勤務時間や給料、各種手当などは会社によって変わってきますが、一般的には無期雇用であり、会社に守られている点で社会保険加入などのメリットが挙げられます。

具体的には厚生年金、健康保険と言った社会保険は、国民年金、国民健康保険に自ら入る必要がある自営業の方たちに比べると納める額も少なく、かつ受給の際には会社からの年金という形で加えられる恩恵があります。

会社に守られるという点においては特筆すべき点だと思います。

また、会社によっても違うのと、会社の業績にもよって変わりますが、多くの場合は昇給、賞与、退職金制度と言ったものがあり、それらにより労働者の生活基盤を支えられやすくなっています。

「フルパート」と「正社員」の違い

フルパートと正社員の違いは、まず雇用形態の違いと言えます。

フルパートは非正規雇用であり、正社員は正規雇用です。

この違いはそのまま、正社員であるかないかという違いになります。

この違いが最大の違いであり、そこから待遇面と堀下がっていきます。

フルパートは多くの場合は時給制になると思います。

対して正社員は月給制としているところが多いかと思います。

手当に関しても、出る手当て出ない手当ての違いがあります。

例えば、交通費、食事補助、資格手当まではどちらも出たとしても、家族手当、住宅手当等は正社員にしか支給されない場合などがあります。

また、仮に同じように手当の項目が一緒だとしても、金額に違いが起こるという場合もあります。

フルパートの方が正社員より待遇面では劣るということがほとんどだと思います。

賃金以外の違いとしても、昇進、異動、会社業績の悪化により人員整理となる場合に正社員より先に対象になるのがフルパートとも言えます。

勿論全てではありませんが、これら多くの部分でフルパートが劣勢と言えるでしょう。

もちろんフルパートとしてのメリットもあります。

正社員ほどの責任を負わず、感じずに仕事に取り組めるという点は大きなメリットと言えるでしょう。

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