法華経は日蓮宗が信仰する経典。
般若心経は、日蓮宗と浄土真宗を除く、ほか多くの宗派が信仰する経典です。
法華経は、「南無妙法蓮華経」というフレーズが有名です。
般若心経は、「色即是空」などが有名なフレーズです。
「法華経」とは?
法華経(ほけきょう)は、仏教の経典のうちのひとつです。
仏教には多くの宗派がありますが、写経や読経のための経典も、どの経典を信仰するか、宗派により違いがあります。
法華経については、日蓮宗を信仰する人たちが、その信仰の証として唱えています。
「南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)」の題目が有名ですが、これは、法華経(妙法蓮華経)に帰依(きえ)します、という意味があります。
帰依というは、その教えに従いその威徳を仰ぐという意味です。
経典の中でもとても長文となっています。
感動的で美しい比喩やお話も多く、「人は誰でも平等に成仏できる」と説かれ、諸経の王と表現され、今を生きるための智慧として、多くの人々の信仰の対象になっています。
日本に伝わる前は、ユーラシア大陸で広まりました。
日本に広まった時期については諸説ありますが、606年(推古14年)に、聖徳太子が法華経を講じたとの記事が、日本書紀にあります。
「般若心経」とは?
般若心経は、仏教の経典のひとつで、天台宗・真言宗・臨済宗・曹洞宗・浄土宗などの葬儀でも広く読まれています。
般若心経は、正確には「般若波羅蜜多心経(はんにゃはらみったしんぎょう)」と言います。
誰もが一度は耳にしたことがある、西遊記の三蔵法師が、インドから中国に持ち帰った経典、大般若心経を漢語に翻訳し600巻にまとめました。
その内容を300字程度のお経としてまとめられたものが、般若心経になります。
お釈迦様の弟子と観世音菩薩様との対話のような内容になっています。
まさに、お釈迦様と観音菩薩様の教えの神髄が凝縮されたお経と言えます。
「空(くう)の思想」について度々説かれていますが、これは、実態のないものにとらわれることなく、また、世の中の価値観に執着することなく、変化そのものよりも、物事の本質に目を向けなさい、という意味が込められています。
「法華経」と「般若心経」の違い
法華経と般若心経は、どちらも仏教の経典です。
法華経は、主に日蓮宗が信仰しています。
般若心経は、日蓮宗と浄土真宗を除く、ほか多くの宗派が信仰しています。
法華経は、「南無妙法蓮華経(なんみょうほうれんげきょう)」というフレーズが有名です。
般若心経は、「色即是空(しきそくぜくう)」などが有名なフレーズです。
どちらも、一度は耳にしたことがあるフレーズでしょう。
法華経は、お釈迦様が亡くなって500年ほど経った頃、およそ1世紀末〜3世紀初頭に、インド北西部で編纂(へんさん)されたと考えられています。
法華経は、当時の仏教界が直面していた課題と密接に関係していると言われています。
経典の中でもとても長文となっています。
感動的で美しい比喩やお話も多く、「人は誰でも平等に成仏できる」と説かれ、諸経の王と表現され、今を生きるための智慧として、多くの人々の信仰の対象になっています。
対して、般若心経は、お釈迦様の弟子と観世音菩薩様との対話のような内容になっています。
まさに、お釈迦様と観音菩薩様の教えの神髄が凝縮されたお経と言えます。
「空(くう)の思想」について度々説かれていますが、これは、実態のないものにとらわれることなく、また、世の中の価値観に執着することなく、変化そのものよりも、物事の本質に目を向けなさい、という意味が込められています。