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「警視庁」と「県警」の違いについて分かりやすく解説

警視庁と県警の違い

警視庁と、県警察の違いを簡単にまとめてみますと、呼び方の違いであって、首都・東京の警察は警視庁と呼び、他の43県の警察は、〇〇県警察と呼ぶということになります。

「警視庁」とは?

警視庁とは東京の警察のことです。

東京都内を管轄する警察で、呼び名が東京だけ警視庁と呼ぶだけで、北海道警察、京都府警察、島根県警察などと変わりはありません。

なぜか東京都警察とは呼びませんが、これには日本の首都たる東京の警察ということで特別感を付与しようというところから警視庁としたとされる説があります。

その設立は1874年と古く、首都・東京を警保する目的で当時の内務省管轄として東京警視庁は設置されました。

その後、廃止、統合を経て、1948年に警視庁は設置されました。

そして1954年に現在の形となる警視庁に再編されます。

警視庁警視庁と出て来ますが、旧警察法としての警視庁と、新警察法としての警視庁とでは違いがあり、旧警察法の時の国家地方警察と自治体警察は廃止されて、新警察法になったことで警察庁と都道府県警察が設置されるようになりました。

「県警」とは?

県警とは都道府県警察の中でも、北海道警察、東京の警視庁、京都府警察、大阪府警察を除いた県警察をさします。

北は青森県警察から、南は沖縄県警察まで43県警察もの数を誇ります。

警察または警察本部をさすものであり、軍隊(日本では専守防衛とされる自衛隊)と並ぶ国家の実力組織でもあり、権力の行使を以て国家の治安を維持する、行政の作用及びその主体のことをいっており、社会の安全や、秩序を守ると言う責任を課された行政機関です。

また、警察が持つ警察権という権力は、社会や公共の秩序を維持する為に、国民に対し命令や強制を加える公権力です。

そして、国家における警察権は、かつてのドイツにあった権力形態を指していて、警察国家は法治国家の対語として用いられています。

警察の持つ権力は依然として強いものの、戦後になってから、民主主義が確立された為、警察の権限を治安と秩序維持の作用に限定しようとする、自由主義的な考え方が登場していき、警察国家という言葉も、次第に消えつつあります。

「警視庁」と「県警」の違い

警視庁と警察との違いは、名前の違いであり大きな差異は殆どないと言って良いと思います。

もう少し深く入ってみると、規模の違いがありまして、警視庁の職員は40,000人を超えており、この数は世界有数とも言われています。

対して日本で一番警察官が少ないとされる鳥取県警察の職員は1200人ほどで、その規模の違いが分かると思います。

土地面積では狭いとされる東京にそれだけの人数がいるという事はそのまま安心に繋がるというふうにも捉えられますが、逆に考えると犯罪の多い都心だからという風にも捉えられます。

鳥取県は犯罪の少ない県というふうにも考えられます。

そしてこれは、警察官の仕事の細分化にも繋がっているようで、警視庁の警察官はそれぞれの仕事に特化し、勤務して24時間勤務する環境にあると言えます。

一人がたくさんの仕事をしてパンクしないような勤務体制の代わりに、24時間維持し続けるようなイメージです。

対して、県警察の方はというと、一人が複数の仕事を請け負うような事もあると思います。

もちろん全員がそうではないと思いますが、いわゆる専門外の仕事も出来なければ回らないような勤務体制、勤務体系と言えるでしょう。

一つ例を挙げるとすると、交番勤務です。

警視庁では立番をする警察官がいるところが殆どですが、田舎の県警察の交番などは無人交番が多いです。

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