ビジネス用語

「エンパワメント」と「ストレングス」の違いについて分かりやすく解説

エンパワメントとストレングスの違い

エンパワーメントとストレングスの違いを一言でいうと、外からの働きかけがあって発揮できる力・強みであるか、もともと持ち合わせている能力・強味であるかの点であり、現代ではストレングスをより強固なものにするためのエンパワーメントの発揮の仕方が重要であると考えられます。

「エンパワメント」とは?

エンパワーメントとは、人が本来持っている力を最大限発揮できるように権限を与えるなどして、その力を引き出そうとすることを指す言葉です。

個人も組織ももともと様々な能力を持っているものですが、置かれている状況によってそれが阻害されて、本来をの力を発揮できないこともありますが、その阻害要因を取り除いて、パフォーマンスを発揮できるようにしてあげることを指す言葉がエンパワーメントといえます。

また、阻害要因を取り除くだけでなくマネジメントにおいても、個人の潜在能力を引き出そうとするアプローチによって能力を開花させることも広義では含まれると考えられます。

エンパワーメントという言葉の起源はかなり昔にさかのぼりますが、現代のビジネスにおいても個人や組織の成長を促す上で、現代でも重要視されている言葉のひとつであるといえます。

「ストレングス」とは?

ストレングスとは日本語に訳すと「長所」となります。

各個人が持ち合わせている短所と長所は表裏一体であることもままありますが、その二つのうちの、その個人が得意とする能力を指す長所のことであり、具体的には「行動力がある」「思いやりがある」「慎重に取り組む」「数字が得意」など、面接でよく聞かれる質問の一つでもあるといえます。

もともと持って生まれた長所もあれば、後天的に鍛えて長所として他人にアピールできるものまで様々な例があります。

短所の裏を返して長所としてアピールすることもできるもであるため、自身の長所が思いつかないという場合には、短所の裏を返してどのような長所として生かすことができるかを考えてみるのも一つの手といえます。

例えば先ほどの例でいえば、「じっとしていられない=行動力がある」や「行動が遅い=慎重に取り組む」など。

「エンパワメント」と「ストレングス」の違い

エンパワーメントとストレングスの違いは、一言でいうと外からの働きかけがあって発揮できる力・強みであるか、もともと持ち合わせている能力・強味であるかという点が挙げられます。

エンパワーメントとは、その人や組織が持つ潜在能力を引き出せるように、上司や周りの人間が権限を与えたり、内発的動機づけを促すようなアプローチをすることによって発揮される能力ですが、ストレングスにおいては、もともと個人が持ち合わせていた強みであったり、後天的に自身で磨いた能力であるため、そもそもの力の及ぶ方向が両社の決定的な違いであると考えられます。

外界からの力が各個人や組織に及んでさらなるパワーを開花させるもの=エンパワーメント、特に外からの力の影響はなくとも、その個人(や時に組織)が持っている能力や強みをそのまま表現する=ストレングス。

どちらも弱みや短所の対極にある言葉として似ている響きに感じると思いますが、両者がどのようにしてその言葉の意味を成すかにおいての過程に特に大きな違いがあるといえます。

これからの時代は、各個人が持ち合わせていえるストレングス=強みを、エンパワーメントの力によってさらに大きく花開かせていくことができるようになるため、後者の考え方を人材育成に取り入れる組織も多いと感じます。

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