物流といえば、昔までトラックの運転手やフォークリフトの方々をイメージされている方も多かったと思います。
しかし、今は輸出入が発展したこともあり、ロボット化や自動化・AI化など、最先端の技術を取り入れて、モノを迅速かつ円滑に日本中へ運び出す仕事として注目を浴びています。
今回は、現役で物流業界で働いている方に、向いてる人の特徴や仕事内容・仕事の辛いことをインタビューしましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。
物流業界の仕事内容と給料
仕事内容
大手外資物流会社の倉庫内の仕分け作業のオペレーション管理をしています。
主に派遣、当社の契約社員の方々がコンベア、台車、専用機械を使って仕分け作業をしています。
仕分けた後は当社の契約ドライバーがそれぞれお客様のもとへ荷物を届け、社員は仕分けから出荷まで一連の流れを管理しています。
その日や時期によってお客様からの注文の数が増減されるためその日の物量を予測しながら毎日の仕分けの人員配置をしながら指示出しをしています。
1日の流れとしては派遣や契約社員の方々が出勤する1時間前に出勤しその日のオペレーションプランを立て、作業員が出勤したら朝礼で共有、その後のオペレーション中はイレギュラー対応、データ処理、現場の巡回をしながら安全面、品質面、生産性の改善活動を行っています。
オペレーション終了後に作業員が帰宅後、当日のオペレーションの振り返り会が行われその日に気づいたこと、改善すべき点を議論して後日以降のオペレーションを改善していきます。
給料と年収
年収は400~500万円です。
物流業界の仕事のやりがい
当社はリーダーとして仕事を自由に任せられるため、個人での実績が上げやすく、自分自身の改善案が数字として実績についてくる点がとてもやりがいを感じることができます。
当社の行動理念として誰もがリーダーとして考え動き、失敗を恐れない社風のため改善案を自由に出し、自由に行動に移すことができます。
実際に入社して1ヵ月程度で現場を任され、後は自分で考えて行動し自由に改善してくださいと言われ、それくらい自由に現場を任されました。
大抵の組織は上司が部下に細かく指示をだしそれに従うのが一般的ですが当社は目標数字だけ上司に言い渡され、目標に達成するまでの過程は全て自分たちで考えて行動するため、目標を達成したときは自分自身の力で達成させたという達成感を得ることができます。
目標を達成するだけではなく、達成するための工夫、アイデア、改善案はしっかり上司が評価し全体に共有してくれるため頑張れば頑張る分だけ成果が上がる点もとてもやりがいを感じる点といえます。
物流業界の仕事で辛いこと
当社は目標数字を言い渡され、あとは自分たちで考えて行動する仕事スタイルのため、自分が間違った判断をすることが何度もあります。
判断を間違うことによって従業員に負担をかけさせてしまったり上司やお客様に迷惑をかけてしまうことが頻繁にあります。
そのたびに自分はミスをしてしまったという精神的負担が大きくのしかかります。
従業員からも批判の言葉が飛んできたりすることもあるので常に従業員を含めた周りに気を使わないといけないため精神的ストレスと緊張感を常に感じていないといけない点がこの職業の辛いところといえます。
あとは周りの社員が常に改善案を出し、実績を出していくため周りに置いて行かれると感じてしまうのも辛い点として言えます。
ただ毎日ルーティン業務をこなしなんとなく仕事をこなしているだけでは周りに置いて行かれるだけではなく、新しい社員に抜かされることもあるため、常に高い意識を持って日々の仕事に取り組まないといけない点が大変で辛いことといえます。
物流業界へ向いている人の特徴3つ
- 失敗を恐れず行動力のある人
- 分析力がある人
- コミュニケーション力がある人
①失敗を恐れず行動力のある人
当社は日々新たな改善案を出しあうことをやめず、昨日よりも今日、今日より明日を良くしていこうという考えなので常に新しいことに挑戦して検証しては繰り返しています。
仮に検証がうまくいかなかったとしても違うやり方を試していきます。
失敗を恐れて何も行動を起こさないと前に進むことすらできず成長が止まってしまうため失敗を恐れず行動を起こす人が向いているといえます。
仮に批判されたとしても行動を起こそうとしたその姿勢が当社では重要視されています。
当社では批判を恐れて行動しないで失敗しない人よりも批判されても失敗を恐れず行動を起こす人の方が向いているといえます。
実際に既存のシステムで失敗せず安定的な結果を出し続けいる人より何回も失敗してその中の数回が改善することに繋がった人の方が上司にも評価されています。
一時的な結果は重要視していないのです。
②分析力がある人
当社は失敗を恐れずとにかく行動を起こす人が向いているといえますが、行動を起こす中でも何も考えずがむしゃらに行動するのでは意味がありません。
これまでの失敗のデータであったり上手くいった時のデータ等を比較して分析して行動を起こす必要があります。
上司に何か改善案を提案したとしても根拠がなければ批判されてしまいます。
より効率よく現場を改善するために常に日々のデータを控えておき、何か行動を起こすための根拠を常に提示できるように情報を整理する必要があります。
当社は上司や部下関係なく誰かを説得させる際は数字と実績でしか通じません。
仮に上司が根拠がないことをいっても部下は納得しません。
逆に言えばデータや根拠さえ持っておけばどんな上の上司でも説得させることができます。
そのため分析力がある人は効率よく改善案を出すことができ、評価されやすいため向いているといえます。
③コミュニケーション力がある人
どんなに失敗を恐れず行動力があってデータ分析力があっても個人の情報量では限界があります。
当社は24時間休日無しで稼働しているため休日中にも現場の改善は行われていきます。
どこがどう変化したのか、なぜ変化を加えて改善したのか自分一人の情報量だけでは現場全てを理解することはほぼ不可能といえます。
そこで大事になってくるのがコミュニケーションです。
コミュニケーション力があれば自分の管轄外の詳しい情報を得ることができ改善範囲も広がる上、常に変化していく現場にも柔軟に対応できるようになります。
些細な従業員とのコミュニケーションで他の誰も気づかなかったようなアイデアをひらめくことができ、そこから改善の実績にも繋げていくことができます。
コミュニケーションは改善活動においても情報収集においても一番効率がよい手段といえます。
物流業界へ向いていない人の特徴3つ
- メンタルが弱い人
- 向上心がない人
- コミュニケーション力がない人
①メンタルが弱い人
当社では失敗を恐れず行動を起こしていくことが最も重要といえます。
しかし失敗を恐れずどんどん行動するということは中にも当然自分自身の判断で失敗することが頻繁に起こります。
そこでメンタルが強くやり直そうと思える人は当社で向いているといえます。
しかし失敗したことによって責任を強く感じてしまいメンタルがやられてしまう人は失敗を引きづってしまい次の行動に移すことができなくなってしまいます。
一度失敗してメンタルが弱ってしまう人は失敗した時点で失敗を恐れて次の行動を起こせなくなってしまうのです。
実際にメンタルが強く行動を起こし続ける人がいるのに対し行動を起こして失敗した際にメンタルがやられてしまい休職してしまった事例もあります。
このようにしてメンタルが弱い人、行動を起こすのが怖い人、責任を感じたくない人は向いていないといえます。
②向上心がない人
自分で行動を起こさずただ指示に従って働いていければそれでいい、責任を負いたくないからただなんとなく言われた通りに行動すればいい、そんな考えを持っている向上心のない人は当社には向いていません。
当社は短期的な結果よりも常にこの先のことを考えて行動する方針です。
先のことを考えて行動するのであれば例え多少の短期的な犠牲があっても構わないのです。
常に先のことを考え世の中の変化に柔軟に対応していく方針のため、社員も常に先のことを考えて行動していかないといけません。
そのため先のことを考えずただ短期的な結果を出しつづけている向上心がない人は向いてないといえます。
向上心がある人は常に新しいことにチャレンジし続けます、新しいことにチャレンジしていくうちに当然現場の改善にも繋がっていきます。
このようにして向上心がある人は結果的に改善を重ね評価を得られるのに対し、向上心がない人はいつまでも評価されないままになってしまうため、向いていないといえます。
③コミュニケーション力がない人
当社ではコミュニケーションが必須といえます。
作業員から上司、事業所トップの方などたくさんの人と接するポジションであるためコミュニケーションは欠かせません。
コミュニケーションはただ現場の安全や雰囲気の改善に繋がるだけではなく新しいアイデアの発想やひらめきも得られることができます。
当然ながらコミュニケーションを取っている人と取っていない人では周りからの信頼感も変わってきます。
信頼を得られることによって行動を起こす自信にも繋がり新しいチャレンジを周りを巻き込んで行いやすくなります。
一方コミュニケーションをしない人はコミュニケーションを取る人と比べ信頼は薄くなってしまい、コミュニケーションをとっている人に比べ自信をもって行動を起こせなくなります。
コミュニケーションをとることがまず行動を起こす大前提にもなるためコミュニケーション力がない人は向いていないといえます。
物流業界へ就職する方法
ビズリーチに物流業界の求人が多い印象が有ります。
専属の転職エージェントから、非公開求人などの話もありますので、一度転職エージェントなどに相談してみても良いでしょう。
向上心のある方、新しいことに挑戦したい方、是非お待ちしております。