自分に合った転職エージェントがどれなのかを決める基準が難しいと感じたことがある方は多いでしょう。
転職エージェントは様々な種類があり、「未経験者」に特化したものもあれば、「年齢」に特化したもの、「業種」や「ハイクラス」など求職者のニーズによってどれを利用するかは異なります。
自分にベストなエージェントサービスを利用しないと、良い求人とは中々巡り会えないでしょう。
そこでこの記事では、そんな数ある転職エージェントの中から、年収があがる・企業側から指名されると噂のエンジニアとエンジニアを求める企業を結ぶ「転職ドラフト」とは一体どんなサービスなのかをご紹介します。
口コミや評判、そして指名されるとは一体どういうシステムなのかなど詳しく解説し、更にネットで騒がれている炎上した件についてもお伝えしていきますので、ITエンジニアやWebエンジニアとして、スキルや経験に少しでも自信がある方や、年収を上げたい方は最後まで読んで参考にしてください。
転職ドラフトとは?
転職ドラフトとは、2006年に設立された「株式会社リブセンス(Livesense)」が運営する、企業が登録した求職者をドラフトのように指名する「競争入札型転職サービス」です。
転職ドラフトには会員登録が必要ですが、誰でも必須項目を埋めていけば登録できるというものではなく、今までの経歴やスキルを審査してもらい、合格する必要があります。
審査に合格したことにより毎月開催されるドラフトにエントリーすることができ、そこで企業からの指名を待つというのが転職ドラフトの利用方法です。
そして、ドラフトにエントリーした結果指名がきた場合は、返答期間中に企業をよく吟味し、気に入った企業があれば面談や内定に進んでいくという流れです。
転職ドラフトに参加するのは、求職者と同じく、転職ドラフト独自の審査基準をクリアした企業だけで、毎回100社以上が参加しています。
転職ドラフトの口コミや評判
ドラフト指名をするという画期的なサービスを提供する転職ドラフトですが、気になる口コミや評判はどんな内容でしょうか。
以下で特に多い口コミ・評判をご紹介します。
良い評判
- 年収の高い指名をもらえた
- 自分の市場価値を知ることができた
- 年収の提示をしてくれる
悪い評判
- レジュメの入力がめんどくさい
- サービス上で提示された年収と、実際の年収が違った
- 指名がもらえなかった
- 自己アピールが難しい
転職ドラフトでは、「指名をもらえた」「年収が上がった」などという口コミや評判がかなり多かったです。
また、複数の企業から指名をもらう方も多く、人によっては10社以上から指名をもらう方も少なくないようでした。
しかし反対に、指名が全くもらえなかったという声もあがっています。
審査には通過することができているため、諦めずに引き続きドラフトにエントリーすることが必要な可能性もあるでしょう。
また企業に対して、どのようなスキルや経験があるのかをしっかりアピールするためにレジュメを入力する必要がありますが、細かい内容や自己アピールが必要なため、めんどくさいと感じる方も多いようでした。
転職ドラフトのメリット・デメリット
転職ドラフトを利用する、メリット・デメリットは以下のようなことがあります。
メリット
・正当な評価をしてもらえる
転職ドラフトでは、エンジニアとしての価値を正当に評価してもらえます。
一般的に転職エージェントなどを利用する際、現職の年収を基準に企業から提案をされることが多いです。
現職の会社の景気があまり良くなかったり、自分のスキルに見合っていない年収をもらっている方の場合、今の年収を基準に考えられてしまうと損をしてしまう可能性があります。
しかし、転職ドラフトでは現職の年収を企業側に提示する必要はないため、純粋なスキルや経験のみで年収を判断してもらえるため、正当な評価をもらうことができるのです。
自身のスキルなどに自信がある方にとっては、現職の年収を提示せず能力だけをみてもらえるというのは、大きなメリットとなるでしょう。
・自分の市場価値がわかる
転職ドラフトでは、指名をもらうことにより自身の市場価値がわかったり、他の登録者の入札結果を閲覧することができます。
自身のもらった指名は、どの企業からいくらで指名されたのかがわかるため、今の自分の市場価値を把握することができるでしょう。
また、他の登録者の入札結果というものが閲覧できるため、どんなスキルや経験を持っている方がどんな企業から、いくらで入札されたのかをみることもできます。
これにより企業のニーズがわかり、目指すべき目標もわかりやすいでしょう。
・面談などを行う前に、リアルな年収や仕事内容を把握することができる
多くの転職エージェントなどでは、例えばスカウトなどがきても、面談時や内定前などに年収がわかることが多いですが、転職ドラフトでは面談を行う前の指名の段階で年収や仕事内容を知ることができます。
面接に進む前に年収や仕事内容を把握できることにより、ある程度転職活動が進んでから希望している内容と違ったなどということが起こることも少ないでしょう。
そのため、指名の段階でより自分に合った企業を選択し、スムーズに転職活動を進められます。
また、もし指名をくれた企業自体は気に入ったとしても、条件に納得できないこともあるでしょう。
そのような場合は、七回まで利用できる「再提示リクエスト」というもので、企業に交渉をすることができます。
リクエストを承認してくれない可能性もありますが、もしちょっとした条件が変われば是非面談したい、という企業から指名がきた場合は、悩まずに利用したほうが良いでしょう。
デメリット
・現状のスキルや経験によっては審査に通らない
転職ドラフトでは登録をするのに審査があるのですが、人によってはスキルや経験が少なく、指名がもらえないと判断されて審査に落ちてしまう可能性があります。
落ちてしまったことにより、実際にスキルがある方でも、心が折れてしまい転職ドラフトの利用を諦めてしまうこともあるでしょう。
少しでも審査通過率を上げるためには、登録をする際に「年収評価シート」というレジュメを運営に送るのですが、これをしっかりと充実させることが大切です。
このレジュメの充実がちゃんとできていれば、経験やスキルが凄く高くなくても審査に通過する可能性は十分にあるでしょう。
しかし反対に、スキルや経験はあっても、レジュメを充実させないことにより審査に通過できないということは十分にあります。
・レジュメの入力がめんどくさい
ドラフトにエントリーするためには、会員登録の審査を通過しなければいけませんが、この時に提出するレジュメが面倒に感じる方は多いようです。
しかし、しっかり入力しないことには通る審査も通らなくなってしまいます。
もしレジュメ内容にどんなことを書いたら良いのかわからないと悩むようでしたら、公式サイトにある「レジュメでお困りのあなたへ」という記事で審査基準などを解説しているため、参考にしてみるのもいいでしょう。
転職ドラフトはどんな人におすすめ?
転職ドラフトの利用をおすすめできるのは、以下のような方です。
- エンジニアとしての市場価値を知りたい方
- エンジニアのスキルや経験に自信のある方
- 正当な評価をもらい、年収やスキルアップを目指したい方
転職ドラフトは、エンジニアとしてこれからも頑張っていきたい、スキルアップやキャリアアップをしたい方には利用価値があると言えるでしょう。
実際に指名をもらった方で、年収が100万以上上がったという方も大勢いるため、今の年収に満足していなく、適正な年収をもらいたいという方も利用をおすすめできます。
そして、転職ドラフトの審査や、企業の指名というのは自分の市場価値を知ったり、今後の目標とすべき方向もわかるため、仮に良い企業をみつけることができなくても、無駄になることはないでしょう。
転職ドラフトは何故炎上したのか。炎上したその後も紹介
転職ドラフトは、2016年9月に、提示年収の定義が曖昧とのことにより炎上しました。
利用者からすると、みなし残業や通常残業を提示年収に記載するのは不適切ではないのかという問い合わせが挙がりました。
これに対して転職ドラフトは、提示年収に関するトラブルは以前にもあったにも関わらず、定義を曖昧にしていたことを謝罪、そして今後の対応については以下のように対応しています。
それが、固定残業代(みなし残業や定額残業)、固定賞与、その他手当の内容3点と、それに準ずる詳細や情報の提示です。
このような変更により、以前よりも一層リアルな年収や待遇条件が指名の段階でわかるようになったでしょう。
転職ドラフトで指名がこないことはある?原因と対処法も紹介
転職ドラフトでは、審査に通過しても指名がもらえないともあります。
転職ドラフトは、他のエージェントサービスのスカウトでよくある、複数の人にオファーを送るというような行為は禁止しているため、しっかり求職者がアピールをしないと、指名0で終わる可能性も十分にあり得るのです。
しかし、一度指名が0だったからといって、サービスの利用自体を諦める必要はありません。
今回は縁がなかったと思い、次に期待をしつつ、もう一度レジュメを見直すことで次回以降に指名をもらえる可能性はあります。
少しでも次回以降の指名率を上げるためにも、しっかりとレジュメを見直し、魅力的なアピールをしていくことが指名を多くもらえるという結果に繋がるでしょう。
まとめ
今回は、企業から指名をしてもらえるという転職ドラフトについてご紹介しました。
スカウトサービスと似ているようで、実は違うところがいくつもあったのがお分かりいただけたと思います。
今後エンジニアとして、キャリアやスキルを磨いていきたい方にとって利用価値は非常に高いと思いますので、まずは市場価値を知るというつもりで検討してみるのも良いでしょう。