顔面神経麻痺で仕事を休むことになると、
- 顔面神経麻痺を早く治す為に、自分でできる事はないかな
- 仕事を休んで、収入が減ってしまった
- 来月の生活費が足りない…
同じ職場に復帰した場合、また顔面神経麻痺になってしまうのでは、不安や悩みを抱えて仕事を休んでも、治療に専念する事はできません。
顔面神経麻痺はストレスで発症する事もある病気です。
病院で治療をする事はもちろんですが、自分の生活の中に取り入れて、症状を緩和できる方法があります。
また、休んでいる間の給料が心配という方に知ってほしい、「傷病手当」
給料が減ってしまって生活費が足りないという悩みを解決してくれます。
条件があてはまれば、申請をしてもらえる給付制度です。
仕事でストレスを感じていた方は、思いきって転職してみるという方法もあります。
顔面神経麻痺で仕事を休んだ時にできる事や試すべき事を紹介します。
突然発症した顔面神経麻痺(ベル麻痺)の原因と治療法
⑴普段健康な人が突然顔面神経麻痺に。
原因と症状
以前感染したウィルスが体に潜んで、体の免疫力が低下した時に活動します。
- 精神的ストレス
- 過労
- 寒さの刺激
等がきっかけで、免疫力が低下し
- 片目だけが閉じない
- 水を飲むと、口からこぼれる
- うまく笑えない
といった症状が表れます。
起床した時に顔に違和感があり、鏡で確認したら顔の片側だけいつもと顔が違うという事があります。
⑵治療は早期に始める事が回復につながります。
顔面神経麻痺を疑うような症状がでた時はすぐに耳鼻科へ受診しましょう。
顔面神経麻痺の治療は早期発見、早期治療が一番大事です。
治療として
- ステロイド剤・・・神経の炎症を抑えてくれる
- 抗ウィルス薬・・・ウィルスに量を減らしてくれる
- ビタミン剤・・・・神経の栄養
症状の改善がみられない時、重症の時は入院や手術の場合もあります。
軽症で合併症がない場合は、自然に治る事もあります。
しかし、軽症の判断は自分ではできません。
症状がでたら、自己判断をせずに病院へ受診しましょう。
顔面神経麻痺で仕事を休んだ時に、自分でできる事
⑴休息をしましょう
自分では気づかない間に、疲れが溜まっているかもしれません。
仕事が休みの間は、好きな音楽を聞いたり、何もせずボーっとして疲れた体と心を癒してあげましょう。
⑵病院からもらった薬は必ず服用しましょう
顔面神経麻痺の治療は、早期に神経の炎症や腫れを取り除く事が重要です。
処方された薬は、指示通り服用する事が大切です。
⑶口の中を清潔に保ちましょう
顔面が麻痺すると、食べたものが口の中に残りやすくなり、不潔になる事も。
虫歯や歯肉炎の予防の為に、食事をしたらうがいをして清潔にしましょう。
刺激の少ないマウスウォッシュを使ってみるのも良いです。
⑷顔を冷やさないように注意しましょう
顔を温めてあげます。
血行が良くなり、筋肉が縮む事を防いでくれます。
蒸しタオルや、入浴時に麻痺した側の顔を温めてあげましょう。
タオルを濡らして、電子レンジで温めれば簡単に蒸しタオルができますよ。
⑸顔のマッサージ
筋肉が固くなるのを防ぐ為のマッサージです。
筋肉ではなく神経の病気ですから、力強くしてはいけません。
マッサージをする時期や、詳しい方法は病院で医師に確認してください。
顔面神経麻痺で仕事を休んだ時の過ごし方
仕事を休む間、気になる悩みとして生活費の事ではないでしょうか。
社会保険の被保険者であれば、保障制度があります。
⑴休んでいる間の生活を保障してくれる「傷病手当」
勤務先で加入している健康保険の、給付制度です。
被保険者が自宅療養や入院の為、仕事ができない期間の生活の保障をしてくれる「傷病手当」があります。
条件として
・業務以外の病気やケガで療養中である
入院はもちろん、自宅療養でも申請できます。
・療養中の為業務ができない
業務できないと医師の意見や業務内容やその他の諸条件を考慮して判断された方
・連続3日以上仕事を休んだ時
3日以上連続で仕事を休んだ時は、4日目から支給されます。
・休んでいる間、給料の支払いがないか、給料の一部のみ支給されている
給料の一部が支払われている場合でも、傷病手当の支給額より少なければ、その差額がもらえます。
4つの条件があてはまれば、支給の対象になりますので、勤務先に相談してみましょう。
⑵ストレスの原因を考えてみる
仕事のストレスで、顔面神経麻痺を発症した場合、症状が回復し仕事に復帰しても、また同じ様にストレスをため込んでしまいます。
- 人間関係で悩んでいる
- 業務内容が自分に合っていない
- 仕事が忙しくて疲労がたまっている
自分自身を守る為にも、良い労働環境を探して転職する事をおすすめします。
仕事を休んでいる間に転職活動はあり?
⑴仕事を休んでの転職活動は問題ない
憲法22条で定められている職業の選択の自由には、退職の自由も含まれています。
安心して転職活動をしてください。
ただ、職場の就業規則に、休職中の転職活動を禁止と記載されている場合、トラブルに発展する事もあります。
その場合は一旦復職をしてから退職し、転職活動をする方法もあります。
上司に相談できるのであれば、話してみるのも良いかもしれません。
⑵麻痺があって外出しなくても、転職活動はできる
スマホがあれば自宅で転職活動ができます。
転職情報サイトでは、スマホでも見やすい画面に作成されているので、ストレスなくみる事ができます。
求人検索や履歴書、職務経歴書等の作成もできるアプリもありますので参考にしてください。
情報量は多いので、転職の条件を整理してみる事をおすすめします。
麻痺があれば外出時の人の目も気になります。
自宅で転職活動ができるのは魅力ですね。
⑶療養中に一人で転職活動は不安。
そんな時は転職エージェントがおすすめ
転職エージェントに登録をするとプロのキャリアアドバイザーが転職のサポートをしてくれます。
顔面神経麻痺の療養中でもキャリアアドバイザーと相談しながら無理なく転職活動ができます。
意外と知られていませんが退職する為のアドバイスもうけられますので、退職トラブルを回避する事ができます。
療養にしながら転職活動は体にも精神的にも負担がかかります。
相談できるキャリアアドバイザーの存在は大きいですね。
⑷一旦復職をしてから、退職をする方法もあり
法律的には休職中に転職活動は問題ありませんが、就業規則に禁止されている場合はトラブルに発展する可能性もあります。
トラブルにならない為にも、一旦復職をしてから、上司に相談して退職する方法をとった方が良いでしょう。
突然の顔面神経麻痺で、仕事の引継ぎができなかった場合もあるので、この際仕事の引継ぎに行くと割りきってもう少し頑張ってみてください。
復職をする前に、履歴書や職務経歴書など書ける部分は書いて準備しておくのもおすすめです。
まとめ
顔面神経麻痺の原因や治療法を紹介しました。
まずは、早めに病院へ行って適切な治療をする事が最も大切です。
また仕事を休んでいる間に、生活に取り入れる対処法、今後の仕事についての対処法の紹介をしました。
ぜひ試してください。
突然の顔面神経麻痺で仕事を休んで不安がいっぱいでしょうが、まずはゆっくり体と心を休ませて治療に専念しましょう。
仕事を休んでいる間に、体と心の状態を見つめなおし、ストレスが軽減できる職場環境を見つけられると良いですね。