教育関係

小学校支援委員に向いてる人の特徴3つ、仕事内容とは?

小学校支援員に向いてる人

小学校支援委員の仕事内容をご存知でしょうか?

子供好きの方にとっては、小学校で学級補助などを行う仕事が向いているのではないでしょうか?

今回は、小学校支援委員として5年勤務されている方に、向いてる人の特徴や仕事内容などをインタビューしましたので、これから目指そうと考えている方の参考になることでしょう。

小学校支援委員の仕事内容と給料

仕事内容

各学校の校長や状況によって多少違いますが、主な仕事は学級補助になります。

管理職が勤務日に合わせて補助で入る学級を決め、そこのクラスに入り学習支援や個別指導を行います。

授業をすることはありません。

また、学校によっては行事の引率や補助の役割をお願いされることもあります。

そこでも、学級補助と同様、主になって指導するのではなく、集団行動で遅れがちな児童のサポートや声掛けなどを行います。

その他にも印刷業務や学校運営の補助を行うことがあります。

印刷業務では、全校に配布する手紙の印刷や学習プリントの印刷、学校によってはプリントの丸付けを行うこともあります。

学校運営の補助では、主に視聴覚機器を使う際の準備の補助を頼まれまれることもあります。

更に学校によっては、学習や集団行動が難しい児童に1対1でつくこともあります。

その児童を学校として同じ対応をしていくために関係職員で協議を行う「ケース会議」への参加を求められることもあるようです。

給料・年収

100~200万円(勤務する日数や時間による)

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小学校支援委員の仕事のやりがい

たくさんの児童と接することができることです。

接していく中で、子供の成長が見られたリ関係が深まったりしたときには、充実感を感じます。

その子が心を開いてくれる瞬間に出会えることも大きな魅力です。

また、担任の先生方や管理職の先生等様々な先生方と関わることができるので、チームとして学校運営に微力ながら貢献できていることを実感できます。

学校の先生方の子供のために働く姿勢や想いを感じながら仕事を進めていくのは、とても責任感のあることですが、その分の喜びは利益を追求する職業では味わえないような気持ちを感じることができます。

たくさんの先生方や子供たちに「ありがとう」と言ってもらえたり「○○先生」と言ってもらえたりするのは、この上ない喜びです。

喜びを味わうまでで上手くいかず悩むことも時々ありますが、一人で進めていくのではなく、いろんな先生方をコミュニケーションを取りながら日々を過ごしていくので、その面では安心感があります。

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小学校支援委員の仕事で辛いこと

上手く子供たちと関係を気付けなかったり上手く学習が教えられなかったりすることが辛いことです。

子供は正直なので、自分のやり方や教え方、声のかけ方が未熟なことをはじめのうちは嫌というほど実感させられました。

また私はそのようなことはありませんが、別の方は雑用の人のような扱いをされているという話を聞いたことがあります。

やって当たり前というような対応は辛いとその方は言っていました。

対人間同士ですので、合う・合わないはあるかと思います。

市教委との面談や配属校が決まってからの校長との面談で、自分の業務内容等について相談していくことが必要だと思います。

また、勤務してからも校長や教頭などの管理職と積極的に関わっていくと、少し変わってくるのではないかと思います。

給食は基本的に学級外の他の先生方と職員室などで一緒に食べることが多いと思いますので、その場で適切にコミュニケーションが取れると自分自身が過ごしやすくなります。

市によって基準や内容が微妙に違ってくるので、要項等を確認して自分が合いそうなところに申し込むのも1つの方法です。

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小学校支援委員へ向いている人の特徴3つ

向いてる人の特徴
  1. 子供と接することが好きな人
  2. コミュニケーションを積極的に取れる人
  3. 根気強い人

①子供と接することが好きな人

子どもと接することが主な業務になるので、好きではないと辛いと思います、上記で記した通り、自分の指導や声掛けが上手くいなかないこともあるので、そこで子供たちのためにと心を通わせることができると、上手くいく可能性が高まります。

また学習困難児や集団行動が難しい児童とも接する時間が多いため、やはり好きでないと精神的に参ってしまいます。

その子供とのやりとりのどこかに楽しさややりがいを見つけ、楽しめる余裕があると子供も少しずつ心を開いてくれるようになります。

そうなるとますます関わることが楽しくなります。

あまり学校だからとか教えなきゃとか形式的にとらわれず、その子供とどう楽しく関わっていくのかを考えていくのがよいかと思います。

子供が好きな人だと上手くいくときなどもそうですが、それまでの過程も楽しむことができると思います。

②コミュニケーションを積極的に取れる人

上記で記した通り、一人でやる仕事はほとんどなく、誰かとともにやる場面が多いです。

周囲と協調して相談しながら創り上げていくのが教育という仕事だと感じます。

子供のことで一緒に喜び合えたり悩んだりする時間の中で信頼関係が生まれていきます。

そのような姿勢は子供にも確実に伝わります。

にっちもさっちもいかなかった子供が変わっていく場面を何度も体験しました。

私一人では成し遂げたことではありませんが、そのような姿勢が伝わって変わっていったことがうれしかったです。

また、先生方に「ありがとう」とねぎらいの言葉をかけてもらえることですべてが報われる感じがします。

子供の成長のために一緒にやっていくこと、語っていくことがとても楽しいです。

そのような楽しさを感じられると、続けて仕事ができると思いますし、より多くの充実感を得られると思います。

③根気強い人

教育というのはすぐに結果が出るものではありません、利益が目に見えて分かるわけでもありません。

関わっている時間だけでは、成長が感じられないことも多くあります。

その中で大切なことは、「これでいいのだろうか」「もっといい方法があるのではないか」と常に探求していくことができる姿勢だと思います。

成果が目に見えて現れなくても、子供の内面の中で、一生懸命やったことは積み重なっています。

それが成長のきっかけになります。

大人になるための「栄養」になります。

探求し続けることと同時によいことは根気強く続けていく精神力、寛容な心が必要だと思います。

その中で小さな喜びや変化を感じることができる仕事だと思っています。

「何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ やがて大きな花が咲く」という言葉があります。

教育という営みはまさにこの言葉の象徴だと感じます。

小学校支援委員へ向いていない人の特徴3つ

向いてない人の特徴
  1. 小さなことが許せない人
  2. 一人で黙々とやりたい人
  3. せっかちな人

①小さなことが許せない人

大人から見て子供はいろいろと足りないことが見える存在です。

すべてを完璧に大人の要求通りにやるのは小学生ではほとんど不可能です。

学校では、様々な指導内容をその発達段階に応じて系統的・計画的に行っています。

その中で今やるべきこと・育てたいことと同時に「今はそのままでよいこと」もあります。

例えば、小学校低学年の児童には「大きな声であいさつすること」を求めます。

小学校高学年になっていくと「場に応じた挨拶」を求めていくことになります。

小学校低学年の児童には、どんなときでも元気に明るく挨拶することを褒めます。

高学年になると、たとえば先生たちが話をしているときや会議をしているときなどは会釈やその場に応じた声量であいさつすることを求めます。

低学年の児童に場に応じた挨拶を求めるとできる子もいるかと思いますが、多くの子にとっては難しい課題といえます。

このように、すべてを求めるのではなく、時には許容していくことも必要になってきます。

②一人で黙々とやりたい人

向いている人の中で、コミュニケーションを取れる人と書かせていただきましたが、一人でどんどん進めていきたい人が少し歯がゆい思いを感じてしますかもしれません。

あくまで教育活動の中心は学校長であり、現場の先生方です。

その思いを受けてすべての仕事を行います。

一人で進めていってしまうと、仕事がなかなか頼まれづらい状況が生まれてしまいます。

募集要項をよく読み、自分の業務についてしっかりと理解しておくこと、そのうえで、しつこいいくらいに確認しながら進めるくらいでちょうどよいのかもしれません。

私もどちらかというと、一人で進めていきたいタイプだったのですが、この仕事を通して、仕事に対しても考え方が変わりました。

そして1人でやるよりも多くの充実感が得られることも体感しました。

一人で黙々と仕事を進めたいタイプの人も、自分を変えることができる可能性があると思います。

③せっかちな人

①②と少し重複してしまう部分もありますが、すぐに成果を求めるとまず上手くいきません。

様々な失敗をするリスクが高まってしまいます。

学校現場では近年、体罰等の不祥事も多く報道されています。

学校の先生方は研修等も頻繁にされています。

それでも多くこのようなことが起こってしまう要因がこのことに起因している様に感じます。

保護者からのプレッシャーや周囲との比較に悩み、つい早急に子供に成長を求めると、どうしてもこのような方法になってしまいます。

体罰として認定されると周囲の方々に多くの迷惑と心配をかけてしまいます。

場合によっては実名も出てしまい、このような仕事に就けなくなってしまう可能性もあります。

そのようなリスクを回避するため、早急にスピード感をもって仕事をしたい人は、それを生かせる仕事に就いたほうがよいと思います。

小学校支援委員へ就職する方法

各市の教育委員会が募集窓口です。

教員免許があるとよいですが、持っていなくてもできます。

その後、市教育委員会の担当者と面接後、配属校が決まります。

利益などとは違う充実感を味わうことができます。

成果を求められることにうんざりしている人で子供が好きな人はぜひおすすめします。

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