「合点がいく」という言葉の意味をご存知でしょうか。
「合点がいく」という単語はビジネスシーンでも使われることが多いため、職場の会話や上司が話している言葉から、見聞きしたことのある方も多いでしょう。
しかし、「合点がいく」という言葉は実際どういった意味なのか、どのような場面で使うのか、正しい使い方は何かを知っておかないと、困る時があるかもしれません。
そこで今回は、「合点がいく」という言葉の意味を簡単に分かりやすく解説し、例文や類語なども交えて紹介します。
正しい使い方を覚えて、活用していきましょう!
「合点がいく」の正しい意味とは?
納得できる、よく理解できるという意味です。
相手の説明などがよくわかった、納得いったなどとという時に使います。
合点はもともと✔(チェックマーク)のことです。
和歌や蓮歌、俳句などで、師匠がいい作品、と思ったものにチェックを入れたことが語源となっています。
わかった、納得した、腑に落ちた、了解する、理解する、心得た、承知した、承認する、諒解する、是認するなどという言葉と同義語です。
肯定的な意味に使われます。
「合点がいく」の使い方を例文で解説
①それはそういう意味だったんですね。あなたの今の説明でようやく合点がいきました
その前までは意味が分からなかった、なんのことなんだろう、と再度質問をし、相手により詳しく説明をしてもらって、そこでようやく理解ができた、ということです。
きちんと理解した時に使います。
この理解した瞬間を、目からウロコが落ちた、とも言うこともできます。
②このテスト結果がどうしてこうなったのか、それで合点がいったよ
実験などで意味不明な結果が出たとします。
どうしてそんな結果になったのか、その原因をひとつひとつ調べていくうちに、ようやく理由が判明した。
そういう意味でこういうテスト結果になったのか、やっと理解できた。
筋はきちんと通っていたのだ、という意味です。
③君の昨日の行動にやっと合点がいったよ
ふたりの人が会話をしています。
話し手が、相手の行動が不可解だった、と主張します。
答えるほうが、その行動に至った事情を具体的に伝えます。
それでも前者はわかってくれないようなので、後者はもう一度言葉を変えて説明をしてみます。
そういうことを繰り返した末に前者がやっとわかってくれた。
その時に出てきた台詞です。(「君の昨日の行動の意味が今やっとわかったよ」という意味です。)
「合点がいく」を言い換え・類語は?
①わかった
わかった:納得できる、よく理解できるという意味です。
相手の説明などが理論的に理解ができた、納得いったなどとという時に使います。
説明されていたことが実はよく理解できていなかった。
いろいろ教えてもらった結果やっとすっきり明確に把握できた、という時に使います。
物事は実際よくやってみて初めて分かったと言える、という風に使われます。
②納得した
納得した:わかった、よく理解できるという意味です。
相手の説明などがよくわかった、承知したなどとという時に使います。
説明されていたことが実はよく理解できていなかった。
いろいろ教えてもらった結果やっとすっきり明確に把握できた、という時に使います。
物事は実際よくやってみて初めて納得したと言える、という風に使われます。
③腑に落ちた
腑に落ちた:わかった、よく理解できるという意味です。
相手の説明などがよくわかった、承知したなどとという時に使います。
説明されていたことが実はよく理解できていなかった。
いろいろ教えてもらった結果やっとすっきり明確に把握できた、という時に使います。
物事は実際よくやってみて初めて腑に落ちた、という風に使われます。
「合点がいく」の使用上の注意点
漢語なので固い感じがする言葉です。
多少古い言葉とも言えます。
もともと江戸っ子の言葉でもあり、関西では歌舞伎やテレビ、漫画以外ではあまりなじみがありません。
聞いたとしてもわざとらしい、とってつけたような印象を受けます。
関西と関東の違いですので個人差はあります。
東京下町の古い方には喜ばれる言葉でしょう。
江戸調で「合点承知の助」と言葉遊びを交えて表現されることもあります。
そういう言葉を聞いた時は、相手が場を和らげようとしているのだと、軽く聞き流すのがいいでしょう。
目上の人に「合点がいきました」と使うこともできますが、前後の言葉の調子、言い回しとしては浮いてしまうことがあります。
そういったインパクトを与えたいときには使うべき、そうでなければ無理には使用しない方がいいかもしれません。
聞いて理解できる、また古典芸能に親しみたいというレベルを保ちたい方は、知っていても損はない言葉です。
「合点がいく」の英語
comprehend。
ラテン系の言葉ですので、イタリア語、フランス語などでも近い言葉があります。
元々Understandよりフォーマルな言葉です。
ただ、軽く砕けた言い方で話したいなら、Understandでも問題はありません
まとめ
合点がいく、がってん承知、とよく歌舞伎などで使われている表現です。
そこから芝居や漫画、そして日常生活でも使われる表現です。
使うタイミングが難しいので、公の場では理解できるにとどめておいた方がいいかもしれません。