食品・飲食

【仕事診断】パン職人に向いてる人・向いてない人の特徴

パン職人に向いてる人

パンのブームなどもあり、パン職人に憧れている方も多いのはないでしょうか?

美味しいパンを焼いたり、新しいパンを開発したり、いずれは自分のパン屋さんを開業することもできるので、夢のある職業ですが、毎日早起きが必要で立ち仕事のため、体力やストレスも多い職業になります。

今回は現役のパン職人に、パン職人の仕事内容・向いてる人、気になる給料面のことまでインタビューを行いましたので、これからパン職人を目指す方の参考になることでしょう。

パン職人の仕事内容と年収

パン職人の仕事内容

仕事内容

パンの製造を一から行います。主なものに軽量、生地の成形、パンの焼成、仕上げがあります。

パン屋さんや製造工場の規模によっても違ってきますが、基本的にそれぞれ担当のポジションが決まっていて、成形担当、焼成担当、仕上げ担当といったように分けられることが多いです。

逆に個人で経営されているような比較的小さいパン屋さんではそれほどのスタッフを雇っていないため、軽量から成形、焼成、仕上げと一人で一通りを任されるケースが多いです。

パンの製造以外にも、洗い物や掃除といったこともちろん行います。

また、パンを製造するにあたって必要な材料や食品包材の発注も任されるケースが多いです。

ある程度の年数を重ねてくると、後輩の教育やそのポジションや店舗の責任を任さるようになります。

また、商品開発の一環で新商品を考えたりすることもできるようになります。

もちろんその職場によって教育方針が違ってくるので一概には言えませんが大体このような流れです。

給料と年収

正社員で180万〜250万程度となります。

パン職人の仕事のやりがい

パン屋さんの屋台

ある程度の年数を重ねていけば、どんどん新しい仕事を任されるところです。

例えば、後輩の指導を任され、最初は大変ですが、指導をしていく内に後輩の成長を感じそれがやりがいに繋がると同時に、自分がしていたポジションに後輩が入るため、自分はまた別の新しい仕事に挑戦できたり。

繊細で基本職人しかしないような作業を徐々に任してくれるようになったり。

商品開発に携われるようになったり。

自分の考えた商品が実際に店頭に並んだり。

ましてや自分の商品がベストセラーになったりなどするととてもやりがいを感じます。

他にも各ポジションや店舗を任されるようになり、最初は凄くプレッシャーですが、慣れてきて、うまく回せてくるとやりがいに繋がります。

後はやはりお客さんです!

毎日のように買いに来てくれているお客さんがいたり、お店に来てくれる常連さんとお話をしたり、お客さんに「おいしかった!」「いつもご苦労様!」などと言ってもらえることが何よりも嬉しいです。

パン職人の仕事で辛いこと

パン屋さんのショーケース

最初の1 、2年は覚えることも多く、また、洗い物や掃除といったパン職人でなくてもできるような仕事もたくさんやっていかないといけないので大変です。

3、4年目になると後輩の教育やそのポジションの責任者となったり、責任が出てきてプレッシャーを感じることも多いです。

それ以上になってくると、任せれる後輩も育って一安心かと思えば、期日までに新商品を考えなくてはならなかったり、店舗やスタッフ全体を常に把握している必要があったりと責任も大きくなります。

どの職場でもそうだと思いますが、沢山の上司がいる中で、誰かとうまくいかなかったり、考えが違ったり、職人気質の上司がいて一生懸命頑張ってるのになぜかガミガミ言われてしまうなんてこともあります。

一人で黙々とする仕事ではないので、周りを気にしながら、人と協力して行っていかなければなりません。

また朝の出勤時間はとても早いです。

パン屋さんなので想像できると思いますが、0時出勤、3時出勤が多いです。

中には5時出勤くらいの比較的遅めの職場もありますが、5時と聞いてゆっくりだと思うくらいです。

パン職人へ向いている人の特徴3つ

向いている人の特徴
  1. つくることが好きな人
  2. 食べることが好きな人
  3. 早起きが得意な人

①つくることが好きな人

パン職人の仕事はもちろんパンをつくることが主なため、やはりつくることが好きな人が向いていると思います。

私も元々家で料理やパン、ケーキを作ることが好きだから!といった理由でパン職人になろうと決意しました。

もちろん初心者でも十分おいしいパンやケーキはつくれますが、やはり専門的な知識や経験があるのとないのとで違ってきます。私が元にそうだったように。

パン職人になる以前は、一つのものをつくるのにものすごい時間がかかったり、失敗したり、レシピと作り方をきちんとみてもうまくいかなかったりなどしていましたが、今では知識や経験が身についてるため、作業効率が上がり、レシピの配合を見るだけで作り方が分かったり、応用を効かせることができます。

②食べることが好きな人

お客さんにパンを提供するにあたってその味を知っているということはとても大切です。

例えば、お客さんに味の内容などを効かれた場合にそのパンを食べたことがないと答えることができません。

もしパンが嫌いな人であればうまく味を伝えることができないでしょう。そしてそのパンをお客さんにおすすめすることができません。

これは、パンに関わらずですが、自分がその商品を知っていてよく食べているものだからこそ、お客さんにおすすめすることができます。

また、新商品を考案する際などにもパンの味を知っているということはとても重要になってきます。

色んなパンの味を知っていることでその知識や経験を駆使し新たな美味しいパンがつくれます。

③早起きが得意な人

パン職人は朝がとても早いです。

そのため、朝が弱いという人には向いていません。

早起きが得意といいますか、早い時間でも問題なく起きれる人が向いているでしょう。

普通では考えられないような時間に起きないといけませんので、どうしても寝坊や遅刻は起こります。その際に、早起きが得意であったり、早く起きることが苦ではない人、起きてからすぐに体を動かせる人などは向いていると思います。

そして、それを継続していかなければならないので、早起きができる人に加え、健康的で体力がある人だとなおさらいいです。

夜更かしが好きなような人には決して向いていません。慣れではありますが、コツコツとこういった習慣を続けていける人が向いています。

パン職人へ向いていない人の特徴3つ

向いていない人の特徴
  1. 在宅ワークやデスクワークをしたい人
  2. 食べることに興味がない人
  3. 体力がない人

①在宅ワークやデスクワークをしたい人

新型コロナウイルスの影響で在宅ワークなどに注目が高まっていますが、パン職人には在宅ワークが存在しません。

もし長年勤めていて、店長やマネージャー的ポジションになった場合には在宅ワークする事は可能だと思いますが、基本的に出勤が必要で、職場に行ってでしか仕事をすることができません。ですので、在宅ワークがしたいといった方には向いていません。

また、デスクワークですが、これも先程述べたように、店長やマネージャー的ポジションでは製造以外の仕事もこなさないといけないためデスクワークもありますが、基本的には立ち仕事です。

出勤時間=立ち仕事となり、座ってする仕事は存在しません。

ですので、デスクワークが希望という人にも向いていません。

②食べることに興味がない人

食べることが嫌いや食べることに興味がない人は決してパン職人になれないとまではいきませんが、正直向いていないと思います。というのも、お客さんにパンを提供するにあたって、私たちはそのパンについてそれぞれ知っている必要があります。

以前に食べたことがあって味の感想言え、お客さんにそのパンについて何かアドバイスできたり、それをおすすめできなければなりません。そう言った場合に、パン嫌いや食べることに興味がない人であると、それをおこなうのは食べることが好きな人に比べ難しいです。

また、商品開発などをする際にもそういった要素は必要で、新商品を開発するにあたって、他のパンの味を知っていて食べたことがある必要があります。

経験や知識活かして、さらによいパンをつくることが可能です。

③体力がない人

先程も述べましたが、パン職人は朝が早いです。

夜中に出勤する場合も多く、早起きを継続的に行えて、朝から体を十分に動かせる体力が必要です。

また、重たいものを運んだり、大きい器具を持ち上げてする作業なども多くあり、これはポジションやその日の仕事内容などによって変わりますが、極力体力がある人でないと務まりません。

女性にはできないといった訳ではないですが、男性の方が力がある分向いていると思います。他にも、基本立ち仕事になります。

休憩以外は常に立ちっぱなしです。立ち仕事が嫌という人にはまず向いていないです。

職場によっても違ってくると思いますが、勤務時間も長いため、早朝から夕方までなど働き続けれる体力が必要です。

パン職人になるには?

陳列されるパン

基本的に専門学校や短期大学などの製パンコースや製菓コースを卒業し、パンや食に関する基本的な知識や技術を身につけてから卒業後にそのままパン屋さんやパン製造工場などに就職する場合が多いです。

求人に関しましては、高校卒業以上であれば就職は可能で、必ずしもこういった専門コースなどでパンに関する知識や技術を身につけている人でしか就職できないというわけではありません。

ですが、ほとんどの人が専門学校の製パンコースなどを卒業しているケースが多いです。
就職に資格はいりませんが、「パン製造技能士」という資格があり、持っていると就職の際に有利です。

この「パン製造技能士」ですが、国家資格に分類され、3種類に段階分けされてはいるものの、最低でも2年以上の実務経験がいるなど簡単に取得できるものではありません。

このように、朝が早いことや体力がいることなど、どしんどい部分も沢山ありますが、それを乗り越えると、新しい仕事に挑戦できたり、美味しいパンが作れるようになったり、商品開発に携われたりなど、とても魅力的な要素が沢山あります。

大変ですがとてもやりがいを感じれる仕事です。パン職人になるにあたってつくるのが好きなことと食べることが好きなことは最強です。

つくることに関しては仕事をしていく内に必然的に身につきますが、食べることに関しては今からやっておくといいです。もちろん人間食べらずして生きていけませんが、一緒のものばかりを食べるのではなく、色んなものを食べるということを意識したり、知らない食品や食べたことのない食品に挑戦してみるなどしてみるといいです。

また新商品なんかを積極的に食べてみるのもいいです。ただ食べるのではなく、意識的に食べることで、食べた経験、食の知識は必ず仕事に生きてくると思います。

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