うつ病になると、朝から会社に行くのが憂鬱となり、行きたくないと考えてしまいますよね。
すぐに仕事が辞めたいと思ってしまい、どんな仕事でも続かない状況の方は沢山います。
今回はうつ病で仕事を休む方の理由について、職場の同僚・上司が理解できるように説明し、対処法や解決法も提案いたします。
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そもそも「うつ病」ってどんな病気?
うつ病になると何事にも興味がわかない、なにをしていても楽しいと思わない、物事に興味がわかない、むなしい、悪いほうへばかり考えがいく、いらいらするなどの『抑うつ症状』という状態が長く続くことです。
他にも不安や焦燥感、消えてしまいたい気持ち、会話や本の内容が頭へ入ってこない、自分を責めてしまうなど様々な症状があります。
うつ病で毎日生きているのがつらいそんな状態で仕事をするのは大変だと思いますが実に働く人の10人に1人はうつ病を経験しているそうです。
他人事ではありませんね。
うつ病になったら辛いこと
「以前出来ていた事が出来なくなる」ということはとても辛いことです。
例えば家事ができなくなる、朝起きれなくなる、夜眠れなくなる等。
そして会社に行くことが辛くなる。
周りの人や以前の自分にとっての当たり前のことが出来なくなることで自分はダメだと取り残された気分になり更にうつ病が悪化したり、消えてしまいたくなる等の症状になってしまいます。
ですがうつ病になる前の自分と現在の自分を比べることが良いこととは限りません。
少しでもいいので頑張っている自分を褒めたり認めてあげましょう。
うつ病の仕事への影響は?
うつ病は心と体の両方に日常生活を送ることが困難な支障をきたす病気です。
そんな中で仕事をするということはとても大変なことでしょう。
そのなかでも多く耳にするお悩みをまとめてみました。
仕事のミスが増える
仕事への熱意や集中力が低下している状態なので注意力散漫といった状態に陥りミスが増えることが多くなったりします。
また作業に時間がかかり締め切りの時間や日付に遅れるなどもあります。
頑張っているのに思うようにいかず落ち込んでしまうことが多いと思います。
心療内科や精神科などのなどの専門機関に頼ってみるのも前を向く大切な一歩だと思います。
仕事が続かない
集中力が続かないのですから当然仕事も続かなくなります。
思うように気力や体力がついてきてくれず落ち込んでしまうこともよくあります。
自分を過剰に責めるのではなくだれか話しやすい人にうまくいかないことを話してみると案外気が楽になったりするものです。
休みがちになる
仕事でミスが増えた、また同僚とのコミュニケーションが苦痛などの理由からつい仕事が休みがちになることが多いようです。
休むことで更に仕事に行きづらくなるという負の連鎖に陥ってしまうこともありますので気を付けましょう。
サボって休むわけではないので休むのなら出来るだけ休養が取れるような理由をつけて休むのが最善策かと思います。
うつ病で仕事が行けない時の対処法
やむを得ず休む場合は自分を責めるのはやめてしっかり休養を取りましょう。
有用性のある休む理由を考察してみました。
体調不良で休む
「精神的理由で休む」などというとうつ病とばれる危険性があるので「体調不良」と伝えましょう。
「風邪」「腹痛」「嘔吐」など体調不良にもいろいろありますが、症状を伝えた時に上司から「それくらいだったら出勤できるだろう」と言われないように「腹痛」であれば食あたりで嘔吐を伴う」など「今の状態では出勤は無理だな」と納得されるような状態を伝えましょう。
家庭の事情で休む
妻や子供、親などの家族が病気やケガをして看病や通院の付き添いをしなければならないので休むということで休みを取ることはできると思います。
あまり重い病気やケガだというとお見舞いをいただてしまってお返しをしなければならない等、大事になってしまう可能性があるので2~3日後に出社しても疑われないような軽い病気あるいはケガにしておきましょう。
冠婚葬祭で休む
結婚式で休むというのは現実的ではありません。
なぜなら結婚式は前々から決まっている予定なので急に休みを取るというのは非常識ととらわれかねませんし嘘とバレバレな可能性もあります。
お葬式で休むこともかなりのリスクを伴います。
故人が親だった場合は葬儀にもちろん出席してくださるでしょうし、そうでない場合でも葬儀場が近かった場合出席されるといわれかねません。
香典をもらったり、電報を贈るなどといわれる可能性も大ですので避けたほうが安全です。
結婚式、葬儀ともにあまりおすすめの会社を休む理由ではないかもしれません。
午前休を取る
体の具合が悪いので午前休を取り午後から出社するというのはありだと思います。
ギリギリ出社できる程度の「風邪」「腹痛」などの「体調不良」だという理由にしましょう。
もちろんうつ病の治療で通院しているのであれば当然午前休なり午後から早退を取る必要があると思いますので堂々と休みを取りましょう。
長期休暇の申請をする
ほとんどの会社には休職制度があるかと思います。
うつ病で心療内科なり精神科にかかっているのであれば医師に診断書をもらい3か月ほど長期の休暇を取ってみるのもいいかもしれません。
会社に産業医がいる場合も、相談の上、休職に関しての意見書を出してもらうことも有効です。
長期の休暇であれば「明日、明後日また仕事に行かなくてはならない」という切羽詰まった状態から解放されかなりの回復が見込めるのではないでしょうか。
まとめ
うつ病になりそれでもなお心と身体を酷使して会社に尽力したとします。
しかしそのために身も心もボロボロになったとしても会社はあなたに何の責任も取ってくれません。
傷病手当金を出してくれるくらいです。
自分の心と体を守るのは他ならぬあなた自身しかいません。
そもそも、仕事の重責などでうつ病になっていた場合、その仕事から離れられれば当然うつ病は快方に向かうでしょう。
ですが重責のある仕事から離れるにはそれ相応の理由がいるでしょう。
自分一人の判断で「うつ病になったので今回の仕事からはずしてくれ」とも言えません。
そうなると長期休養するまたは辞めるという選択になってきますが大きな決断ですのでやはり病院を受診し専門医としっかり相談した後に長期休暇をとって休養する、または仕事を辞めるなどの決断をするのがベストでしょう。
うつ病を慢性化させてしまうなどということがないように最善の対策を取りましょう。