ビジネス用語

「職安」と「ハローワーク」の違いについて分かりやすく解説

職安とハローワークの違い

一言でいうと「公職職業安定所」です。

違いはありません。

どちらかと言えば、職安とハローワークの事業内容を分けて、国民がわかりやすく利用しやすくできるようにと、国が呼び名を分けて使っているのではないかと思います。

「職安」とは?

職安とは、公職職業安定所という正式名称の略称です。

全国各地に拠点が点在し、厚生労働省が設置しています。

職業を紹介してくれる公共機関となり、サービス自体には料金はかかりません。

求人内容の提供や企業先への交渉などの「求人紹介」、適職が見つからないなどの悩みにものってくれる「就職相談」、履歴書・職歴書などの「選考対策」、働くための知識や資格をサポートする「公的職業訓練」、求人に応募するための「紹介状の発行」、そして「雇用保険の手続き」の6つのサービスを行っています。

職安自体は管轄地域が決まっているため全国に点々とありますが、利用する場合は居住地にこだわらずどこの施設でも可能です。

求人に関しては中小企業から大手企業まで規模が多いのが特徴です。

また、最近ではインターネットでの扱いも行っています。

全国規模の求人検索が出来て様々なニーズに合った就活が出来ます。

「ハローワーク」とは?

ハローワークとは、職安のことです。

つまり「公職職業安定所」です。

堅苦しいイメージから1990年に一般公募で選定された「ハローワーク」という呼称に変わっていきました。

職安と分けているわけではないのですが、呼称を利用して親しみやすいサービスを展開しています。

「新卒応援ハローワーク」「わかものハローワーク」「マザーズハローワーク」「ふるさとハローワーク」「就職氷河期時代専門窓口」「外国人雇用サービスセンター」と見た、聞いただけで分かりやすいサービスになっています。

これらのサービスは専門的な相談ができ、今までの職安施設と併設していたり、まったく別の施設にあったりと職安の利用幅がひろがって大変利用しやすくなっています。

外国人雇用サービスセンターは、東京・名古屋・大阪・福岡に設置されており、就職ガイダンスの実施、インターンシップの提供、就職説明会の実施を行っています。

「職安」と「ハローワーク」の違い

「職安」「ハローワーク」ともに、厚生労働省管轄の公的機関、「公職職業安定所」です。

違いは呼び方のみです。

サービス内容などは設置されている施設によって多少の違いがあります。

基本は職安で、一人一人の希望する働き方、働く場所を提案、サポートするところです。

職安には雇用保険の手続きがありますが、こちらは直接通って失業保険の申請が必要となります。

また、公的職業訓練の名前も「ハロートレーニング」という愛称で呼ばれることもあります。

テキスト代などが必要な場合もありますが、基本的には無料で、受講できます。

大都市ではこれらのサービスを分散させてスムーズに行えるように〇〇ハローワークと名前を付けて事業を行っているため、違うものという認識になってるのではないでしょうか。

基本的に〇〇ハローワークとついている専門的施設では、雇用保険業務は行っていないようです。

その代わり、営業時間をずらしてその対象者にあった時間帯で利用しやすくしているところもあります。

ハローワークインターネットサービスというサイトがあります。

こちらでは登録を職安で行い、ネットでの検索、面接の申し込みなどのサービスが始まりました。

今までは職安・ハローワークでのパソコンでしか検索できなかったのが、自宅で自分で応募までできるようになり、時代に合わせて進化しています。

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